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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

(追記あり)【海外ビルボード】アレックス・ウォーレン「Ordinary」が米で3週目の首位を獲得

(※追記(6月24日18時15分):Global 200における日本の楽曲動向を追記しています。)

 

 

 

現地時間の6月23日月曜に発表された最新6月28日付米ビルボードソングチャート(集計期間:6月13~19日)では、前週初登場で首位に立ったサブリナ・カーペンター「Manchild」が2位に後退。アレックス・ウォーレン「Ordinary」が首位返り咲きを果たしています。

アレックス・ウォーレン「Ordinary」はストリーミングが前週比3%ダウンの2040万(同指標4位)、ダウンロードが同2%ダウンの7,000(同指標2位)、ラジオが同14%アップの6150万(同指標首位)を記録し、ラジオではキャリア初制覇を達成。またアダルトポップエアプレイでは4週目、ポップエアプレイでは2週目の首位を獲得したほか、アダルトコンテンポラリーでは11→9位に上昇し同チャートトップ10入りを果たしています。

「Ordinary」は米ビルボードが毎夏実施するソング・オブ・ザ・サマーチャート(Songs Of The Summer)において、今年度開始以降4週連続で首位を獲得しています。

 

SNSの影響等もあってか、近年ではワンワードによるタイトル曲の首位獲得が目立っています。2025年においてはケンドリック・ラマー & シザ「Luther」、サブリナ・カーペンター「Manchild」に続き、アレックス・ウォーレン「Ordinary」が3曲目の首位獲得曲に。なお、米ビルボードソングチャートで首位を獲得したワンワードによるタイトル曲のうち、"O"からはじまる作品はアレックス・ウォーレン「Ordinary」が初となります。

なお、ワンワードによるタイトル曲の首位獲得は2020年以降において、2020年から順に10曲、5曲、2曲、3曲、3曲となります。

 

前週首位初登場を果たしたサブリナ・カーペンター「Manchild」は2位に後退。ストリーミングは前週比22%ダウンの2110万、ダウンロードは同83%ダウンの3,000、ラジオは同20%アップの1680万を記録し、ポップエアプレイおよびアダルトポップエアプレイチャートでは共にトップ20入りを果たしています。

 

モーガン・ウォーレン feat. テイト・マクレー「What I Want」は3位をキープ。ストリーミングは前週比2%ダウンの2170万を記録し同指標通算4週目の首位に。また総合ソングチャートと集計期間を同一とするホットカントリーソングチャートでは5週目の首位を獲得しています。なお「Just In Case」が4位、「I'm The Problem」が6位をキープしたモーガンは、2025年のソングチャートにおいてトップ10内3曲以上同時エントリーが5週目となり、ケンドリック・ラマーと並び最長タイを記録しています。

 

ケンドリック・ラマー & シザ「Luther」は5位をキープ。ホットR&B/ヒップホップソングチャートおよびホットラップソングチャートにて共に26週目となる首位を獲得し、1958年10月開始の前者では単独最長記録を更新しています。

 

テディ・スウィムズ「Lose Control」は今週も9位に。トップ10入りが通算67週、および100位以内エントリーが通算96週となり、共に最長記録を更新しています。

(なお、4週前の記事にてトップ10入りは通算63週と記載されています。米記事では当週が66週目とありますが、67週目と思われるためそのように翻訳しています。)

 

最新のトップ10はこちら。

1位 (前週2位) アレックス・ウォーレン「Ordinary」

2位 (1位) サブリナ・カーペンター「Manchild」

3位 (3位) モーガン・ウォーレン feat. テイト・マクレー「What I Want」

4位 (4位) モーガン・ウォーレン「Just In Case」

5位 (5位) ケンドリック・ラマー & シザ「Luther」

6位 (6位) モーガン・ウォーレン「I'm The Problem」

7位 (7位) シャブージー「A Bar Song (Tipsy)」

8位 (8位) レディー・ガガブルーノ・マーズ「Die With A Smile」

9位 (9位) テディ・スウィムズ「Lose Control」

10位 (10位) ベンソン・ブーン「Beautiful Things」

 

 

続いてグローバルチャートを紹介。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。6月28日付ではアレックス・ウォーレン「Ordinary」がGlobal 200で8連覇、Global 200から米の分を除くGlobal Excl. U.S.では6連覇を達成しています。

アレックス・ウォーレン「Ordinary」はGlobal 200でストリーミングが前週比2%ダウンの6890万およびダウンロードが同5%ダウンの11,000を、Global Excl. U.S.ではストリーミングが前週比2%ダウンの5040万およびダウンロードが同8%ダウンの4,000を、それぞれ記録しています。

 

J-HOPE feat. グロリラ「Killin' It Girl」がGlobal 200で3位、Global Excl. U.S.では2位に初登場。Global 200ではストリーミング5510万およびダウンロード43,000、Global Excl. U.S.ではストリーミング4860万およびダウンロード25,000を記録しています。

Global 200においてJ-HOPEはソロとして初のトップ10内エントリー。BTSのメンバーによる作品ではジョングクの5曲を筆頭に、JIMINおよびJINが3曲、Vが2曲、SUGAが1曲トップ10入りを果たしています(なおBTSとしては11曲のトップ10ヒットを輩出)。またGlobal Excl. U.S.においてはJ-HOPEが2曲目のトップ10入りを記録し、ジョングクが7曲、JIMINが5曲、JINおよびVが4曲、SUGAが1曲輩出しています(なおBTSとしては11曲がトップ10入り)。

「Killin' It Girl」に客演参加したグロリラのトップ10入りは、双方のチャート共に初となります。

 

レイヴン・レネー「Love Me Not」がGlobal 200で11→7位に上昇し、レイヴンにとってキャリア初のトップ10入り。ストリーミングは前週比11%アップの3940万、ダウンロードは同4%アップの1,000を記録。同曲はTikTokでのバズがヒットにつながっています。

 

 

 

※追記(6月24日18時15分)

 

日本時間の6月24日夜、Global 200の全容が発表されました。日本の楽曲動向については、Xにて発信しています。