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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

【海外ビルボード】首位は前週と変わらず、グローバルチャートではNewJeansが2曲トップ10入り

現地時間の1月16日月曜が祝日のため翌17日に発表された最新1月21日付米ビルボードソングチャート(集計期間:1月6~12日)。テイラー・スウィフトAnti-Hero」が2週連続、通算8週目の首位を獲得しました。

テイラー・スウィフトAnti-Hero」はストリーミングが前週比3%ダウンの1680万(同指標5位)、ダウンロードが同15%アップの7,000(同指標5週目の首位)、ラジオが同6%アップの8850万(同指標4週目の首位)を記録。ダウンロードにおいてはテイラー・スウィフトのホームページにて、これまでリリースされた10のバージョンが1月9日正午から12日いっぱいまで69セント(0.69ドル)の安価販売を実施していました。

Anti-Hero」はテイラー・スウィフトにとってこれまで最高だった「Blank Space」の7週を抜き、自身最長となる首位獲得曲となりました。

テイラー・スウィフト 首位獲得週数記録>

・8週 「Anti-Hero」(2022年11月5日付以降)

・7週 「Blank Space」(2014年11月29日付以降)

・4週 「Shake It Off」(2014年9月6日付以降)

・3週 「Look What You Made Me Do」(2017年9月16日付以降)

・3週 「We Are Never Ever Getting Back Together」(2012年9月1日付以降)

・1週 「All Too Well (Taylor's Version)」(2021年11月27日付)

・1週 「Willow」(2020年12月26日付)

・1週 「Cardigan」(2020年8月8日付)

・1週 「Bad Blood (feat. ケンドリック・ラマー)」(2015年6月6日付)

 

シザ「Kill Bill」が3→2位に上昇。ストリーミングは前週比11%アップの3110万、ダウンロードは同37%アップの1,000、ラジオは同742%アップの1420万を記録しています。ストリーミングにおいては1月10日にミュージックビデオが公開され、ラジオではポップラジオフォーマットにてプロモーションやサポートが行われたことが影響しています。この曲を収録したアルバム『SOS』は最新の米ビルボードアルバムチャートにおいて、初登場から5連覇を達成しています。

シザは今回、キャリア最高位を更新。これまではドージャ・キャットに客演参加した「Kiss Me More」における3位(2021年7月)が最高位でした。

 

ザック・ブライアン「Something In The Orange」が11→10位となり、同曲初のトップ10入り。ストリーミングは前週比2%アップの1740万、ダウンロードは同6%アップの4,000、ラジオは同8%アップの390万を記録しています。

ザック・ブライアン単独のソングライトによるこの曲は、メジャーデビューアルバム『American Heartbreak』に収録。ザックにとって昨年5月にキャリア初となるソングチャート100位以内エントリーを果たしたこの曲で、同じくキャリア初となるトップ10入りを達成しました。初登場から38週目でのトップ10入りは、キャリー・アンダーウッド「Before He Cheats」(2006-2007)およびナット・キング・コール「The Christmas Song (Merry Christmas To You)」(1960-2022 ただしこの曲は初登場以降述べ11回のオンオフ(圏外からの再登場)を繰り返しています)に並び、過去2番目にトップ10入りまで時間を要した作品となります。なおトップ10入りまでの最長記録はグラス・アニマルズ「Heat Waves」が2021年に記録した42週となります。

「Something In The Orange」はホット・カントリー・ソングチャートで3週目の首位を獲得。このチャートは2012年10月にソングチャート(Hot 100)の計算方法を採用していますが、それ以降でホット・カントリー・ソングチャートを制した曲がソングチャートにてトップ10入りを果たしたのは今回が15曲(例)目となります。

<2012年10月以降、ホット・カントリー・ソングチャート首位曲でソングチャートトップ10入りを果たした曲>

・ザック・ブライアン「Something In The Orange」(2023 10位)

モーガン・ウォレン「You Proof」(2022 5位)

・ルーク・コムズ「The Kind Of Love We Make」(2022 8位)

モーガン・ウォレン「Don't Think Jesus」(2022 7位)

テイラー・スウィフト「All Too Well (Taylor's Version)」(2021 1週首位)

・ウォーカー・ヘイズ「Fancy Like」(2021 3位)

モーガン・ウォレン「Wasted On You」(2021 9位)

・ギャビー・バレット feat. チャーリー・プース「I Hope」(2020 3位)

・ルーク・コムズ「Forever After All」(2020 2位)

モーガン・ウォレン「7 Summers」(2020 6位)

・ダン+シェイ & ジャスティン・ビーバー「10,000 Hours」(2019 4位)

