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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

(追記あり)【海外ビルボード】米は「The Fate Of Ophelia」が首位、Global Excl. U.S.では「Golden」が史上最長首位記録を更新

(※追記(1月6日20時37分):Global 200における日本の楽曲動向を追記しています。)

 

 

 

現地時間の1月5日月曜に発表された、最新1月10日付米ビルボードソングチャート(集計期間:2025年12月26日~2026年1月1日)。前週まで4連覇を達成したマライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You (邦題:恋人たちのクリスマス)」をはじめとするクリスマス関連曲が大きく後退した当週のチャートでは、テイラー・スウィフト「The Fate Of Ophelia」が通算9週目の首位を獲得しています。

テイラー・スウィフト「The Fate Of Ophelia」は前週の28位から首位に返り咲き。その前週はクリスマス当日までが集計期間だったこともあり、24位までがクリスマス関連曲で占められていました。「The Fate Of Ophelia」はテイラーによるキャリア13曲目の首位獲得作品にして、「Anti-Hero」(2022年11月以降 通算8週)を上回りキャリア最長となる首位獲得記録を達成しています。

 

テイラー・スウィフト「The Fate Of Ophelia」はストリーミングが前週比9%アップの1830万(同指標通算8週目の首位)、ダウンロードは同779%アップの30,000(同指標4位)、ラジオが同12%アップの6070万(同指標3位)を記録。セールスの上昇率は当週最大となっており、集計期間にレコードが出荷されたことが大きく影響しています。ダウンロード指標の内訳はレコードが26,000、デジタルダウンロードが4,000となっています。

 

テイラー・スウィフトにおいては、キャリア13曲の首位獲得作品の中で「The Fate Of Ophelia」が「Anti-Hero」を上回り、キャリア単独最長となる首位獲得曲となりました。

<米ビルボードソングチャート テイラー・スウィフトによる首位獲得曲>

 

・「The Fate Of Ophelia」(2025年10月18日付以降 9週)

・「Anti-Hero」(2022年11月5日付以降 8週)

・「Blank Space」(2014年11月29日付以降 7週)

・「Cruel Summer」(2023年10月28日付以降 4週)

・「Shake It Off」(2014年9月6日付以降 4週)

・「Look What You Made Me Do」(2017年9月16日付以降 3週)

・「We Are Never Ever Getting Back Together」(2012年9月1日付以降 3週)

・「Fortnight (feat. ポスト・マローン)」(2024年5月4日付以降 2週)

・「Is It Over Now? (Taylor's Version)(From The Vault)」(2023年11月11日付 1週)

・「All Too Well (Taylor's Version)」(2021年11月27日付 1週)

・「Willow」(2020年12月26日付 1週)

・「Cardigan」(2020年8月8日付 1週)

・「Bad Blood (feat. ケンドリック・ラマー)」(2015年6月6日付 1週) 

テイラー・スウィフト2020年代において首位獲得曲が8作品となり、また首位獲得週数は通算27週に。その双方において、すべての歌手における最多ならびに最長記録となります。また米ビルボードソングチャートにおける13曲の首位獲得は歴代4位タイ、通算45週の首位獲得は歴代8位タイとなります。

 

当週のチャートを制したことで、テイラー・スウィフトによる首位獲得年数は11年に。10年以上を記録する6組の中で、テイラーは歴代単独2位に躍り出ました。

<米ビルボードソングチャート 首位獲得年数10年以上を記録した歌手>

 

・22年:マライア・キャリー (1990-2000、2005-2006、2008、2019-2026)

 (2019年以降は「All I Want For Christmas Is You」による記録達成)

・11年:テイラー・スウィフト (2012、2014-2015、2017、2020-2026)

・10年:ポール・マッカートニー/ウイングス (1971、1973-1976、1978、1980、1982-1984)

 (ポールが所属するザ・ビートルズにおいては1964-1970に首位を獲得)

・10年:ビヨンセ (2003、2006-2009、2017-2018、2020、2022、2024)

 (ビヨンセが所属するデスティニーズ・チャイルドでは1999-2001に首位を獲得)

・10年:マイケル・ジャクソン (1972、1979-1980、1983-1984、1987-1988、1991-1992、1995)

 (マイケルが所属するジャクソン5においては1970年に首位を獲得)

・10年:マドンナ (1984-1987、1989-1992、1995、2000)

 

エラ・ラングレー「Choosin' Texas」が48→5位に浮上。クリスマス関連曲の上昇前に最高11位を記録したこの曲が初めてトップ10入りを果たし、エラはキャリアとなるのトップ10ヒットを輩出しています。ストリーミングは前週比5%アップの1570万、ダウンロードは同1%アップの5,000、ラジオは同2%アップの2500万を、それぞれ記録しています。

「Choosin' Texas」はダウンロードソングセールスチャートで通算2週目のトップに。また総合ソングチャートと集計方法を同一とするホットカントリーソングチャートでは12月初旬以降首位を記録し、当週は通算6週目となる首位を獲得しています。

