BMSG所属のBE:FIRST、そしてBMSG傘下のB-RAVEに所属するHANA。それぞれの新曲リリース日を興味深く感じています。
BE:FIRSTの新曲「Spacecraft」が2月3日に先行配信されることが決定した。
「Spacecraft」は2月5日にリリースされる両A面シングル「Spacecraft / Sailing」の収録曲。
BMSGとちゃんみながタッグを組んだガールズグループオーディション「No No Girls」から誕生した7人組ガールズグループHANAのプレデビュー曲「Drop」が1月31日にリリースされることが決定した。
共に昨日アナウンスされた内容ですが、リリース曜日から考えることを以下に記載します。
BE:FIRST 'Spacecraft'
— BE:FIRST (@BEFIRSTofficial) 2025年1月19日
2025.02.03
先行配信
▼Pre-Add & Pre-Savehttps://t.co/zhlz2B6QIB#BF_Spacecraft#BEFIRST pic.twitter.com/19UNN2L1XJ
BE:FIRST「Spacecraft」はフィジカルリリース週の月曜にデジタルを解禁。このスケジュールは過去5作のフィジカルシングル表題曲のうち4曲で行われています。
実際、フィジカルセールス指標初加算週の動向をみると5作品いずれも1万6千ポイント超えを果たしていることが解ります。そして「Bye-Good-Bye」(2022)以外はフィジカルセールス週のデジタル解禁を徹底しています。安定した高ポイント獲得は施策を磨き上げた結果であり、コアファンとのエンゲージメント徹底の賜物といえるでしょう。
BE:FIRSTの前作「Masterplan」がビルボードジャパンソングチャートにおいて初登場週に記録した19,172ポイント(2024年5月1日公開分)は、2024年度以降においてCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」の3週分(2024年3月20日公開分以降3週連続で2万ポイント突破)に次ぐ高水準となっています。「Spacecraft」も前作並のポイントを獲得すれば、2月12日公開分ソングチャートでの首位初登場は堅いといえるでしょう。
HANA Pre-Debut Song
— HANA (@HANA__BRAVE) 2025年1月19日
「Drop」
2025.01.31 Fri.
Digital Release#HANA #Drop pic.twitter.com/yWA4b3vDqX
一方、HANAによるプレデビュー曲「Drop」は1月31日金曜にデジタルリリースされます。ビルボードジャパンソングチャートでは2月5日公開分にてリリースから3日分が加算対象となり、BE:FIRST「Spacecraft」が初登場予定となる翌2月12日公開分で初の1週間フル加算となります。
オーディション番組発のグループはコアファンの熱量が高いゆえダウンロード数も高くなると予想されますが、金曜リリースはビルボードジャパンソングチャート初登場時において高位置に就きにくいといえるでしょう。しかしこのグループの目指す先を世界と位置づけているならば、金曜リリースは大きな意味を持ちます。
金曜は世界的な標準リリース日であり、米ビルボードが2020年に発足したグローバルチャート(主要デジタルプラットフォームのストリーミング(動画再生含む)およびダウンロードで構成されるGlobal 200、およびGlobal 200から米の分を除くGlobal Excl. U.S.)は金曜が集計期間初日となります。K-POP歌手においてもグローバルで活躍する歌手を主体に、金曜リリースが一般化しています。
金曜リリースはTravis Japanのデビュー曲「JUST DANCE!」でも実施。2022年10月28日金曜13時(米東部標準時の同日0時)に解禁された同曲は、ビルボードジャパンソングチャートでは同年11月2日公開分で4位に初登場。同時リリースのリミックスは合算対象外でしたが、一方で金曜集計開始且つリミックス版を合算するグローバルチャートでは、同年11月12日付Global 200で28位、Global Excl. U.S.では5位初登場を果たしています。
Travis Japan「JUST DANCE!」はストリーミングの強くなさをダウンロードの強さで補強したことがグローバルチャート高位置初登場の要因。ロングヒットが社会的ヒットの証と考えれば翌週急落した「JUST DANCE!」をヒットしたと捉えるのは難しいかもしれませんが、日本のアイドルやダンスボーカルグループがあまりランクインしていないグローバルチャートにおいては、ランクインすること自体が立派なことといえるでしょう。
(なお、昨年夏までのGlobal 200における日本の楽曲ランクイン一覧表を、(追記あり) 米ビルボードによるグローバルチャート"Global 200"から日本の楽曲が姿を消す…原因と改善提案をまとめる(2024年8月28日付)に掲載しています。)
HANAは「Drop」の解禁日を金曜に据えることで、当初からグローバルに照準を合わせていると感じます。またビルボードジャパンはGlobal 200を基に日本市場分を除いた上で日本の楽曲を抽出するGlobal Japan Songs Excl. Japan、および国別チャートのJapan Songs(国名)を2023年に発足していますが、これらチャートもまた金曜が集計期間初日となります。韓国出身メンバーも在籍していることから、韓国での動向にも注目です。
他方、BE:FIRST「Spacecraft」の解禁は月曜に設定されています。これまでのフィジカルシングル(のチャート成果)に倣った形と考えられ、またストリーミングが大きく伸びるならば初登場週以降でもグローバルチャートに登場する可能性はありますが、高ダウンロード数を誇るグループゆえ金曜をリリース日に設定しGlobal 200でのランクインを達成させ、それを海外進出の名刺代わりにすることもできたのではと考えます。
ビルボードジャパンはGlobal Japan Songs Excl. Japanを訴求していますが、海外の音楽ファンには毎週英語版の記事が公開されるGlobal 200のほうが認知度が高いでしょう。ならば尚の事、Global 200のランクインを目指さない手はないと考えると共に、ビルボードジャパンに対しては日本と海外とで施策を分けることのないようにチャートポリシー(集計方法)をグローバルチャートに沿わせること等の提案を、自分は続けています。
