ソングチャートとアルバムチャートを合算した、ビルボードジャパンのトップアーティストチャート(Artist 100)について毎週"記事化"しています。下記エントリーにて、掲載理由を記しています。
ビルボードジャパンでは2025年度下半期の集計期間初週である6月4日公開分以降、ソングチャートおよびアルバムチャートのストリーミング指標においてリカレントルールを導入。Streaming SongsチャートおよびStreaming Albumsチャート(後者は未公表)を指標化する際、ソングチャートは100位以内に52週、アルバムチャートでは同26週ランクインした作品に、翌週以降減算処理を施します。
(※上記文言について。以前は『Streaming SongsチャートおよびStreaming Albumsチャート(後者は未公表)を指標化する際、ソングチャートは100位以内に53週以上、アルバムチャートでは同27週以上ランクインした作品に減算処理を施します』と記載していましたが、その後表現を一部変更しています。)
＜10月29日公開分において新たにリカレントルール対象となった作品＞
・ソングチャート
aespa「Whiplash」(10月22日公開分 総合85位)
・アルバムチャート
清水翔太『HOPE』(10月22日公開分 総合44位)
西野カナ『Love Collection～mint～』(同 総合89位)
トップアーティストチャートでは、リカレントルール適用後のストリーミング指標が用いられます。
10月29日公開分のビルボードジャパントップアーティストチャート(Artist 100 集計期間：10月20～26日)では、Mrs. GREEN APPLEが4連覇を達成しています。
(10月29日公開分ビルボードジャパントップアーティストチャート、総合10位までにおける指標構成を示したCHART insightを上記に。こちらは有料会員が確認可能なもので、20位未満の指標順位も明示されています。なお、ビルボードジャパンでは有料会員が知り得る情報の掲載を許可しています。)
ビルボードジャパンがリカレントルールを導入しロングヒット作品が有利ではなくなった下半期以降、Mrs. GREEN APPLEはトップアーティストチャートにて22週中のうち18週で首位を獲得。上半期を含めると通算43週、首位に立っています。当週もストリーミングおよびカラオケ指標が首位をキープ。2週前トップだったラジオ指標は前週9位に後退するも、当週は7位に浮上しています。
トップ10内再浮上を果たしたのは3組。『Starkissed』がアルバムチャートを初登場で制したTOMORROW X TOGETHERが100位未満→2位、同チャートで『The Action』が2位に初登場したBOYNEXTDOORが100位未満→6位、そしてソングチャートで「Handz In My Pocket」が2位に浮上したJO1が59→8位に。歌手別チャートではトップ10入りした他の歌手より接触指標群が強くはなく、この指標群の上位安定が次週以降の鍵となります。
TOMORROW X TOGETHERの2位浮上に伴い、米津玄師さんは2→3位へ後退。また”米津玄師, 宇多田ヒカル”名義では10→14位に、こちらも後退しています。なおビルボードジャパンは米ビルボードと異なり、共演や客演有りの名義については単独名義と分けて計算されます。
トップ10未満をみると、オアシスが21位に浮上しK-POPを除く洋楽での最高位に。集計期間の終盤2日間に東京ドームでライブを行ったことが大きく影響し、ラジオ指標は首位に到達。一方でフィジカルセールス34位、ダウンロード30位そしてストリーミング43位とフィジカル/デジタルの双方が強いことも、歌手別チャートでの浮上要因といえます。ライブの余韻が次週のチャートにどう影響するか、注目です。
＜10月29日公開分トップアーティストチャート トップ10＞
1位 (前週1位) Mrs. GREEN APPLE
2位 (100位未満) TOMORROW X TOGETHER
3位 (2位) 米津玄師
4位 (3位) HANA
5位 (4位) back number
6位 (100位未満) BOYNEXTDOOR
7位 (5位) 藤井風
8位 (59位) JO1
9位 (6位) RADWIMPS
10位 (9 位) Official髭男dism
