毎年行っている邦楽私的選曲集、その2024年度版です。
【私的トップ10ソングス】および【私的邦楽ベストソングス】は完全な私見に基づく企画です。音楽チャート紹介時、またコラム寄稿の際には作品や歌手の紹介時に個人的な思い入れを乗せないよう、心掛けています。
<2024年度私的邦楽ベスト (2024年12月28日作成)>
◯ 作成時のルール
・昨年12月から今年11月にかけて発売されたシングル、またはアルバムからのリード曲等、Spotifyの新曲プレイリストより基本的に選出しています。
・1組の歌手につき主演曲は1曲のみ。客演曲はその限りではありません。
・1枚のCD-R(79分弱)に収まるよう、全体の尺を決定しています。
※ 歌手名の前の数字はプレイリストの流れを考慮した曲順です。順位ではありません。
参考として、前年度はこちら。
2024年度の上半期、および下半期の邦楽ベストソングスはこちら。
それでは紹介します。
・2024年度 私的邦楽ベストソングス
(ミュージックビデオが未制作の場合、他の公式動画を掲載しています。)
01. GEMN「ファタール」
02. 土岐麻子 with 礼賛「美しい顔」
03. 優河「Love Deluxe」
04. パソコン音楽クラブ feat. MFS「Please me」
05. XG「IYKYK」
06. ME:I「Sugar Bomb」
07. Ayumu Imazu feat. MAX「Obsessed」
08. Leina「君の前だと溶けちゃうの」
09. Number_i「Blow Your Cover」
10. MAZZEL feat. REIKO「ICE」
11. mei ehara「まだ早い果物」
12. Taishi Sato「抱擁」
13. Sara Wakui feat. 中村佳穂「行間」
14. 薬師丸ひろ子「水色星座」
16. Kaco「FOOL.ヒマラヤ」
17. Galileo Galilei「SPIN!」
18. Official髭男dism「Same Blue」
19. 米津玄師「さよーならまたいつか!」
20. King & Prince「WOW」
21. 折坂悠太「ハチス」
2024年度の私的邦楽ベストソング集はすべて、上半期や下半期の私的ベストにて選出した曲から選んでいます。各月の私的ベストソングスは下記リンク先にて確認できます。
上半期と下半期共に選出した歌手はXG、土岐麻子さん、Official髭男dism、木村カエラさんの4組であり、今回の年間ベストでは4組すべての作品を選出しています。またXG以外にも複数のアイドル/ダンスボーカルグループによる作品を選んでいるのですが、フィジカルシングル表題曲以外の作品が多いという点から、自分の捻くれ具合が見て取れるのではないかと感じています(いい意味で、と捉えたいところです)。
なお昨年は、"いい意味でJ-POPらしくないこと"を選出基準として挙げたのですが、この条件が今年はさらに大きく反映しているかもしれません。
前年度も選出した歌手はAyumu Imazuさん(前年度は「HONEYCOMB」)、米津玄師さん(「LADY」)および優河さん(「遠い朝」)の3組。被りが少ないのは、自分のフィルターが及ばないSpotifyの新曲プレイリストを日々チェックすることで数多もの曲に出会えたゆえだと、今年も感じています。なおSpotifyではユーザー毎にその年最も多く聴いた100曲をプレイリスト化してくれるのですが、その最上位は優河「Love Deluxe」でした。
アイドル関連ではSTARTO ENTERTAINMENT所属歌手2組、そしてKing & Princeを離れた3名によるNumber_iのR&B曲を選出。これら作品は特にプロダクションやコンセプトがしっかりしていると感じた次第です。なお、事務所に対する味方が甘い等の指摘があるかもしれませんが、冒頭で申し上げたように完全な私見に基づく企画であり、音楽チャート紹介時やコラム寄稿の際には個人的な思い入れを乗せないよう心掛けています。
そのKing & Princeによる「WOW」、そして折坂悠太「ハチス」という終盤の2曲は希望や祈りを歌うゴスペルアプローチな作品。特に「ハチス」は、沢山の命が奪われている現状への思いが歌われています。この2曲は今から12年前の私的邦楽ベストソングス企画での最後の2曲(キリンジ「祈れ呪うな」~RHYMESTER「The Choice Is Yours」)と内容こそ異なるものの、"祈り""希望"そして"社会を考える"という点で共通しています。
78分弱のプレイリスト、自信を持ってお勧めします。Spotifyのプレイリストはこちら。
2024年度も素晴らしい音楽に出会えたことに感謝します。