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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

【トップアーティストチャート】Mrs. GREEN APPLE8連覇、『グラスハート』発のTENBLANKがトップ10入り

ソングチャートとアルバムチャートを合算した、ビルボードジャパンのトップアーティストチャート(Artist 100)について毎週"記事化"しています。下記エントリーにて、掲載理由を記しています。

 

ビルボードジャパンでは2025年下半期の集計期間初週である6月4日公開分以降、ソングチャートおよびアルバムチャートのストリーミング指標においてリカレントルールを導入。Streaming SongsチャートおよびStreaming Albumsチャート(後者は未公表)を指標化する際、ソングチャートは100位以内に53週以上、アルバムチャートでは同27週以上ランクインした作品に減算処理を施します。

<8月20日公開分において新たにリカレントルール対象となった作品>

 

・ソングチャート

 FRUITS ZIPPER「わたしの一番かわいいところ」(8月13日公開分 総合77位)

 

・アルバムチャート

 平井大『Slow & Easy』(8月13日公開分 総合22位)

 サカナクション『sakanaction』(同 総合38位)

 ビリー・アイリッシュ『Hit Me Hard And Soft』(同 総合49位)

 YZERR『Dark Hero』(同 総合66位)

トップアーティストチャートでは、リカレントルール適用後のストリーミング指標が用いられます。

 

 

8月20日公開分のビルボードジャパントップアーティストチャート(Artist 100 集計期間:8月11~17日)では、Mrs. GREEN APPLEが8週連続で首位を獲得しています。

(8月20日公開分ビルボードジャパントップアーティストチャート、総合10位までにおける指標構成を示したCHART insightを上記に。こちらは有料会員が確認可能なもので、20位未満の指標順位も明示されています。なお、ビルボードジャパンでは有料会員が知り得る情報の掲載を許可しています。)

 

ビルボードジャパンがソングチャートおよびアルバムチャートのストリーミング指標にリカレントルールを導入し、ロングヒット作品が有利ではなくなった下半期においてもMrs. GREEN APPLEは12週中9週、このチャートを制しています。

当週はベストアルバム『10』が3週連続、通算5週目となる首位を獲得したほか、新曲「夏の影」がソングチャートで2位に初登場。歌手別チャートでは前週22位に後退したラジオ指標が3位に上昇し、デジタル関連およびカラオケの計4指標で首位を獲得しています。

 

「未確認領域」がソングチャートを制したNumber_iは33→4位へ浮上し、6月4日公開分(10位)以来のトップ10入り。ラジオ1位、ダウンロード2位、動画再生3位そしてストリーミング9位と4指標が10位以内に到達しています。またソングチャート4位に「Oh my pumpkin!」を送り込んだAKB48は100位未満から9位に。同曲がフィジカルで初週ハーフミリオンを達成したことに伴い、フィジカルセールス指標を制しています。

 

TENBLANKが15→7位に上昇し、キャリア初のトップ10入り。Netflixのドラマ『グラスハート』に登場するバンド名義でのアルバム『Glass Heart』がアルバムチャート2位に入ったことに伴うもので、歌手別チャートではダウンロード5位、ストリーミング6位を記録しています。他方、動画再生は現時点まで加点されていないため、この点が改善されればソングチャートでも存在感を高めることでしょう。

 

トップ20に目を向けると、アイナ・ジ・エンドさんが37→20位に上昇し、キャリア最高位を更新。「革命道中」のソングチャート5位到達が影響していますが、今週には『ダンダダン』とのコラボレーション動画が公開されたことで、ソングチャートそしてトップアーティストチャートでのさらなる上昇が期待されます。

 

 

<8月20日公開分トップアーティストチャート  トップ10>

 

1位 (前週1位) Mrs. GREEN APPLE

2位 (3位) HANA

3位 (2位) back number

4位 (33位) Number_i

5位 (6位) Vaundy

6位 (7位) Official髭男dism

7位 (15位) TENBLANK

8位 (8位) ちゃんみな

9位 (100位未満) AKB48

10位 (10位) 米津玄師