先週は私用で北海道と大阪を旅していたのですが、そこで驚いたのは、ラジオ以外の普段の生活の中に"いい声"が漂っているということ。新千歳空港から札幌までJRで向かった際に流れてきた車内アナウンスの声は元TOKYO FMのフリーアナウンサー、大橋俊夫さんだったり。また大阪天王寺にある近鉄百貨店、あべのハルカス近鉄本店のエレベーターで流れてきた声が、『情熱大陸』(毎日放送/TBS 日曜23時)のナレーションでおなじみの窪田等さんだったり。都会は"いい声"を贅沢に配しているんだなあと実感した次第。
で、帰ってきて地元青森のCMを観ていたら、ローカルなのに?というと語弊があるかもしれませんが、"いい声"の登場に驚かされました。いやこれは、"凄い声"と言い換えてもいいでしょう。
・アルク新CM放送開始!何とあの大物声優さんが登場!! | アルクあるじゃ
弘前市でリフォーム等を行う会社が今度の土日、地元でイベントを開催するのですが、その告知CMに起用されたのが声優の若本規夫さんなのです。上記リンク先にも出演作品が掲載されていますが、『嵐にしやがれ』(日本テレビ 土曜21時)のナレーションでのインパクトが特に強いため、耳馴染みのある県内の方はきっと多いはず。その若本さんが地方企業の、それも2日間限りのイベントのCMに登場するのはかなり贅沢な気がします。そしてそのインパクトたるや! この会社では過去、ローカルタレントや青森出身の舞の海秀平さんをメインキャラクターに据えてきたのですが、ここにきて実に面白い起用の仕方をしてきたなあと感心させられます。
声優やナレーターのギャランティーは高くはない、CMにおいてはタレントを雇うよりリーズナブルだと聞きます。仮にそうならば、費用対効果は絶大ではないでしょうか。なにより、いい声の存在がその場全体の価値を高めてくれる気がするのです。