イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

2023年度 私的邦楽ベストソングスを選びました

毎年行っている邦楽私的選曲集、2023年度版をお送りします。

この"私的トップ10ソングス"および"私的邦楽ベストソングス"は完全な私見に基づく企画となります。音楽チャート紹介時、またコラム寄稿の際には作品や歌手の紹介において個人的な思い入れを乗せないよう心掛けています。

 

<2023年度私的邦楽ベスト (2023年12月26日作成)>

 

◯ 作成時のルール

 ・昨年12月から今年11月にかけて発売されたシングル、またはアルバムからのリード曲等、Spotifyの新曲プレイリストより基本的に選出しています。

 ・1組の歌手につき主演曲は1曲のみ。客演曲はその限りではありません。

 ・1枚のCD-R(79分弱)に収まるよう、全体の尺を決定しています。

 

 ※ 歌手名の前の数字はプレイリストの流れを考慮した曲順です。順位ではありません。

 

参考として、前年度はこちら。

2023年度の上半期、および下半期の邦楽ベストソングスはこちら。

 

それでは紹介します。

 

 

・2023年度 私的邦楽ベストソングス

 (ミュージックビデオが未制作の場合、他の公式動画を掲載しています。)

 

01. Aile The Shota feat. Soulflex「FANCITY」

 

02. TENDRE「DOCUMENT (2023)」

 

03. Travis Japan「Moving Pieces」

 

04. 由薫「Blueberry Pie」

 

05. Ayumu Imazu「HONEYCOMB」

 

06. Summer Eye「失敗」

 

07. mayu「むさぼる」

 

08. 森山良子「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」

 

09. showmore「aurora」

 

10. TOMOO「Cinderella」

 

11. May J. feat. ハラミちゃん「Sweetest Crime」

(上記はビハインド・ザ・シーン。)

 

12. 坂本真綾「ないものねだり」

 

13. The Burning Deadwoods feat. Furui Riho「Aliens」

 

14. 三浦大知「能動」

 

15. Ado「唱」

 

16. SADFRANK「I Warned You」

 

17. 上白石萌音「ひかりのあと」

 

18. 米津玄師「LADY」

 

19. 藤井風「花」

 

20. 優河「遠い朝」

 

合計時間 77:57

 

 

基本的に、上半期や下半期の私的ベストにて選出した作品を選んでいます。なおそこで選ばなかったものの年間単位で選出した3曲は、いずれも月間単位ではトップ10入りしています(TENDRE「DOCUMENT (2023)」は4月の9位、Ayumu Imazu「HONEYCOMB」は4月の6位、mayu「むさぼる」は5月の9位)。選出理由は各月、もしくは上半期/下半期のベストソングスにて紹介しています(なお月間単位においては洋楽も含めています)。

 

下半期ベストの際、自分の好みは大きく3つあると記載しました。それがR&Bライクであること、ドラマティックであること(メロディ以上に曲構成やアレンジに重きを置いています)、そして歌唱力が高いことであり、どれかひとつでも条件を満たしている曲を今回の年間ベストにおいても選んでいます。そしてそれらに加えて、いい意味でJ-POPらしくないことも選出基準となっています。

今回の20曲のうち、カバーが1曲(森山良子「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」)、およびセルフカバーが2曲(TENDRE「DOCUMENT (2023)」およびshowmore「aurora」)となりました。カバーやセルフカバーは基本的に選んでこなかったのですが、オリジナルバージョンと異なるアプローチが巧みであったり、より洗練されているというのが選出した理由です。

 

前年度も選出した歌手は藤井風さん(前年度は「やば。」)、Adoさん(「新時代 (ウタ from ONE PIECE FILM RED)」)、および米津玄師さん(「KICK BACK」)。ここまで被りがないのは、(自分のフィルターが及ばない)Spotifyの新曲プレイリストを日々チェックすることで数多もの曲に出会えているゆえと捉えています。

その一方で、前年度は上白石萌歌さんの歌手名義であるadieuを最後に置いたのですが(「旅立ち」)、今年は上白石萌音さんによる「ひかりのあと」を終盤に据えています。歌手としての実力と実直さ、若き才能溢れた歌手による提供曲の見事さという点において、この上白石姉妹の音楽業界における立ち位置は稀有といえるかもしれません。

 

上半期と下半期の双方で選出した歌手も二組のみ(TOMOOさん(下半期は「Grapefruit Moon」を選出)、およびTravis Japan(下半期は「Candy Kiss」を選出))であり、共に上半期に選んだ「Cinderella」および「Moving Pieces」を年間単位にて選んでいます。

(ともすればTravis Japanの作品選出を踏まえ、旧ジャニーズ事務所に対する批判が甘いという指摘が生まれるかもしれませんが、冒頭で申し上げたように"私的トップ10ソングス"および"私的邦楽ベストソングス"は完全な私見に基づく企画であると共に、音楽チャート紹介時やコラム寄稿の際には作品や歌手の紹介時に個人的な思い入れを乗せないよう心掛けています。その点をご理解いただきますよう、よろしくお願いいたします。)

 

 

78分弱のプレイリスト、自信を持ってお勧めします。Spotifyのプレイリストはこちら。

2023年度も素晴らしい音楽に出会えたことに感謝します。