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【海外ビルボード】サブリナ・カーペンター「Please Please Please」、米&グローバル初制覇

現地時間の6月24日月曜に発表された、最新6月29日付米ビルボードソングチャート(集計期間:6月14~20日)。初登場から5連覇を達成していたポスト・マローン feat. モーガン・ウォレン「I Had Some Help」は2位へ後退、前週2位に初登場していたサブリナ・カーペンター「Please Please Please」が首位を獲得しています。

サブリナ・カーペンター「Please Please Please」はストリーミングが前週比1%アップの5090万(同指標首位)、ダウンロードが同10%ダウンの7,000(同指標7位)、ラジオが同502%アップの320万(同指標50位未満)を記録。ストリーミング再生回数はサブリナにおけるベスト更新となります。

 

「Please Please Please」は前週の集計期間初日にあたる6月7日にリリースされ、俳優でサブリナ・カーペンターのボーイフレンドでもあるバリー・コーガンが参加したミュージックビデオも同日公開。また翌日にはガバナーズ・ボール・ミュージック・フェスティバルにてこの曲が披露されています。「Please Please Please」は「Espresso」共々8月23日にリリースされるアルバム『Short N' Sweet』に収録され、このアルバムの名を冠したツアーが9月23日からスタートすることを6月20日にアナウンスしています。

(サブリナ・カーペンターはテイラー・スウィフトによるThe Eras Tourで2023年8月から11月にかけての南米公演でオープニングアクトを務めており、今年2月から3月にかけてのオーストラリアおよびシンガポール公演にも参加しています。)

「Please Please Please」においては今回の集計期間中にあたる6月18日に、アコースティック、アカペラ、インストゥルメンタル、スピードアップ(Sped-Up)およびスローダウン(Slowed-Down)の各種バージョンがリリースされています。

 

「Please Please Please」はサブリナ・カーペンターにとってキャリア初の首位獲得作品となりました。2021年2月にソングチャート初のエントリーを果たし、今年2月には「Feather」で初のトップ40入り、そして4月には「Espresso」で初のトップ10入りを果たしています。サブリナは2014年、ディズニー・チャンネルのドラマ『ガール・ミーツ・ワールド』に出演し人気を集めています。

<サブリナ・カーペンターによるソングチャートランクイン記録>

・1位 「Please Please Please」 (2024年6月29日付)

・3位 「Espresso」 (2024年6月22日付)

・21位 「Feather」 (2024年4月27日付)

・48位 「Skin」 (2021年2月6日付)

・56位 「Nonsense」 (2023年2月4日付)

 

「Please Please Please」はサブリナ・カーペンターがエイミー・アレンおよびジャック・アントノフと共同でソングライトした作品(なおプロデュースはジャック・アントノフ単独)。サブリナは今回ソングライターとして初の首位を獲得し、エイミーにとってはホールジー「Without Me」(2019年1月 2週首位)に次ぐ2曲目となります。

一方でジャック・アントノフにとってはソングライター/プロデューサー双方で今回が7曲目の首位獲得。ソングライターとして初の首位到達は自身のバンド、ファンがジャネル・モネイを迎えた「We Are Young」で、2012年3月以降6週首位を獲得しています。またテイラー・スウィフトによる「Look What You Made Me Do」「Anti-Hero」「Cruel Summer」「Is It Over Now? (Taylor's Version) (From The Vault)」およびポスト・マローンを迎えた「Fortnight」ではプロデュースおよびコライトを担当したほか、同じくテイラーによる「All Too Well (Taylor's Version)」ではプロデューサーを務めています。

 

サブリナ・カーペンターはアイランド・レコード所属。同社発の作品による首位獲得はショーン・メンデス &カミラ・カベロ「Senotita」(2019年8月 1週)以来、およそ5年ぶりとなります。

 

<同じ単語を3回繰り返し、且つ他の単語を用いないタイトルを冠した曲

 米ビルボードソングチャート首位作品>

ポール・マッカートニーマイケル・ジャクソン「Say Say Say」(1983)

デスティニーズ・チャイルド「Bills, Bills, Bills」(1999)

・B2K & P・ディディ「Bump, Bump, Bump」(2003)

・サブリナ・カーペンター「Please Please Please」(2024)

上記以外にも、同じ単語を3回繰り返しながら他の単語が足されたタイトルによる首位作品にはKC & ザ・サンシャイン・バンド「(Shake, Shake, Shake) Shake Your Booty」およびザ・バーズ「Turn! Turn! Turn! (To Everything There Is A Season)」があります。また下記リストにて、サブリナ・カーペンターはカーペンターズ(カレン・カーペンターおよびリチャード・カーペンター)に次ぐカーペンター姓での首位獲得歌手となります。

