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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

Snow Man「オドロウゼ!」がビルボードジャパンで首位、またグローバルチャートにも登場したことについて

3月4日公開分(集計期間:2月23日~3月1日)のビルボードジャパンソングチャートでは、前週首位に立ったM!LK「爆裂愛してる」が2位へ後退。Snow Man「オドロウゼ!」が首位初登場を果たしています。

 

Snow Man「オドロウゼ!」について、特にダウンロード指標の高さに注目です。

本作は、メンバーの佐久間大介が主演を務める映画『スペシャルズ』の主題歌。2月23日から先行配信がスタートし、96,042DLでダウンロード1位、動画2位、ストリーミング28位を獲得した。なお、本楽曲を含む13thシングル『BANG!! / SAVE YOUR HEART / オドロウゼ!』は4月29日にCD発売。また、Snow Manが総合首位を獲得するのは、本作で13作目となる。

ダウンロード数は2020年11月4日公開分にてLiSA「炎」が記録した104,204DL以来となる高水準に達しています。

結果、Snow Man「オドロウゼ!」が獲得した14,752ポイントのうち4分の3強をダウンロード指標が占めています。この指標は下記CHART insightでは紫で表示されますが、ストリーミング(青)や動画再生(赤)もそれぞれ獲得ポイントの1割程度を占め、同曲の週間ポイント数は2026年度においてNumber_i「3XL」(2月4日公開分 16,131ポイント)、M!LK「爆裂愛してる」(2月25日公開分 15,388ポイント)に続く3位となっています。

 

ビルボードジャパンの記事にもあるように、Snow Man「オドロウゼ!」は「カリスマックス」「STARS」に続きデジタルシングルでは3作連続となるソングチャート首位を達成。初登場時の獲得ポイントは「カリスマックス」が13,984(2025年9月3日公開分)、「STARS」が13,202(2月11日公開分)となり、今作でさらに伸ばした形です。いずれもダウンロードが大きな原動力となっており、コアファンの多さや熱量が感じられます。

(Snow Man「オドロウゼ!」の高ダウンロード数については、同曲が主題歌を担当する映画『スペシャルズ』にて主役を務めるメンバーの佐久間大介さんがSNSで発信した内容も影響したと捉えています。この点についてはSnow Man「オドロウゼ!」の動向に注目する…3月2日付イマオトについて|note(3月2日付)にて記載しています。)

一方で登場2週目においては「カリスマックス」が3位(ポイント前週比42.3%)、「STARS」が17位(同23.9%)と推移しており、「オドロウゼ!」の次週動向に注視が必要です。いずれの曲も初登場時におけるストリーミング指標はトップ10内に達しておらず(順に16位、29位および28位)、ロングヒットのためには如何にライト層(曲は気になるが歌手のファンではない方)へ届けるかが重要となることは間違いないでしょう。

Snow Manは「オドロウゼ!」のダンスプラクティス動画を昨日公開。次週のソングチャートでの下落幅を抑えるという意味でも有効と考えます。

 

 

さて、Snow Man「オドロウゼ!」は米ビルボードによるグローバルソングチャートで200位以内に初登場を果たしています。さらにGlobal 200から米の分を除くGlobal Excl. U.S.ではトップ40内にランクインしている状況です。

日本の楽曲は他の国や地域よりダウンロード指標が高く、特にアイドルやダンスボーカルグループがこの指標で強いこともあり、Snow Man「オドロウゼ!」は集計期間4日目の初加算ながら(当週の集計期間におけるカウント対象4日分のみにして)グローバルソングチャートで初登場を果たした形です。

 

他方、グローバルソングチャートは世界で展開する主要デジタルプラットフォームがカウント対象となるため、明示されてはいないもののレコチョクのデータは除くとみられます(ビルボードジャパンのチャートディレクターを務める礒﨑誠二さんの著書ではストリーミング指標においてLINE MUSICが除かれていることが記載されています)。ゆえにグローバルチャートでのダウンロード数は日本ほど高くはなかったと推測可能です。

加えて、グローバルを含む1月31日付以降の米ビルボード各種チャートに対し、YouTubeがデータ提供を取り止めています。日本の楽曲は全体的にですが、とりわけアイドルやダンスボーカルグループが動画再生に強い傾向があるため、仮にデータ提供が続いていたならば配信リリース日の夜に公開されたミュージックビデオの影響も相まって、Snow Man「オドロウゼ!」はグローバルでより高位置に初登場した可能性が考えられます。

 

YouTubeのデータ提供取り止めは残念ですが、そのYouTubeデータの有無に関わらずストリーミングの高位置安定がグローバルソングチャートにおいて鍵となります(どの歌手の作品においてもダウンロードが高水準で持続することはほぼみられません)。所有指標で強さを発揮するアイドルやダンスボーカルグループが世界を目指すならば尚の事、所有指標の瞬発力と同時に接触指標の高位置初登場および持続が必要です。

たとえば、先述したSnow Man「オドロウゼ!」の新たな動画の人気が音楽サブスクサービスにも波及すれば、日本そしてグローバルでもロングヒットに至る可能性が生まれ、高まっていくことでしょう。同曲の今後の動向に注目です。