1月9日付のブログエントリーで記載した、このブログではおなじみとなった日本版グラミー賞予想企画。今回は【ただの音楽ファンが見る音楽業界】(→こちら)の管理人であるRYOさんと共に、同賞が存在する仮定の下で想像し、1月10日20時からのコラボスペースにて受賞作品(受賞者)を決定しました。
同時接続者は60名以上とのことで、お聴きくださった多くの皆さんに心より感謝申し上げます。専用のハッシュタグを事前に設けなかった等反省もありますが、満足いくスペースができたと感じています。
初めてのコラボスペースは、とても楽しかったです。11月にはじめてのスペースをしてから何度かしましたが、しゃべることはやっぱり楽しい。これからもテーマを決めて1人語りやコラボもやっていきたいと思います。企画の希望などあれば受付ます!今後もよろしくお願いします!
— RYO@音楽ブログ (@yo19930223) 2022年1月10日
#日本版グラミー賞
RYOさんと共通点があったことも嬉しかったですね。RYOさんは言葉が柔らかく朗らかで、非常に楽しくお送りすることができました。RYOさん、大阪のFM802や名古屋のZIP-FMが時折募集するDJオーディションに参加すべきでは!と本気で思っています。
お互いのノミネート内容はこちらに。
では今回の受賞結果を紹介します。
RYO@音楽ブログさん(@yo19930223)とお送りした、#日本版グラミー賞 を語るコラボスペース。各賞を振り返ると。
— Kei (@Kei_radio) 2022年1月10日
・最優秀レコード賞 #優里「#ドライフラワー」
・最優秀楽曲賞 #BEFIRST「#Gifted.」
・最優秀アルバム賞 #Official髭男dism『#Editorial』
この3部門はふたりとも共通でした。
そして。
— Kei (@Kei_radio) 2022年1月10日
・最優秀新人賞
こちらについてはRYO@音楽ブログさん(@yo19930223)が #なにわ男子、自分が #Ado さんという結果になりました。
皆さんもよかったら、もしも #日本版グラミー賞 があったならと仮定して選んでみてください。
4部門中3つが合致するという結果になりましたが、2021年度はこれら作品や歌手のインパクトが非常に大きかったと実感しています。
実は優里さんやAdoさんはメジャーデビューが2020年、インディや客演参加となるとその前の年の登場ゆえ、特に最優秀新人賞においては選ぶかどうか互いに迷っていたことが判りました(最優秀新人賞においてRYOさんは選出しない、自分は選出するを選んでいます)。この曖昧さは米グラミー賞においても同様ですが、しかし最優秀レコード賞となると間違いなくこの1年は「ドライフラワー」だったというのが共通の認識でした。
最優秀楽曲賞はふたりともBE:FIRST「Gifted.」を選択。おそらくブログを足繁く通っていらっしゃる方ならば、私たちが共にこの曲、そしてBE:FIRSTに言及する機会が多かったと実感されているのではないでしょうか。
好事家の評価も高い「Gifted.」はデビュー曲としては異例のドープな作品で、キャッチーなプレデビュー曲の「Shining One」と好対象。この格好良さ、海外標準と言えるサウンドにして日本らしさも持ち合わせた(このRYOさんの指摘に強く納得しました)、彼らの「Gifted.」には何度聴いても驚かされます。この曲の強度は、最優秀楽曲賞を間違いなく授与すべきだと感じた次第です。
なお今回の4部門については互いの次点についても紹介し合ったのですが、RYOさんがSexy Zone「RIGHT NEXT TO YOU」を挙げていたことに強く納得。自分はリストに挙げていなかったものの2021年の私的年間ベストに選出するほど好きな曲でした。ジャニーズ事務所所属歌手の2021年リリース作品には特筆すべきものが多かったとのことで、RYOさんがジャニーズ曲講師となってスペースを実施するのも面白いかもしれません。
(上記ミュージックビデオはショートバージョン。)
