昨日のエントリーでは最新2月7日公開分ビルボードジャパンソングチャートで2連覇を達成したCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」について、首位キープの要因、そして未だ登場していない公式動画の公開タイミングに関する提案を行いました。
「Bling-Bang-Bang-Born」においては、タイアップ先のテレビアニメ『マッシュル-MASHLE-』のノンクレジットオープニングムービーをアニメ制作会社側が公開しており、現時点で3100万回再生を突破しています。しかしながらアニメのノンクレジットオープニング/エンディングムービーは公式動画として扱われいないだろうことについて、このブログでは言及を続けてきました。
実際、この推測はほぼ正しいことが判明しました。今回はその内容をお伝えすると共に、それを踏まえたテレビ関連動画の公開に関する提案を今一度行います。
今回の判明については、noteプロデューサー/ブロガーの徳力基彦さんによるコラボスペース、”ミライカフェ”に参加したことを機に、徳力さんからいただいた助言がきっかけとなりました。この場を借りて感謝申し上げます。
では、その助言を受けて自分なりにアプローチした結果について、つぶやいた内容を貼付します。スレッドに誤りがあれば、教えていただけるならば幸いです。
本日、徳力基彦さん(@tokuriki)のスペース、#ミライカフェ に飛び入りで参加したのですが、その際出た話題について、徳力さんから先程助言をいただきました。あらためて感謝申し上げます。https://t.co/CU6Zn35qeL
— Kei (ブログ【イマオト】/ポッドキャスト/ラジオ経験者) (@Kei_radio) 2024年2月8日
ビルボードジャパンソングチャートの動画再生指標、また米ビルボードソングチャートや米ビルボードによるグローバルチャートではストリーミング指標においてカウント対象となる動画は、YouTubeにISRC(国際標準レコーディングコード)が付番されたものとなります。
— Kei (ブログ【イマオト】/ポッドキャスト/ラジオ経験者) (@Kei_radio) 2024年2月8日
ISRCについてはこちらで説明されています。https://t.co/fXFrDOQirK
— Kei (ブログ【イマオト】/ポッドキャスト/ラジオ経験者) (@Kei_radio) 2024年2月8日
近年はアニメソングが人気ですが、アニメ制作会社のノンクレジットオープニング/エンディングムービーはどんなに人気でもビルボードジャパンや米ビルボードのカウント対象外となっているという可能性については、ブログ #イマオト にて幾度となく紹介してきました。
— Kei (ブログ【イマオト】/ポッドキャスト/ラジオ経験者) (@Kei_radio) 2024年2月8日
『YouTubeでISRCの入力欄が表示されるのが、そもそもアーティストだけ』『アニメ会社はYouTube側から楽曲登録する存在とみなされてないから、そもそもコードの入力欄が無い』という徳力基彦さんの助言に基づき調べてみると、ISRCに関するYouTubeヘルプが登場します。https://t.co/HydRYAjeHV
— Kei (ブログ【イマオト】/ポッドキャスト/ラジオ経験者) (@Kei_radio) 2024年2月8日
・サウンド レコーディング メタデータを管理するhttps://t.co/HydRYAjeHV
— Kei (ブログ【イマオト】/ポッドキャスト/ラジオ経験者) (@Kei_radio) 2024年2月8日
このページの冒頭には注意点として、『これらの機能をご利用いただけるのは、YouTube Studio コンテンツ マネージャを使用しているパートナーに限られます。』と記されています。
この”パートナー”という表現が気になり、さらに検索すると、TRACKS クリエイターサポート(@TRACKS_Inc)のnoteにたどり着きました。https://t.co/9HymqOzUci
— Kei (ブログ【イマオト】/ポッドキャスト/ラジオ経験者) (@Kei_radio) 2024年2月8日
このnoteではまず”アセット”の説明がありますが、アセットにはISRCも含まれることがYouTubeヘルプに記載されています。https://t.co/rKXDZYbJ2i
— Kei (ブログ【イマオト】/ポッドキャスト/ラジオ経験者) (@Kei_radio) 2024年2月8日
ISRC等のアセットを登録できるようにするためには、『レコードレーベルやディストリビューターなどの、原盤を管理する人たちとGoogleが契約します。Googleと契約し、上記の音楽管理のアセットを作れるようになった人たちのことを「音楽パートナー」と呼びます』とのことです。https://t.co/9HymqOzUci
