イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

DA PUMP「U.S.A.」...首位を獲れずじまいでいいのか

『前週に引き続きダウンロード1位、ストリーミング1位、動画再生1位の3冠を獲得したDA PUMP「U.S.A.」は、他指標ではラジオ24位、シングル20位、ルックアップ5位、Twitter11位』と好調に推移しています(『』内は上記記事より)。前回取り上げて以降、同曲の推移を確認すると。

日付 総合順位 総合ポイント

 各指標順位(ダウンロード/ストリーミング/シングルCDセールス/ルックアップ)

6/18 3位 7554ポイント 2位/10位/10位/30位

6/25 5位 6551ポイント 5位/1位/19位/18位

7/  2 3位 6236ポイント 3位/2位/29位/14位

7/  9 4位 7243ポイント 2位/1位/23位/7位

7/16 2位 8033ポイント 2位/1位/15位/5位

7/23 2位 8090ポイント 1位/1位/27位/4位

7/30 2位 8371ポイント 1位/1位/20位/5位

ここ2週でデジタルダウンロード指標においてトップに立ちました。特にデジタルが好調、またシングルCDセールスとルックアップの乖離を踏まえれば、レンタルも好調と言えるでしょう。

ただ、ここまできても1位になれずじまいというのが気がかりです。シングルCDセールスが加算され3位に躍進した6月18日週(前週は81位初登場)以降、首位獲得歌手および楽曲をみてみると。

6/18 Sexy Zone「イノセントデイズ」16293ポイント(翌週14位)

6/25 モーニング娘。'18「Are you Happy?」14510ポイント(翌週44位)

7/  2 GOT7「THE New Era」7360ポイント(翌週49位)

7/  9 NEWS「BLUE」19194ポイント(翌週6位)

7/16 SKE48「いきなりパンチライン」24983ポイント(翌週13位)

7/23 Kis-My-Ft2「L.O.V.E.」18514ポイント(翌週12位)

7/30 KEN☆Tackey「逆転ラバーズ」10131ポイント

アイドル、K-Popが首位を独占しています。そして翌週はNEWSを除いてトップ10内をキープ出来ないまま…これは楽曲の浸透度もさることながら、シングルCDセールスが他指標より突出したアイドル等ならではのチャートアクションであり、瞬発力で週間チャートは1位を獲ったとしても年間チャートで高い順位にランクインする可能性は高くないと思われます。

この状況下で、DA PUMP「U.S.A.」が首位を獲るためにはどうすればいいでしょう。テレビ露出が増えればしばらくは安定した人気が続くと思われます(実際、昨日のフジテレビ系音楽番組出演も話題になりました)が、なだらかに上昇していながらもポイントが8千点台前半であることを踏まえれば、1万ポイントを超えるのは厳しいかもしれません。ならば今のポイントをキープし、アイドルやK-PopのシングルCDリリース週の"谷間"に何かしらの仕掛けを施すのがいいかもしれません。アメリカではリミックスの投入やミュージックビデオの公開、iTunes Storeでの安価販売が功を奏したパターンがいくつもあります(これらは弊ブログでの毎週の速報にて掲載しています)ので、是非ともそれらを参考に仕掛けを検討し、投入して欲しいと思います。

 

もしかしたら既に年間チャート射程圏内に入ってくるかもしれない「U.S.A.」。自分は昨日、多くの子どもたちが口ずさんでいるのを目にし、2018年にDA PUMPがここまで浸透していること、社会的ヒットになっていると実感しました。ゆえに尚の事、その強力な楽曲が1位を獲れずじまいなのがなんだか悔しいのです。『1位という事実、そのインパクトは"箔"として人々がおぼろげでも記憶に残っていくものであるゆえ、ここまできたら首位獲得を本気で目指してほしいと希望する自分がいます』との思いを、米津玄師さんの「Lemon」が同様に首位を阻まれ続けた際に記載しましたが(米津玄師「Lemon」...首位を獲れずじまいでいいのか(3月22日付)、「Lemon」はその翌週遂に首位に到達しています。「U.S.A.」においては次週、嵐の新曲が壁になることは間違いないのですが、ここ数週耐えていけばいつかは…そう願うばかりです。