(こちらはフルバージョンのダウスプラクティス動画。音は悪いですが、彼らのダンスを堪能できます。)
最優秀アルバム賞は双方とも、Official髭男dism『Editorial』を選出しました。
(上記動画はアルバム『Editorial』のティザー。)
内省的なアプローチで、特に実質的な冒頭曲となる「アポトーシス」が死をテーマにしていることに驚いた方も多いことでしょう。そしてその直後に控えた2020年の大ヒット曲「I LOVE...」が、シングルとして聴いた時とは全く違って感じられるのがオリジナルアルバムならではの面白さではないでしょうか。
サブスク時代にあってオリジナルアルバムの意義が問われる、もしくは薄れるのではとう声も耳にしますが、『Editorial』を順に聴けばオリジナルアルバムの面白さがよく解るはずです。
RYOさんは次点としてSixTONES「1ST」を選出(上記動画はアルバムのダイジェストムービー)。邦楽ロックやネット音楽も採り入れるアプローチ、そして自分たちのカラーに染め上げるSixTONESの音楽性は非常に面白いのではないでしょうか。ジャニーズ事務所所属歌手ではじめてTHE FIRST TAKEに出演したのも、彼らの音楽性や姿勢の反映と言えるかもしれません。
最後に最優秀新人賞を選びましたが、ここではじめて意見が分かれました。
(上記ミュージックビデオはショートバージョン。)
RYOさんが選んだのはなにわ男子。彼らが正統派アイドルの系譜にあるというRYOさんの指摘が非常に興味深かったですね。個人的にはこの曲の衣装であるピンクが、男性でもピンクを着ることは自然だという現代社会(世界)のジェンダーにおける考え方を踏襲したものという認識を持ち合わせていましたが、さらに1980年代の、それこそ光GENJI等の流れがあるというRYOさんの指摘に強く納得しました。
(上記は昨年の日本レコード大賞で披露された「踊」「ギラギラ」および「うっせぇわ」のスペシャルメドレー。)
自分が選んだのはAdoさん。先述したようにAdoさんや優里さんが新人に該当するかについては疑問もないわけではないのですが、しかし「うっせぇわ」の社会現象、そしてその後もヒットを連発する状況に、2021年を象徴する歌手であることは間違いないと感じています。
なお、ふたりとも次点に挙げていたのはBE:FIRSTでした。RYOさんも仰っていましたが、デビュー以降の成熟過程を楽しむ日本のアイドル文化と、デビュー段階で既に才能を開花した方が登場する韓国等におけるアイドル世界とが、高い次元で合わさったのがBE:FIRSTと言えます。
というわけでざっとおさらいしてきましたが、如何だったでしょうか。米のグラミー賞はビルボードのチャートも大きく反映しながら一方では(チャート成績が芳しくなくとも)好事家の評判が高い歌手やその作品を選ぶ傾向もあります。RYOさんと自分は主にビルボードジャパンのソングス/アルバムチャートやCDショップ大賞のノミネート作品を軸に、自分たちの感覚も踏まえてノミネーションを選出してきました。
今回実感したのは、ビルボードジャパンのソングスチャートが社会的な、より多くの方が知っているであろうヒット曲を可視化した鑑であるということです。また、ジャニーズ事務所所属歌手の作品に興味深いものが多く、2021年は連発していたことも特筆すべき点でした。一方で後者においては、サブスク等デジタル解禁していたならば…と願う思いも共通していました。今年こそ、と強く期待しています。
今回コラボスペースに参加してくださったRYOさん、本当にありがとうございました。そしてお聴きくださった皆さんに、心より感謝申し上げます。もしよろしければ、"#日本版グラミー賞"をつけて感想等をつぶやいていただけたならば嬉しいです。皆さんの思う日本版グラミー賞もうかがってみたいですね。
また機会を見つけてRYOさんとコラボスペースを開催したいと思いますのでお楽しみに。さらには、コラボスペースを行いたいという方からのお誘いも、お待ちしています。