ベニー・ブランコ。覚えていて絶対に損はない名前です。
週末に発表される最新のイギリスソングスチャートで、ベニー・ブランコ feat. カリード & ホールジー「Eastside」が首位に立ちました。最新の米ビルボードソングスチャートでも初のトップ40入りを果たしており(48→31位)、イギリスでの評判が今後アメリカにも波及されるものとみられます。
Benny Blanco hits U.K. Singles Summit with "Eastside" & BTS makes chart history https://t.co/Ln4J8weW2d pic.twitter.com/UUVz8S9by5
— billboard (@billboard) August 31, 2018
現在30歳のベニー・ブランコにとって今回の「Eastside」は初のシングルとなりますが、プロデューサーとしてはイギリスで既に12曲もナンバーワンヒットを輩出済。ベニーのこれまでのナンバーワンヒットをざっと紹介すると。
他にもマルーン5 feat. クリスティーナ・アギレラ「Moves Like Jagger」(2011 UK2位・US1位)などにベニー・ブランコが関与。共同プロデュースも多いですが、ジャスティン・ビーバー「Love Yourself」(2015)は単独名義となっています。この10年のポップヒット、それも日本でも馴染み深い作品にベニー・ブランコの名前があるわけで...そう考えると、覚えていて損はないというより”絶対覚えないといけない”なと。またベニーは2013年、音楽業界に影響を与える若手ソングライターに送られるソングライターの殿堂の特別賞、ハル・デヴィッド・スターライト・アワードを受賞しています。2004年の設立以来これまで受賞したのは順にロブ・トーマス(マッチボックス・トゥエンティ)、アリシア・キーズ、ジョン・メイヤー、ジョン・レジェンド、ジョン・レズニック(グー・グー・ドールズ)、ジェイソン・ムラーズ、テイラー・スウィフト、ドレイク、ニーヨ(~2012)、(2014~)ダン・レイノルズ(イマジン・ドラゴンズ)、ネイト・ルイス(FUN.)、ニック・ジョナス、エド・シーラン、サラ・バレリス。敢えてすべての受賞者を羅列してきましたが、ベニー以外は皆歌手としてデビュー後に受賞しており、裏方のみ(当時)で受賞したのはベニーのみ。それだけ才能があり、そしてリーダー作が待ち望まれていたのではないかと。
今回、ホールジー(アルバム『Hopeless Fountain Kingdom』(2017)でベニー・ブランコは3曲に関与)およびカリードを迎えて作られた、「Eastside」のミュージックビデオはこちら。
ベニーの自己紹介的、それもなにげにいろんなことをぶっちゃけているビデオかと思いきや、中盤に登場するのはアシュリー…すなわちホールジーのこれまでのこと。男女が歌うラブソングのバックで彼女の青春時代が映し出されることで、この愛の歌はひとつの形にカテゴライズされない曲になったと言えるかもしれず、「Eastside」から勇気をもらう人がより多くなったのではないかと実感します。