曲名に"Texas"が付く作品のトップ10ヒットはアラバマ州出身のエラ・ラングレー「Choosin' Texas」、およびヒューストン出身のビヨンセによる「Texas Hold 'Em」(2024 2週首位)のみ。なおトップ40に範囲を拡げると、ウェイロン・ジェニングス「Luckenbach, Texas (Back To The Basics Of Love)」(1977 25位)が挙げられます。

 

最新のトップ10はこちら。

 

1位 (前週28位) テイラー・スウィフト「The Fate Of Ophelia」

2位 (25位) HUNTR/X(ハントリックス)(イジェ、オードリー・ヌナ & レイ・アミ)「Golden」

3位 (再登場) アレックス・ウォーレン「Ordinary」

4位 (36位) オリヴィア・ディーン「Man I Need」

5位 (48位) エラ・ラングレー「Choosin' Texas」

6位 (51位) ケラーニ「Folded」

7位 (52位) ソンバー「Back To Friends」

8位 (54位) テイラー・スウィフト「Opalite」

9位 (再登場) レオン・トーマスMutt

10位 (再登場) ジャスティン・ビーバー「Daisies」

 

クリスマス関連曲の上昇によって後退した曲が再浮上したのみならず、クリスマス関連曲に上昇に伴いリカレントルールに抵触した曲が再登場を果たしています。3位に再登場したアレックス・ウォーレン「Ordinary」は、再登場における史上最高位タイに。ラジオでは前週比24%アップの6780万を記録し、同指標通算24週目の首位に立っています。なお「Ordinary」と同じくソングチャート再登場にてトップ10入りを果たしたのは、レオン・トーマスMutt」(9位)およびジャスティン・ビーバー「Daisies」(10位)となります。

なお米ビルボードソングチャートにおいて、再登場にてトップ10入りを果たした曲については上記リンク先で一覧化されています。

 

オリヴィア・ディーン「Man I Need」は36→4位となり、同曲最高位に返り咲いています。またケラーニ「Folded」は51→6位となり、同曲最高位を更新。ホットR&B/ヒップホップソングチャートおよびホットR&Bソングチャートにて、共に通算4週目の首位に立っています。さらにソンバー「Back To Friends」は52→7位に浮上し、こちらも同曲最高位を塗り替えています。同曲はホットロック&オルタナティヴソングチャートにて、13週目の首位に至っています。

 

 

続いてグローバルチャートを紹介。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。クリスマス関連曲が大きく後退した1月10日付では、Global 200にてテイラー・スウィフト「The Fate Of Ophelia」が前週の14位から、Global 200から米の分を除くGlobal Excl. U.S.ではHUNTR/X(イジェ、オードリー・ヌナ & レイ・アミ)「Golden」が前週の12位から、それぞれ首位に返り咲いています。そして「Golden」はGlobal Excl. U.S.で単独史上最長となる首位記録を達成しています。

今回米ビルボードは、Global 200の前にGlobal Excl. U.S.を紹介しています。

HUNTR/X(イジェ、オードリー・ヌナ & レイ・アミ)「Golden」はGlobal Excl. U.S.において、ストリーミングが前週比1%アップの6830万、ダウンロードが同2%アップの5,000を記録。「Golden」は今回の首位獲得により、2020年9月に開始したこのチャートにて単独史上最長となる20週目の首位に立っています。

<米ビルボードによるGlobal Excl. U.S. 週間首位獲得週数上位曲>

 

・20週 HUNTR/X(イジェ、オードリー・ヌナ & レイ・アミ)「Golden」(2025年7月19日付以降)

・19週 ロゼ & ブルーノ・マーズ「APT.」(2024年11月2日付以降)

・17週 レディー・ガガブルーノ・マーズ「Die With A Smile」(2024年9月7日付以降)

・14週 マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」(2021年1月2日付以降)

・13週 マイリー・サイラス「Flowers」(2023年1月28日付以降)

・13週 ハリー・スタイルズ「As It Was」(2022年4月16日付以降)

 

Global Excl. U.S.ではエル・ボゲート & ヤング・ビーフ「Cuando No Era Cantante」が21→3位となり、同曲最高位を更新しています。

タイラ「Chanel」がGlobal Excl. U.S.で32→8位に(ストリーミング指標は3440万を記録)。タイラにとって「Water」(2023年12月 6位)以来2曲目となるトップ10入りを果たしています。なお「Chanel」は米ビルボードによるアフロビートソングチャートにて8週目の首位を獲得しています。

 

Global 200はテイラー・スウィフト「The Fate Of Ophelia」が通算4週目の首位に。ストリーミングは前週比2%アップの7830万、ダウンロードは同16%アップの9,000を、それぞれ記録しています。

 

またエル・ボゲート & ヤング・ビーフ「Cuando No Era Cantante」が37→5位となり、同曲初のトップ10入り。ストリーミングは5200万を記録しています。Global Excl. U.S.同様Global 200においても、メキシコ出身のエルおよびスペイン出身のヤング共にキャリア初となるトップ10入りを果たした形です。

 

 

 

※追記(1月6日20時37分)

 

日本時間の1月6日夜、Global 200の全容が発表されました。日本の楽曲動向については、Xにて発信しています。