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【海外ビルボード】ジャック・ハーロウ「Lovin On Me」が米制覇、クリスマス関連曲が上昇

現地時間の11月27日月曜に発表された、最新12月2日付米ビルボードソングチャート(集計期間11月17~23日)。前週首位のテイラー・スウィフト「Cruel Summer」は2位へ後退、ジャック・ハーロウ「Lovin On Me」が同曲初の首位を獲得しました。

ジャック・ハーロウ「Lovin On Me」はストリーミングが前週比6%アップの2360万(同指標2週目の首位)、ダウンロードが同10%ダウンの11,000(同指標2位)、ラジオが同71%アップの2080万(同指標32位)を記録しています。前週は構成3指標が順に2220万、12,000および1220万を記録し、総合2位に初登場を果たしていました。

ジャック・ハーロウは、リル・ナズ・Xとの「Industry Baby」(2021年10月 1週首位)、「First Class」(2022年4~5月 3週首位)に続き「Lovin On Me」が3曲目の首位となり、直近3年いずれの年でも首位を輩出。これはドレイク、テイラー・スウィフトと並ぶ記録となります。なおドレイクおよびテイラーは2020年も首位曲を輩出しています。

「Lovin On Me」は4月にリリースされたアルバム『Jackman.』(2023年5月 アルバムチャート8位初登場)以来となるシングルで、キャディラック・デールによる1995年の作品「Whatever (Bass Solique)」をサンプリング。なお「Whatever (Bass Solique)」は米ビルボードの各種チャートにはランクインしていませんでした。

 

「Lovin On Me」に首位の座を譲ったテイラー・スウィフト「Cruel Summer」(総合2位)はラジオで6週目の首位に。同指標は前週比7%ダウンの6880万となっています。

 

マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You (邦題:恋人たちのクリスマス)」が17→4位に上昇。ストリーミングは前週比57%アップの2200万、ダウンロードは同70%アップの3,000、ラジオは同105%アップの1560万を記録しています。

マライア・キャリーは今回の集計期間中に開催された【2023ビルボードミュージック・アワード】にて「All I Want For Christmas Is You」を披露。また今回ビルボード・チャート・アチーブメント賞を受賞し、プレゼンターとしてマライアの子どもたち(モンローおよびモロッカン)がプレゼンターを務めています。

元々1994年にリリースされた「All I Want For Christmas Is You」は2017年12月に初のトップ10入りを果たし、2019年のクリスマスシーズンにチャートを初制覇。デヴィッド・セヴィル & ザ・チップマンクス「The Chipmunk Song」(1958年12月以降4週首位)以来2曲目となるクリスマス関連曲の首位獲得となりました。

「All I Want For Christmas Is You」は2019年のクリスマスシーズンに3週、2020年に2週、2021年に3週、そして2022年には4週首位に至り、通算首位獲得週数を12週に伸ばしています。

「All I Want For Christmas Is You」はマライア・キャリーにとってキャリア19曲目の首位獲得作品となり、ソロでは最多、全体ではザ・ビートルズの20曲に次ぐ歴代2位となります。そしてこの曲により、マライアは4つの年代(1990年代以降4つのディケイド)にて首位を獲得した最初の歌手となりました。

また「All I Want For Christmas Is You」は米ビルボードが2011年に開始したクリスマス関連曲によるソングチャートで、今週再開された【Holiday 100】も制覇。63週目となるこのチャートで、同曲は58週目の首位を獲得しています。このチャートについては米ビルボードが別途記事を用意しています。

 

ブレンダ・リー「Rockin' Around The Christmas Tree」が8位に再登場。ストリーミングは前週比57%アップの2200万、ダウンロードは同308%アップの2,000、ラジオは同83%アップの1540万を記録しています。1958年リリースの同曲は1960年に最高14位を記録していましたが、2019年のクリスマスシーズン以降は通算9週に渡って2位を獲得しています。

「Rockin' Around The Christmas Tree」はリリースから65年を記念して、今年ミュージックビデオが制作され11月3日に公開(ミュージックビデオにはタニヤ・タッカーおよびトリーシャ・イヤウッドがカメオ出演しています)。またブレンダ・リーは12月7日にNBCで放送される『Christmas At The Opry』でも同曲をパフォーマンスします。

