次週のビルボードジャパンソングスチャート(11月24日公開(11月29日付))、非常に面白いことになりそうです。大接戦が繰り広げられる予感がします。
【先ヨミ】NEWS『未来へ/ReBorn』11.1万枚で現在シングル1位 https://t.co/1M2xBogiOd pic.twitter.com/bsNCTarWjt
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2021年11月18日
週の前半3日間を先ヨミとしてビルボードジャパンは記事化。フィジカルセールスではNEWS「未来へ」が首位に立っています。ダブルAサイドシングルは1曲のみにフィジカルセールスおよびルックアップ指標が加算されることから「未来へ」が首位候補の一角となっていますが、しかし木曜のオリコンデイリーシングルランキングではなにわ男子「初心LOVE」に首位の座を奪われています*1。
【先ヨミ・デジタル】LiSA「白銀」DLソング現在1位、TWICE「The Feels」上昇 https://t.co/7viebNq0Ja pic.twitter.com/RIFMBNTbsn
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2021年11月19日
ダウンロードはLiSAさんがフィジカルリリースしたシングルの表題曲のひとつ、「白銀」が先ヨミでトップに。フィジカルリリースも相俟って、ダブルAサイドのもう一曲でフィジカル関連指標が加算対象となる「明け星」もダウンロード数を伸ばし、さらにはフィジカルセールスでもNEWSとの差をわずかながらも日に日に縮めています。
【先ヨミ・デジタル】優里「ベテルギウス」ストリーミング首位キープ中 NiziU、マカロニえんぴつ新曲がトップ10に https://t.co/EiVs4yVwJn pic.twitter.com/Q3WfLX024f
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2021年11月19日
ストリーミングの先ヨミでは優里「ベテルギウス」が2位以下に大差をつけており同指標連覇の可能性は高いと言えます。またNiziU「Chopstick」が3位につけています。
自分はビルボードジャパンソングスチャートの予測は行っていませんが、今回は予測する方にとってもかなりやり甲斐のある内容となっているのではないでしょうか。そして今回、上位を狙える位置にいる曲は様々な施策を行っています。テレビ出演を除き、その施策をチェックしてみます。
最新11月17日公開(11月22日付)ビルボードジャパンソングスチャートで首位を獲得したなにわ男子「初心LOVE」はフィジカルセールスで依然好調。その「初心LOVE」が金曜に公開したのはミュージックビデオのダンスバージョン。しかもフルサイズでの公開というところに、動画再生指標を、もっといえばビルボードジャパンソングスチャートを意識している可能性が感じられます。おそらくこの動画も加算対象です。
動画施策はBE:FIRSTも実施。11月10日公開(11月15日付)ビルボードジャパンソングスチャートを制し、翌週も2位にとどまった「Gifted.」は木曜にミュージックビデオのリアクション動画を公開。K-Popアクトが積極的に行う施策の採り入れは、あらためてミュージックビデオを観たりストリーミングに移行する流れを生むことが可能です。ストリーミングの先ヨミでは「Gifted.」が5位に入っています。
┌ 🎀 ┐⠀
— LINE MUSIC (@LINEMUSIC_JP) 2021年11月11日
├ ┼ ┤⠀#NiziU とオンラインで
└ ┴ ┘⠀⠀⠀⠀会える💓🌈
条件をクリアしてくれた#LINEMUSIC 会員様の中から抽選で180名様を、NiziU『オンライン・メンバー個別ハイタッチ会』にご招待🙌🏼🥢🎹@NiziU__official #Chopstick #GiftForFans
👇詳細はコチラ🎁
動画再生回数で強さを誇るNiziU「Chopstick」では、リリース日となる11月11日から1週間、LINE MUSIC再生キャンペーン(LINE MUSIC再生回数キャンペーン)が開催。水曜で終了したためストリーミングの先ヨミ記事における順位を保てるかは微妙ですが、Spotifyでは木曜のデイリーチャートで50位の壁を突破し上昇気流に突入し、他のサブスクサービスでの上昇も期待できます*2。火曜にはメイキングも公開されています。
LINE MUSIC再生キャンペーンは優里「ベテルギウス」でも火曜まで行われていましたが、他のサブスクサービスでは既に上位に進出しています。また木曜にはミュージックビデオも公開されました。ミュージックビデオ公開効果でLiSA「明け星」が最新ソングスチャートにおいて21→11位に再浮上したことを踏まえれば、「ベテルギウス」における効果も大きいものと考えます。
本日配信リリースとなった『なんでもないよ、』LINE MUSIC再生キャンペーンがスタート🎧🎵
— マカロニえんぴつ (@macarock0616) 2021年11月3日
LINE MUSICにて『なんでもないよ、』をたくさん聴いていただいた方に抽選でスペシャルステッカーをプレゼント🎁
是非ご参加ください✨
再生対象期間は11/16(火)23:59までhttps://t.co/92ExhXiTb0 pic.twitter.com/z5iHxaD9Sb
ストリーミング指標の先ヨミで4位に入ったマカロニえんぴつ「なんでもないよ、」もまた、LINE MUSIC再生キャンペーンを実施済。火曜でキャンペーンは終了していますがこちらもSpotifyでは50位の壁を突破し上昇のフェーズへ突入しています。
フィジカルセールスが強い歌手が翌週以降急落する可能性が高いとしても週間ソングスチャートを制する傾向にありますが、NEWS「未来へ」においては全種のレンタル解禁日リリースから17日後に設定されているため、レンタルに因るルックアップ指標は見込めません。一方でLiSA「明け星」は土曜からレンタル解禁されており、この差も大きく影響することでしょう。
これら施策の実施がどう出るか…次週のチャートを楽しみにしたいと思います。
それにしてもこうやってみると、多くの歌手が施策に積極的だということが解ります。それはチャートのためというよりも認知をさらに広げるため、そしてコアなファンとのつながりをさらに深めるためと言えますが、その結果はきちんとチャートにも反映されるわけです。ゆえにビルボードジャパンソングスチャートは社会的ヒットの鑑と言え、自分がチャートを追いかける理由もそこにあります。