・ビービー・レクサ & フロリダ・ジョージア・ライン「Meant To Be」(2018 2位)

・サム・ハント「Body Like A Back Road」(2017 6位)

・フロリダ・ジョージア・ライン feat. ネリー「Cruise」(2013 4位)

テイラー・スウィフト「We Are Never Ever Getting Back Together」(2012 3週首位)

2012年10月以降にホット・カントリー・ソングチャートを制した76曲のうち15曲がソングチャートでトップ10入りを果たし、2020年以降に絞ると22曲中10曲がトップ10入り。トップ10入りの確率は前者が21%、後者が前者の2倍以上となる45%となっています。また2022年以降にソングチャートトップ10入りを果たした4曲はすべて強力なストリーミングに伴いソングチャートでトップ10入りしていますが、他方それまでの11曲のうちルーク・コムズ「Forever After All」を除く全曲が果たしたような、米ビルボードのポップもしくはアダルト・エアプレイチャートには4曲が登場せず、ジャンルを超えたヒットとはなっていません。

ちなみに、ザック・ブライアン「Something In The Orange」は”Orange”がついた曲として初のトップ10入りを果たしています。これまではレモン・パイパーズ「Jelly Jungle (Of Orange Marmalade)」が1968年に記録した51位が最高であり、メーガン・モロニー(ミーガンと表記するところも)「Tennessee Orange」による58位がそれに続いています。

 

最新のトップ10はこちら。

[今週 (前週) 歌手名・曲名]

1位 (1位) テイラー・スウィフトAnti-Hero

2位 (3位) シザ「Kill Bill

3位 (2位) サム・スミス & キム・ペトラス「Unholy」

4位 (4位) デヴィッド・ゲッタ & ビービー・レクサ「I'm Good (Blue)」

5位 (6位) メトロ・ブーミン、ザ・ウィークエンド & 21サヴェージ「Creepin'」

6位 (8位) ザ・ウィークエンド「Die For You」

7位 (5位) ドレイク & 21サヴェージ「Rich Flex

8位 (7位) ハリー・スタイルズ「As It Was」

9位 (9位) スティーヴ・レイシー「Bad Habit」

10位 (11位) ザック・ブライアン「Something In The Orange」

 

 

ビルボードが一昨年新設したグローバルチャートもチェック。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート、1月21日付ではGlobal 200にてシザ「Kill Bill」が、Global 200から米の分を除いたGlobal Excl. U.S.ではレマ & セレーナ・ゴメス「Calm Down」が、それぞれ連覇を達成しました。

(映像には過激な表現が含まれますので、視聴の際はご注意ください。)

シザ「Kill Bill」はGlobal 200にてストリーミングが前週比17%アップの7520万、ダウンロードが同35%アップの2,000を記録し、2連覇を達成。集計期間後半にミュージックビデオが公開され、ストリーミングが上昇した形です。なおGlobal 200から米の分を除くGlobal Excl. U.S.では6→2位に上昇し、これまでの最高位だった5位(2021年、ドージャ・キャット「Kiss Me More」の客演参加にて記録)を上回る同チャート最高位を獲得しています。

レマ & セレーナ・ゴメス「Calm Down」がGlobal Excl. U.S.で連覇を達成。ストリーミングは前週とほぼ変わらず5350万、ダウンロードは前週比2%ダウンの4,000を記録しています。なおGlobal 200では同曲最高位となる3位に上昇しています。

 

NewJeans「OMG」がGlobal 200で30→10位、Global Excl. U.S.では19→7位に上昇し、共にトップ10入り。ストリーミングは前者において前週比40%アップの4080万、後者では同37%アップの3570万を記録しています。なお前週双方のチャートでトップ10入りした「Ditto」はGlobal 200で9位、Global Excl. U.S.では5位に今週エントリーしています。

集計期間6日目にあたる1月11日にリリースされた、ビザラップ & シャキーラ「Bzrp Music Sessions, Vol.53」がGlobal Excl. U.S.で8位に初登場。ストリーミングは5620万、ダウンロードは2,000をそれぞれ記録しています。アルゼンチンのDJ/プロデューサー、ビザラップによるYouTubeセッションシリーズにおいては、ケベードとの「Bzrp Music Sessions, Vol.52」が昨年7月以降通算6週首位を獲得しています。

今回のセッションに起用されたのはコロンビア出身のシャキーラ。Global Excl. U.S.においてはラウ・アレハンドロとの「Te Felicito」が昨年6月に6位を記録して以来2曲目となるトップ10入りとなります。