今回の再登場に伴い、ブレンダ・リーは米ビルボードソングチャートトップ10のキャリア初登場から最新ランクインまでの歴代最長記録を更新しました。最初のエントリーとなる1960年3月の「Sweet Nothin's」から最新チャートまでの期間は63年8ヶ月と2週となり、ブレンダはアンディ・ウィリアムスによる記録を破っています。アンディは1959年10月の「Lonely Street」から昨年のクリスマスシーズンにおける「It's The Most Wonderful Time Of The Year」まで、およそ63年と3ヶ月というスパンを記録していました。なお「It's The Most Wonderful Time Of The Year」は最新ソングチャートで28位に再登場を果たしており、同曲がトップ10内に返り咲けば歴代最長記録はアンディの元に戻ることになります。

 

南アフリカ出身のタイラによる「Water」が15→10位に上昇し、キャリア初となる米ビルボードソングチャートエントリー作品にして初のトップ10入りを達成しました。ストリーミングは前週比49%アップの1440万、ダウンロードは同19%アップの2,000、ラジオは同24%アップの3840万を記録しています。これは集計期間初日となる11月17日に、マシュメロおよびトラヴィス・スコットが参加した二種類のリミックスをリリースしたことも影響。「Water」はU.S.アフロビートソングチャートにおいて7週目の首位を獲得しています。

 

最新のトップ10はこちら。

[今週 (前週) 歌手名・曲名]

1位 (2位) ジャック・ハーロウ「Lovin On Me」

2位 (1位) テイラー・スウィフト「Cruel Summer」

3位 (3位) ドージャ・キャット「Paint The Town Red」

4位 (17位) マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」

5位 (4位) シザ「Snooze」

6位 (6位) ザック・ブライアン feat. ケイシー・マスグレイヴス「I Remember Everything」

7位 (8位) テイト・マクレー「Greedy」

8位 (再登場) ブレンダ・リー「Rockin' Around The Christmas Tree」

9位 (5位) テイラー・スウィフト「Is It Over Now? (Taylor's Version)(From The Vault)」

10位 (15位) タイラ「Water」

 

 

ビルボードが一昨年新設したグローバルチャートもチェック。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。12月2日付ではテイト・マクレー「Greedy」がGlobal 200にて2連覇を達成、またGlobal 200から米の分を除いたGlobal Excl. U.S.では初の首位を獲得しています。

テイト・マクレー「Greedy」はGlobal 200でストリーミングが前週比7%アップの5940万、ダウンロードが同26%アップの4,000を記録。今回の集計期間中には『サタデー・ナイト・ライブ』(NBC 11月18日放送)および【2023ビルボードミュージック・アワード】(11月19日開催)にて同曲をパフォーマンスしています。

また「Greedy」はGlobal Excl. U.S.にて2→1位となり、同チャート初制覇。ストリーミングは前週比4%アップの4530万、ダウンロードは同7%アップの2,000をそれぞれ記録しています。カナダ出身の歌手がこのチャートを制するのはジャスティン・ビーバー(2曲)、ダニエル・シーザーおよびザ・ウィークエンド(共に1曲)に続く4組目となり、テイト・マクレーは女性では初となります。

 

Global 200ではマライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」が17→3位に上昇。ストリーミングは前週比49%アップの4880万、ダウンロードは同59%アップの4,000を記録しています。Global 200では2020年のクリスマスシーズンに4週、2021年に4週および2022年には5週首位を獲得し、これまで通算13週首位に輝いています。

ワム!Last Christmas」がGlobal 200にて26→9位に上昇。ストリーミングは4040万(記事にて前週比の記載なし)、ダウンロードは前週比61%アップの2,000を記録しています。1984年にリリースされたこの曲は2020年のクリスマスシーズンに1週、2021年に2週および2022年に3週の計6週に渡り2位を記録しています。 

 

Global Excl. U.S.ではタイラ「Water」が11→6位に上昇し、このチャートでキャリア初エントリーを果たした作品が初のトップ10入りを達成。ストリーミングは前週比10%アップの3360万、ダウンロードは同15%アップの2,000を記録しています。

LE SSERAFIM「Perfect Night」が13→9位に上昇し、キャリア初のトップ10入り。ストリーミングは前週比3%アップの2610万を記録しています。LE SSERAFIMにおけるGlobal Excl. U.S.のこれまでの最高位は、ナイル・ロジャースを迎えた「UNFORGIVEN」の14位でした(2023年5月に記録)。

また米ビルボード最新ソングチャートを制したジャック・ハーロウ「Lovin On Me」がGlobal Excl. U.S.で20→10位に上昇。ストリーミングは前週比27%アップの2370万を記録しています。ジャックにおけるGlobal Excl. U.S.のトップ10入りはリル・ナズ・Xとの「Industry Baby」(2021 2位)、「First Class」(2022 2位)、ジョングクとの「3D」(2023年10月 1週首位)に続く4曲目となります。