— Kei (ブログ【イマオト】/ポッドキャスト/ラジオ経験者) (@Kei_radio) 2024年2月8日
この”音楽パートナー”はレコードレーベルやディストリビューターが対象であり、アニメ制作会社は含まれず、テレビ局においても同様と考えます。
— Kei (ブログ【イマオト】/ポッドキャスト/ラジオ経験者) (@Kei_radio) 2024年2月8日
徳力さんの助言を踏まえて調べた内容が正しいならば、テレビ関係のYouTubeチャンネルにて公開された音楽関連動画はISRCが付番できないことになります。
『アニメ制作会社は含まれず、テレビ局においても同様』と述べたのは、たとえば『NHK紅白歌合戦』をはじめとするNHK側の公式YouTubeチャンネル発の動画が人気を博してもビルボードジャパンソングチャートの動画再生指標に反映されてこなかった状況を踏まえてのものです。
上記エントリーのタイトルはともすれば挑発的かもしれませんが、テレビパフォーマンス映像のYouTube公開には機会損失が少なくないと感じ、記しています。今回、テレビ局や制作会社側のYouTubeチャンネルでの公開自体が音楽チャートに反映されないということが判明し、YouTube側が今後ポリシーを変えるとは考えにくいことから、やはりテレビパフォーマンス映像における理想の4条件を叶えることが重要と感じています。
星野源さんに続き、Superflyもフルバージョンで公開。フル公開する歌手はどのような形で選定されているのか気になります。
— Kei (ブログ【イマオト】/ポッドキャスト/ラジオ経験者) (@Kei_radio) 2024年1月12日
ブログでも幾度となく記していますが、テレビパフォーマンスは『放送直後から』『歌手側の公式YouTubeチャンネルで』『期間限定せずに』『フルで』公開することが必要です。 https://t.co/pnh66bLxyx
その意味でも、昨年4月以降旧ジャニーズ事務所所属歌手が実施している手法は重要であり、少なくとも『歌手側の公式YouTubeチャンネルで』そして『フルで』という条件を満たし、且つ音楽チャートにも反映されています。先日はTravis Japanによる【D.U.N.K. Showcase in KYOCERA DOME OSAKA】でのパフォーマンス映像が、おそらくは『期間限定せずに』の条件も加わった形で公開されたことも、紹介したばかりです。
このエントリーで述べた厚遇についての可能性(あくまで可能性として述べ、断言してはいません)には一部から否定的な見解が挙がっています。厚遇が事実ならば無論問題であり、またテレビパフォーマンス映像のYouTube公開に高額な費用が必要で、潤沢な予算を持つ芸能事務所のみが可能ならばそれは変えるべきと考えます。高額な費用が不要ならば、旧ジャニーズ事務所側が業界全体に働きかけることを願います。
日本のエンタテインメント業界全体でテレビパフォーマンス映像のYouTube公開に関する状況が揃っていない中、注目の動きが今週登場しました。
【NEWS🎥】
— Mrs. GREEN APPLE (@AORINGOHUZIN) 2024年2月6日
TBS系「CDTV ライブ!ライブ!」にてフルサイズで初披露した「#ナハトムジーク」のパフォーマンス映像を、YouTubeにて2/7(水)0:00より公開決定🌌
皆さま、ぜひご覧ください🌙
🔗: https://t.co/1lcXztHYYN
※3月5日(火)23:59までの期間限定公開となります
#MrsGREENAPPLE… pic.twitter.com/zJjx1U8UkT
Mrs. GREEN APPLEは『CDTVライブ!ライブ!』でのパフォーマンス映像を自身のYouTubeチャンネルにて公開。TVer公開終了後、期間限定公開ながら、他方『歌手側の公式YouTubeチャンネルで』『フルで』という条件を満たし、旧ジャニーズ事務所側の動向を踏襲しています。
「ナハトムジーク」のテレビパフォーマンス映像については次週2月14日公開分のビルボードジャパンソングチャートで動画再生指標にどこまで反映されるかに注目すると共に、テレビパフォーマンス映像のYouTube公開が歌手側のチャンネル主体で当たり前に行われるようになること、そして理想の4条件が叶っていくことについて、注視していかなければなりません。
同時に、ミュージックビデオ公開前、もしくはそもそもMVを用意していない(用意する予定がない)曲については、せめて公式オーディオを用意することもまた重要です。