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旧ブログ名：face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

米津玄師「IRIS OUT」がソングチャート6連覇達成…下落幅が小さくない中、連覇が続くかに注目

チャート分析 チャート予想 ビルボードジャパン 米津玄師 ストリーミング

最新10月29日公開分ビルボードジャパンソングチャート(集計期間：10月20～26日)では米津玄師「IRIS OUT」が初登場から6連覇を達成しています。

当週は米津玄師さんによる3曲(「IRIS OUT」「JANE DOE」("米津玄師, 宇多田ヒカル"名義)および「1991」)が前週に引き続きトップ5の過半数を占めると共に、ストリーミング指標(基となるStreaming Songsチャート含む)でも2週連続でトップ3を独占しています。

「IRIS OUT」は連続首位獲得記録にて「Lemon」(2019年1月 5週連続)を上回り自己最長を達成。「Lemon」の通算首位獲得週数(7週)まであと1週に迫っています。

 

一方で、気になるのは「IRIS OUT」の下落幅が小さくないということです。

上記は10月29日公開分のビルボードジャパンソングチャートに対応したストリーミング表(毎週土曜掲載のCHART insightからヒットを読む カテゴリーのエントリーにて貼付)。Streaming Songsチャートのトップ10、および総合ソングチャートトップ10ランクイン曲でストリーミング上位曲の再生回数が記事に掲載され、上記表に記載しているのですが、再生回数前週比判明曲のうち「IRIS OUT」は2番目に低い水準となっています。

この傾向は前週においても同様でしたが(米津玄師が最新ソングチャートで5位以内に3曲ランクイン、ストリーミングではトップ3を独占(10月23日付)参照)、当週も続いているといえます。当週は集計期間のうち平日が5日(前週は同4日)ゆえストリーミング再生回数が前週より下がることは想起されていたものの、予想を超えているというのが率直な私見です。

上記表はSpotifyやGlobal 200の最新動向から、米津玄師「IRIS OUT」における海外再生率上昇がみえてくる件(10月29日付)にて掲載した分に最新10月28日付Spotifyデイリーチャートの再生回数を追記したもの。日本のSpotifyにてデイリー初の再生回数100万超えを果たした「IRIS OUT」ですが、その後は減少。再生回数前週比においてはこの1週間以上、常に9割を下回っています。この動向も次週のチャートに影響することでしょう。

 

「IRIS OUT」は当週の獲得ポイントが16,088となった一方、ポイント前週比は86.9％と推移。次週は1万5千ポイント割り込む可能性が高くなっています。ビルボードジャパンソングチャートの構成指標が8→6と減少した2023年度以降においてはYOASOBI「アイドル」(2023)が通算14週、Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」が同8週に渡り週間1万5千ポイント超えを果たしていますが、「IRIS OUT」がその記録に迫れるかに注目です。

 

米津玄師「IRIS OUT」は当週、70万近いフィジカルセールスを記録したJO1「Handz In My Pocket」を上回っています。「Handz In My Pocket」は2位曲として今年度2番目に高いポイントを獲得しているものの、「IRIS OUT」の壁は厚かったといえます。次週は櫻坂46「Unhappy birthday構文」の上位進出が見込まれますが、櫻坂46の前作動向を踏まえれば「IRIS OUT」が初登場から7週連続で首位を獲得する可能性は高いでしょう。