米ビルボードソングスチャートを定点観測。
現地時間の2月5日月曜に発表された、2月10日付最新チャート。前週初登場のドレイク「God's Plan」が2週連続で首位をキープしました。
記事は下記に。
.@Drake's "God's Plan" holds at No. 1 on the #Hot100 https://t.co/hwydT7stzR pic.twitter.com/0Mk1rB5jE8
— billboard (@billboard) 2018年2月5日
そしてトップ10はこちら。
ドレイク強し。なんと初登場した前週から、ストリーミングを更に伸ばし8330万(前週比1%)を獲得しました。この記録はストリーミング指標がはじまって以来4位となる記録(つまり前週の数値が5位に)。そのうちサブスクリプション型オンデマンドストリーミング(音声のみ)では前週比16%ダウンしたものの5740万を記録し、前週の6800万に次いで音声のみでも歴代2位の数値を叩き出しました(なお3位はケンドリック・ラマー「HUMBLE.」の4440万(2017年5月6日付)であり、ドレイクの強さが浮き彫りに)。またラジオエアプレイでも30位に登場しており、ストリーミングが好調に推移しラジオエアプレイが伸びてくれば、長期政権も有り得そうです。
一方で「God's Plan」はデジタルダウンロードで首位から4位に転落(数値もほぼ半減)。その指標で1位となったのは、ジャスティン・ティンバーレイク feat. クリス・ステイプルトン「Say Something」。総合で9位に初登場を果たしています。
1月25日木曜に上記ミュージックビデオが公開され、初の1週間フルカウントとなった初週、デジタルダウンロードで98000を獲得し同指標で前週13位から首位に。ストリーミングでは40位に登場しています。ジャスティン・ティンバーレイクが先週リリースしたアルバム『Man Of The Woods』からの先行曲でトップ10入りを果たしたのは、1月20日付で同じく9位にランクインした「Filthy」以来。現地時間の2月4日にスーパーボウルのハーフタイムショーに出演していることもあり、次週は『Man Of The Woods』そして先行曲の勢いが気になるところ(ですが、ハーフタイムショーで新作収録曲から披露したのは「Filthy」のみでした)。なおこの曲で共演しているカントリー歌手のクリス・ステイプルトンはこの曲で初のトップ10入り。これまでの記録は「Tennessee Whiskey」の20位(2015年11月28日付)ですが、実は同年のカントリーミュージック協会賞においてジャスティンが客演しており、「Say Something」での"お返し"共演となったのかもしれません。
カントリー歌手においては今週、マレン・モリスが参加したゼッド( feat. マレン・モリス&グレイ)「The Middle」が23位に初登場。先日書いたのですが、カントリー歌手のジャンルを越えた活躍が目立ってきています。
なお今週28位に初登場のジェイソン・アルディーン「You Make It Easy」は直球のカントリー曲です。
さて先週の速報においては表題にこんなことを掲げましたが。
今年のグラミー賞の主役となったブルーノ・マーズの、同賞で披露したカーディ・Bとの「Finesse」はランクアップしましたが3位という結果に。それでもストリーミングは5→2位(前週比24%アップ)、デジタルダウンロードは6→5位(同40%アップ)、そしてラジオエアプレイは8→5位(同25%アップ)とジャンプアップしています。逆に言えば上位2強(ドレイクおよびエド・シーラン「Perfect」)の壁が厚いということですが、同日付アルバムチャートでも10→4位とジャンプアップしユニットでは前週比89%もの大幅アップを果たしていますので、グラミー賞効果がきちんと表れた形となっています。
そのアルバムチャートを制したのはミーゴス『Culture II』。セールスや単曲ダウンロードのアルバム換算分以上にストリーミングのアルバム換算分(これら2つの換算分をセールスに加えた"ユニット"でアルバムチャートが決定します)が強く出た形となっています。
初来日公演も楽しみなミーゴス、最新作『Culture II』が全米アルバム・チャートで初登場1位に! 全米アルバム・チャート1位を2作以上手にしたヒップホップ・グループはこれで史上5組目だそう。 [NEWS] https://t.co/aeX9ekDdcj pic.twitter.com/Ob4e4Mrhta
— bmr (@bmr_jp) 2018年2月5日
『Culture II』収録曲で最高6位を記録していた、ミーゴス、ニッキー・ミナージュ&カーディ・B「MotorSport」が3ランクアップし8位に登場、トップ10へ返り咲きを果たしています。またアルバムからは「Stir Fry」が前週から40ランクジャンプアップし12位に、またドレイクをフィーチャーした「Walk It Talk It」が18位に初登場。今週のトップ100のうち14曲をミーゴスが占める結果となりました。この100分の14という数値、グループではあのビートルズ(1964年4月11日付)に並ぶ最高記録ということで、如何にミーゴスが勢いあるかがよく解ります。なおソロも含めると、ドレイクが昨年4月8日付で24曲をエントリーさせたのが最高記録となっています。
来週はスーパーボウル効果でジャスティン・ティンバーレイクが伸びるかに注目。そしてなによりドレイク...強さが続くことでしょう。