<米ビルボードソングチャート タイトルに"Please"が付く曲の首位作品>

マーヴェレッツ「Please Mr. Postman」(1961)

カーペンターズ「Please Mr. Postman」(1975)

・KC & ザ・サンシャイン・バンド「Please Don't Go」(1980)

・サブリナ・カーペンター「Please Please Please」(2024)

 

 

登場6週目にして初めて首位から後退したポスト・マローン feat. モーガン・ウォレン「I Had Some Help」(総合2位)は、米ビルボードが毎夏実施するソング・オブ・ザ・サマーチャート(Songs Of The Summer)において今年度の開始以降4週連続で首位に立っています。

シャブージー「A Bar Song (Tipsy)」は同曲最高位の3位に返り咲き。ラジオは前週比23%アップの4780万を記録しトップエアプレイゲイナーに輝いたほか、ダウンロードは前週比4%ダウンしながら20,000を記録し首位に立っています。

ケンドリック・ラマー「Not Like Us」は6位をキープ。ダウンロードは前週比28%アップの4,000を記録し、トップセールスゲイナーを獲得しています。

ホージア「Too Sweet」は前週と変わらず7位に。ラジオでは前週比4%アップの7350万を記録し、同指標2週目となる首位に立っています。

 

最新のトップ10はこちら。

1位 (2位) サブリナ・カーペンター「Please Please Please」

2位 (1位) ポスト・マローン feat. モーガン・ウォレン「I Had Some Help」

3位 (4位) シャブージー「A Bar Song (Tipsy)」

4位 (3位) サブリナ・カーペンター「Espresso」

5位 (5位) トミー・リッチマン「Million Dollar Baby」

6位 (6位) ケンドリック・ラマー「Not Like Us」

7位 (7位) ホージア「Too Sweet」

8位 (11位) ベンソン・ブーン「Beautiful Things」

9位 (10位) テディ・スウィムズ「Lose Control」

10位 (9位) ビリー・アイリッシュ「Birds Of A Feather」

 

なお米ビルボードは、サブリナ・カーペンター初の首位獲得を踏まえて下記コラムを発信しています。

 

 

続いてグローバルチャートを紹介。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。6月29日付では前週Global 200、およびGlobal 200から米の分を除いたGlobal Excl. U.S.で共に首位に立ったサブリナ・カーペンター「Espresso」が2位に後退し、自身の「Please Please Please」が首位に。サブリナは双方のチャートでワンツーフィニッシュを達成しています。

サブリナ・カーペンター「Please Please Please」はGlobal 200で前週の2位から首位に浮上。ストリーミングは前週比14%アップの1億1920万、ダウンロードは同10%ダウンの9,000を記録しています。またGlobal Excl. U.S.では前週の5位から首位の座に。ストリーミングは前週比26%アップの6900万、ダウンロードは同11%ダウンの2,000を記録しています。

Global 200において、サブリナ・カーペンター「Please Please Please」は自身による「Espresso」から首位の座を奪取しています。このような首位交代劇は2023年11月におけるテイラー・スウィフト(「Cruel Summer」「Is It Over Now? (Taylor's Version) (From The Vault)」)以来、2組目の記録となります。

またGlobal 200においては、サブリナ・カーペンターは順位こそ異なれど2週連続でワンツーフィニッシュを達成。2週連続のワンツーは女性歌手では初、全歌手では2023年6月のペソ・プルマ(2週)に次ぐ2組目となります。

一方、Global Excl. U.S.では同一歌手によるワンツーフィニッシュは女性ソロではサブリナ・カーペンターが初。全歌手ではBTS(2020 1週)、BLACKPINK(2022 1週)、ジョングク(2023 2週)に続く4組目となります。

そしてGlobal 200およびGlobal Excl. U.S.で同時にワンツーフィニッシュを達成したのはサブリナ・カーペンターが女性ソロ歌手では初。全歌手ではBLACKPINKが2022年10月1日付で「Shut Down」および「Pink Venom」、ジョングクが2023年11月18日付で「Standing Next To You」およびラトーを迎えた「Seven」にて記録しています。

 

トレノ(Trueno)「Real Gangsta Love」がGlobal Excl. U.S.で26→10位に上昇し、キャリア初のトップ10入り。ストリーミングは前週比43%アップの4150万を記録しています。アルゼンチン出身のシンガー/ラッパーによる今作はビルボードによるヒッツオブザワールドの4部門(ボリビアソングチャート、エクアドルソングチャート、ペルーソングチャートおよびスペインソングチャート)で2週目の首位を獲得し、アルゼンチンビルボードのソングチャートではトップ5入りを果たしています。