本日発表される4月14日公開(4月19日付)ビルボードジャパンソングスチャートでは、NiziU「Take a picture」がフィジカル関連指標初加算に伴い2連覇を確実にしています。それも最初のフィジカル作品となった「Step and a step」の初週セールスを3万近く上回っているのです。
【ビルボード】NiziU『Take a picture/Poppin' Shakin'』初週347,432枚でSGセールス首位 https://t.co/64zBCH3MCE pic.twitter.com/3bAk2g7vdW
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2021年4月12日
日本におけるSpotifyデイリーチャートを普段からチェックしているのですが、こちらでもNiziUの勢いを感じます。
【Spotifyデイリーチャート】
— Kei (@Kei_radio) 2021年4月13日
2月1日から4月11日まで、主要曲の @SpotifyJP デイリー再生回数をグラフ化。#LiSA「#炎」・ #Eve「#廻廻奇譚」を #NiziU「#PoppinShakin」・ #BLOOMBASE「#BlumatoLunch」に差替。
NiziU「#Takeapicture」の勢いが凄まじく、沿う形で「Poppin' Shakin' 」も急上昇。 pic.twitter.com/ZpjXGQig8T
この勢いは過去曲にも。
この数日における急上昇は、テレビ番組での露出に因る部分が大きいでしょう。最新4月14日公開(4月19日付)ビルボードジャパンソングスチャートの集計期間である4月5~11日には地上波音楽番組を網羅。
いよいよ今週4/7(水)に#NiziU の2nd Single
— NiziU (@NiziU__official) 2021年4月5日
『Take a picture/Poppin' Shakin'』を
リリースします✨
また、色んな番組に出演させて頂きます‼️
ありがとうございます👏
精一杯NiziUのパフォーマンスをお届けしますので、応援宜しくお願いします‼️#ニジュー #WithU#Take_a_picture#Poppin_Shakin pic.twitter.com/nYpLNU9vTX
上記に加えてABEMAとの特番も組まれる等、音楽番組にNiziUが欠かせないものとなっています。『SONGS』では上記グラフのうち「Make you happy」を除く3曲を披露しており、今作のみならず過去曲のフックアップにつながったと考えられます。また上記ツイートにおける応援の呼びかけは、ビルボードジャパンソングスチャートのTwitter指標を意識したものと考えられますし、集計期間中にはデジタルプラットフォーム別のキャンペーンやTikTokの投稿等も行われています。
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— NiziU (@NiziU__official) 2021年4月6日
4/7(水)より 2nd Single
『Take a picture/Poppin' Shakin'』配信リリースを記念した各ストアでのキャンペーン実施決定✨
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📌詳細https://t.co/Yfc8ZoiaP0
📌配信ストア https://t.co/5RMa6AXMIE
※4/7(水)配信開始後に、順次有効になります#NiziU #WithU#Take_a_picture#Poppin_Shakin pic.twitter.com/2UnS8lb5AC
NiziU
— NiziU (@NiziU__official) 2021年4月8日
「Poppin' Shakin'」ダンスチャレンジ✨
今回は、サビ後半ver.🎵
🌈MAKO・MAYA・RIMA🌈https://t.co/gLvQZt6wje#NiziU #ニジュー #니쥬 #WithU#MAKO #MAYA #RIMA#Poppin_Shakin#PoppinShakin_DanceChallen
しかしながら、NiziU各曲の勢いを決定づけたのはこれらだけではないでしょう。最新4月14日公開(4月19日付)ビルボードジャパンソングスチャートの集計期間中である4月7日、つまりはフィジカルリリース日に「Poppin' Shakin'」のミュージックビデオが公開されたのです。さらにその直前には「Take a picture」のダンスパフォーマンス動画もアップされています。
通常ミュージックビデオの類はフィジカルに同梱される映像盤に収録され、そのフィジカルの購入を促進するべくYouTubeではショートバージョンのみ公開にとどめる歌手も存在します。しかしNiziUは「Take a picture / Poppin' Shakin'」でも「Step and a step」においても、フィジカルに映像盤を同梱しながらもミュージックビデオを収録していません。それらは今後どこかのタイミングで商品化されるかもしれませんが、ともすればNiziUはミュージックビデオをデジタルの起爆剤として用いているのかもしれません。Spotifyの動向をみれば、動画投入が間違いなく功を奏したと言えるのです。
ミュージックビデオの位置付けについては、以前Mrs. GREEN APPLEを例に挙げ、私見を記載しています。
ミュージックビデオは"商品"である、というのは理解出来ます。収録された映像盤をCDに同梱することが自然なことである日本(市場)においては、映像盤が購入の動機のひとつとなるゆえ尚の事です。しかしそれはあくまでCDを売るための施策としての"商品"という位置付けが主体になりすぎてはいないかと。デジタルダウンロードやストリーミングにつなげるための"プロモーション"(そして、ビルボードジャパンソングスチャートではそもそも動画再生がカウント対象となります)、そして歌手の芸術性を提示したり、その存在を日本のみならず諸外国へ発信する等、大袈裟かもしれませんが"文化"という意味合いで用いなければ、フル尺公開が常という諸外国側が日本のドメスティックなやり方を疑問視し触れたくても敬遠する可能性がありますし、逆に日本の音楽を世界に放つことも出来にくくなります(デジタル興隆により、音楽をフィジカルで輸出する必要がなくなったゆえ尚更)。無論チャートアクションにも影響するわけで、その点をレコード会社等は考えていただきたいと思います。
上記はバンドが当時抱えていたショートバージョンでの公開問題をメインに取り上げた際の私見ですが、NiziUのミュージックビデオが『デジタルダウンロードやストリーミングにつなげるための"プロモーション"』の好例となったことから引用した次第。しかもデジタルのみならずフィジカルにも貢献している可能性が高い以上、NiziUにおけるミュージックビデオ等動画の位置付け、捉え方は注目に値すると思うのです。
(ただし「Step and a step」が初週、週後半の4日間で約6.5万枚のフィジカルセールスを獲得した一方で「Take a picture / Poppin' Shakin'」については約3.7万枚というのは少し気掛かりではあります。「Step and a step」の初週フィジカルセールスについてはビルボードジャパンの記事をご参照ください→こちら。)