@akiyashiro ##八代亜紀 ##初めて ##tiktokライブ やります!2021年9月25(土)19時30分から!
♬ オリジナル楽曲 - AkiYashiro
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— TikTok Japan【公式】ティックトック (@tiktok_japan) 2021年9月16日
9/25(土)19:30~
「八代亜紀 初 TikTok LIVE」開催🎊
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71歳の誕生日にTikTokデビューした八代亜紀さんが初のTikTok LIVEを実施!
代表曲「舟唄」をはじめとした、八代さん渾身のパフォーマンスに注目です👀
ぜひ、ご覧になってくださいね🔽https://t.co/9v66bYyykm pic.twitter.com/8W0YjnUV5C
先日は和田アキ子さんについてブログで紹介しましたが、新曲「YONA YONA DANCE」の支持拡大もTikTokが契機となっていました。
TikTokいいぞ👏
— Ko Matsushima / 松島 功 (@komatsushima) 2021年9月24日
御二方共に御歳71歳 pic.twitter.com/AggYvoJuKE
arneの松島功さんもベテランの新たな挑戦に注目しています。ヒットの鍵はTikTokにあるのではとの確信を抱かせてくれる、今回の挑戦には拍手を贈りたいですね。
その八代亜紀さんは公式YouTubeチャンネル【八代亜紀ちゃんねる】も開設しておりSNSの活用が徹底されていると感じていますが、彼女の柔軟性は演歌・歌謡曲界の中にあって多彩な音楽ジャンルへ挑戦していることからもみえてきます。
演歌の歌い手として素晴らしいのは勿論のこと。「舟唄」や「雨の慕情」といった曲は若年層でも一度は聴いたことがあるという方が多いでしょう。
八代亜紀さんの公式YouTubeチャンネルで披露された「おんな港町」。自分はこの曲を畠山美由紀さんのカバーで知り、同年の私的ベストに選出したほどです。
サビ頭の変拍子や、”(せつない)恋よ”のメロディの急落が斬新であり、そしてそれらを見事に歌いこなせるのは歌手の鑑。たとえば坂本冬美「夜桜お七」や石川さゆり「天城越え」といった、演歌ファン以外からも支持を集めるであろう格好いい演歌のひとつと断言していいでしょう。
八代亜紀さん独特のブルージーな声を活かしたブルースアルバムも制作されています。
『哀歌-aiuta-』(2015)にはスタンダードなブルースのカバーのほか、ブルースやソウルに精通した日本人歌手からの曲提供も。この「Give You What You Want」はTHE BAWDIESによるもので、彼ららしいサウンドに仕上がっています。上記映像はブルーノート東京での模様。
小西康陽さんが手掛けたのは2枚のジャズアルバム、『夜のアルバム』(2012)そして『夜のつづき』(2017)。ナイトクラブで歌っていた時代の香りを内包した作品を引っさげ、ニューヨークにてジャズライブを開催した八代亜紀さんは、現地のミュージシャンとスタンダードから「舟唄」までをセッションしています。ライブ音源は『夢の夜~ライヴ・イン・ニューヨーク』(2013)に収録。
「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」には別バージョンも存在。しかもジャズではなくR&Bライクなアプローチから生まれています。
Spotifyでは確認できなかったアルバムですが、『MOOD』(2001)に収録されている「FLY ME TO THE MOON」はイギリスの歌手/プロデューサーであるレイ・ヘイデンが制作。InterFM(現在のInterFM897)が当時放送していたランキング番組でトップ30内に入っていた数少ない邦楽のひとつ、なのです。
八代亜紀さんは他にも、元メガデスのマーティー・フリードマンさんが作曲した「MU-JO」(2013)をリリースし、ヘヴィメタルの音楽フェス『LOUD PARK』に同年ゲスト出演したり*1、EGO-WRAPPIN'のライブに登場して「雨の慕情」をジョイントする等、その音楽活動は演歌・歌謡曲界にあってとりわけ幅広いと思うのです。
コミカルな面も八代亜紀さんの魅力のひとつ。その昔嘉門達夫さんが替え唄で”誰も知らない素顔の八代亜紀”とネタにしていましたが、嘉門さんは音源リリースにおいて必ず許可を採る方ゆえ、許可した八代さんの懐の深さを感じずにはいられません。メイク関連でば、公式YouTubeチャンネルでの挑戦動画が現段階で76万回再生を記録しています。
そして「残酷な天使のテーゼ」のカバーは、当時リリースされた演歌歌手による『エンカのチカラ』シリーズの中でも屈指の人気を誇る曲ではないでしょうか。
映画『ファインディング・ドリー』(2016)では本人役で出演。オリジナルバージョンではシガニー・ウィーバーが担当した役に挑み(台詞に注目)、エンディングテーマ「Unforgettable」も担当しています。ジャジーなアレンジはともすれば『夜のアルバム』が参考になっているのかもしれません。
このような多彩な挑戦、好奇心の高さがTikTokでのライブ開催につながったとみていいでしょう。
八代亜紀さんは数年前にユニバーサルミュージックに移籍し、昨日デビュー50周年記念ベストアルバム『八代亜紀ベストヒット 50』および『八代亜紀ベストヒット 〜ニューレコーディングス&ニューシングルズ〜』をリリースしています。実は和田アキ子さんもユニバーサルミュージックに移籍していることから*2、歌手側の好奇心を後押しし具現化しているのがユニバーサルミュージックなのかもしれません。
ユニバーサルミュージックの動向に注目するとともに、演歌・歌謡曲界からSNSや配信を介した社会的なヒットが登場することを願っています。
今回紹介した曲を中心としたプレイリストをSpotifyに用意しました。一部未解禁の曲があり収録できなかった一方、ブログ未掲載の曲も選んでいますので是非チェックしてください。
*1:八代亜紀が「LOUD PARK」に光臨!「雨の慕情」絶唱 - 音楽ナタリー(2013年10月20日付)より。
*2:和田アキ子のニューアルバムにさかいゆう、Ovall、Rin音、WONKら楽曲提供 - 音楽ナタリー(4月7日付)参照。