(※追記(7月10日15時26分):本文にて『次週はアルバム『Variety』がリカレントルールの対象となるため、このチャートの推移に注目です。』と記しましたが、同作品のリカレントルール適用は正しくは当週でした。つきましては『』の部分を削除しております。心よりお詫び申し上げます。
ビルボードジャパンによるトップアーティストチャート(Artist 100)について、勝手ながらですが毎週"記事化"していきます。理由については記事化初回のエントリーをご参照ください。
ビルボードジャパンでは2025年下半期の集計期間初週である6月4日公開分以降、ソングチャートおよびアルバムチャートのストリーミング指標においてリカレントルールを導入。Streaming SongsチャートおよびStreaming Albumsチャート(後者は未公表)を指標化する際、ソングチャートは100位以内に53週以上、アルバムチャートでは同27週以上ランクインした作品に減算処理を施します。
<7月2日公開分において新たにリカレントルール対象となった作品>
・ソングチャート
対象曲はありません。
・アルバムチャート
Mrs. GREEN APPLE『Variety』(6月25日公開分 総合23位)
aespa『Armageddon』(同 総合43位)
Da-iCE『MUSi-aM』(同 総合75位)
ケンドリック・ラマー『GNX』(同 総合83位)
トップアーティストチャートでは、リカレントルール適用後のストリーミング指標が用いられます。
2025年7月2日公開分(集計期間:6月23~29日)のトップアーティストチャート(Artist 100)では、Mrs. GREEN APPLEが3週ぶりに首位返り咲きを果たしています。
7月2日公開分ビルボードジャパントップアーティスト、総合10位までにおける指標構成を示したCHART insightを上記に。こちらは有料会員が確認可能なもので、20位未満の指標順位も明示されています。なお、ビルボードジャパンでは有料会員が知り得る情報の掲載を許可しています。
ビルボードジャパンがソングチャートおよびアルバムチャートのストリーミング指標にリカレントルールを導入した下半期以降、Mrs. GREEN APPLEは総合2→1→2→2→1位と推移。フィジカルセールスが32→35位、ラジオが1→6位に後退するもダウンロード、ストリーミング、動画再生およびカラオケの4指標が首位をキープしています。
『THE ORIGIN』がアルバムチャートで首位初登場を果たしたINIは、トップアーティストチャートで前週の100位未満から2位に急浮上。フィジカルセールス指標で首位を獲得したほか、アルバムリード曲の「DOMINANCE」がソングチャートのラジオ指標を制し、この指標はトップアーティストチャートでも首位に立っています。
当週のソングチャート上位2曲を輩出した歌手は、トップアーティストチャートでは順位が逆転。「Make or Break」がソングチャートを制した櫻坂46は50→8位に上昇した一方、「DIFFERENT」が同じくソングチャート2位を獲得したLE SSERAFIMは24→5位と推移しています。共にカラオケ以外の5指標を獲得しながら、LE SSERAFIMはデジタル3指標で櫻坂46を上回り、総合でもトップ5入りを果たした形です。
トップ10圏外では、BE:FIRSTが20→13位に上昇。当週はテレビドラマ『波うららかに、めおと日和』(フジテレビ)の最終回OAに伴い主題歌の「夢中」がソングチャートで14→9位に再浮上したほか、放送日にリリースされた同曲のピアノバージョンがソングチャートのダウンロード指標を制し、BE:FIRSTはトップアーティストチャートのダウンロード指標において18→2位に急伸しています。
他方、前週トップアーティストチャートを制したStray Kidsは23位へ。『Hollow』にてストリーミング指標の未加点(300位未満)が続きアルバムチャートで1→16位と推移したことが、トップアーティストチャートでの後退につながっています。なお2週前にトップアーティストチャートで首位を獲得したtimeleszは、その後30→48位と推移。アルバムチャートを制した『FAM』は、当週のチャートで100位以内から脱落しています。
<7月2日公開分トップアーティストチャート トップ10>
1位 (前週2位) Mrs. GREEN APPLE
2位 (100位未満) INI
3位 (3位) back number
4位 (4位) HANA
5位 (24位) LE SSERAFIM
6位 (5位) ちゃんみな
7位 (7位) 米津玄師
8位 (50位) 櫻坂46
9位 (6位) Vaundy
10位 (8位) 藤井風