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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

【トップアーティストチャート】Mrs. GREEN APPLE5連覇、ORANGE RANGEが初のトップ10入り

ビルボードジャパンによる、ソングチャートとアルバムチャートを合算したトップアーティストチャート(Artist 100)について、勝手ながらですが毎週"記事化"しています。理由については記事化初回のエントリーをご参照ください。

 

ビルボードジャパンでは2025年下半期の集計期間初週である6月4日公開分以降、ソングチャートおよびアルバムチャートのストリーミング指標においてリカレントルールを導入。Streaming SongsチャートおよびStreaming Albumsチャート(後者は未公表)を指標化する際、ソングチャートは100位以内に53週以上、アルバムチャートでは同27週以上ランクインした作品に減算処理を施します。

<7月30日公開分において新たにリカレントルール対象となった作品>

 

・ソングチャート

 (該当作品はありません。)

 

・アルバムチャート

 King & Prince『Re:ERA』(7月23日公開分 総合20位)

 平井大『Life Goes On』(同 総合78位)

トップアーティストチャートでは、リカレントルール適用後のストリーミング指標が用いられます。

 

 

7月21~27日を集計期間とする7月30日公開分のトップアーティストチャート(Artist 100)では、Mrs. GREEN APPLEが首位をキープしています。

(7月30日公開分ビルボードジャパントップアーティストチャート、総合10位までにおける指標構成を示したCHART insightを上記に。こちらは有料会員が確認可能なもので、20位未満の指標順位も明示されています。なお、ビルボードジャパンでは有料会員が知り得る情報の掲載を許可しています。)

 

ビルボードジャパンがソングチャートおよびアルバムチャートのストリーミング指標にリカレントルールを導入し、ロングヒット作品が有利ではなくなった下半期においてもMrs. GREEN APPLEは9週中6週首位を獲得し、当週は5連覇を達成しています。

アルバムチャートではベストアルバム『10』が首位の座を初めて明け渡し、ソングチャートでは100位以内エントリーが21→19位に減少するもストリーミング主体にヒットを続け、トップアーティストチャートでは当週もフィジカルセールス以外の5指標で首位をキープしています。

 

「SERIOUS」がソングチャートを制したSnow Manはトップアーティストチャートで22→4位に。フィジカルセールスは前週の38位、ラジオは同100位未満から共に2位へ浮上した一方、「SERIOUS」のデジタル未解禁が影響してかダウンロードは42→40位、ストリーミングは23→21位と小幅な上昇にとどまっています。一方でベストアルバム『THE BEST 2020 - 2025』は当週もストリーミングが強く、総合3位に登場しています。

そのアルバムチャートにて『The Star Chapter: TOGETHER』が首位初登場を果たしたTOMORROW X TOGETHER。構成3指標が4位以内に入るバランスの良さがトップアーティストチャートにも波及し、総合100位未満から2位に急上昇を果たした形です。フィジカルセールス指標を制したほか、4つの指標が加点対象となっており、次週以降その勢いをキープできるかが鍵となります。

 

ORANGE RANGEが12→10位に上昇。「イケナイ太陽」の新たなミュージックビデオ公開を機に注目を集めた彼らは夏の地上波長時間音楽特番に複数出演し、集計期間内には『ラヴィット!』(TBS)にて同曲等を披露。「イケナイ太陽」の4週連続トップ20入り、ベストアルバム『ALL the SINGLES』のトップ10内到達が、トップアーティストチャートにおけるキャリア初のトップ10入りにつながっています。

 

 

<7月30日公開分トップアーティストチャート  トップ10>

 

1位 (前週1位) Mrs. GREEN APPLE

2位 (100位未満) TOMORROW X TOGETHER

3位 (2位) HANA

4位 (22位) Snow Man

5位 (3位) back number

6位 (4位) Vaundy

7位 (5位) ちゃんみな

8位 (51位) CUTIE STREET

9位 (6位) 米津玄師

10位 (12位) ORANGE RANGE