ラジオを聴いて強い違和感を覚えたのでメモ。
昨日のエフエム青森『地域情報・天気予報』(毎週月-金曜 11時51分)、担当した工藤良子アナウンサーが冒頭のフリートークの中でこんなことを言っていました。
一字一句合っているわけではないのですが、興奮気味に話していたのは事実です。
世界陸上はTBS系、ワールドカップバレーボールはフジテレビ系で放送中であり、たしかに被ります。しかしながら、津軽在住の自分にはフジテレビ系は物理的に観られないことから、被るということはあり得ないのです。”弘前周辺では観られないんだけどそういうリスナーがいること分かってる?”と、激しい違和感を抱いてしまいました。
青森県には未だにフジテレビ系列局がありません。ですが、一部地域では視聴可能という状況です。
青森県ではむつ市等が北海道の、八戸市等が岩手県のチャンネルを物理的に視聴可能。また青森市および八戸市の多くの世帯ではケーブルテレビを経由して有料で北海道もしくは岩手県の民放局を視聴可能であり、他方弘前市など津軽地方は物理的にもまたケーブルテレビ未発達の面でも、たとえば秋田県のフジテレビ系列局を観ることが出来ません。自分の住むところは秋田県との県境にほど近い地域ではありますが、山間部ゆえ秋田県の電波が入らないどころか青森県側のも強くない状態です。
・未だに絶えることない、”青森県にフジテレビ系列局を”の声(7月8日付)より
これを踏まえるに、昨日のアナウンサーは物理的にフジテレビが視聴可能の状況に有り、その状況を自然の(もしくは当然の)ものしておっしゃっていたのでしょう。本人にはおそらく悪気がなかったのかもしれません。しかしながら、自分のような違和感を覚える方がいるでしょうし、それ以前に放送局の現状を知らないということが露呈してしまったわけで、放送人としてどうなのかと強く言いたいところです。
あまりの違和感に(と書くと”怒りすぎでは?”とツッコまれそうですが)、その直後チャンネルを替えてしまい、その後の訂正等があったのかは分かりません。ただ、以前から同局への様々な違和感と、その違和感の改善のなさを憂いていた自分にとっては、今回の件で尚の事、”ラジオなのにリスナーとの果てしない距離を感じる”と思ってしまった次第です。