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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

(追記あり)【海外ビルボード】マライア・キャリー「恋人たちのクリスマス」が米で史上初となる20週目の首位に

(※追記(12月16日6時10分):このエントリー公開直後、米ビルボードはGlobal Excl. U.S.の記事を公開しています。つきましては記事のリンクを掲載した上で、追記しています。)

(※追記(12月16日19時48分):Global 200における日本の楽曲動向を追記しています。)

 

 

 

現地時間の12月15日月曜に発表された、最新12月20日付米ビルボードソングチャート(集計期間:12月5~11日)。前週に今季初の首位を獲得したマライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You (邦題:恋人たちのクリスマス)」が当週も首位をキープ。米ビルボードソングチャート67年の歴史において、史上初となる通算20週目の首位に達しています。

 

マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You (邦題:恋人たちのクリスマス)」は1994年のリリース曲。前週首位を記録したことでリル・ナズ・X feat. ビリー・レイ・サイラス「Old Town Road」(2019)およびシャブージー「A Bar Song (Tipsy)」(2024)に並んだこの曲は、この2曲を飛び越え単独史上最長首位記録を達成しています。

 

マライア・キャリーが史上最長首位記録を獲得したのはこれが二度目。ボーイズIIメンとの共演曲「One Sweet Day」が1995年から翌年にかけて16週首位を達成しており、その後ルイス・フォンシ & ダディー・ヤンキー feat. ジャスティン・ビーバー「Despacito」(2017 16週)に並ばれ、且つ先述した「Old Town Road」に抜かれるまで23年に渡り史上最長首位記録を保持していました。今回の記録は、「One Sweet Day」より前にリリースした曲にて達成したことになります。

加えて、「All I Want For Christmas Is You」は当週通算77週目の100位以内エントリーとなり、デュア・リパ「Levitating」と並び女性歌手の作品として最長エントリー記録達成となります。

 

1994年リリースのアルバム『Merry Christmas』に収録されたマライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」は、ストリーミングの興隆に合わせ、またサブスクサービスのプレイリストにてクリスマス関連曲が大きく採り上げられていくことに伴い、2017年のクリスマスシーズンに初めてトップ10入り。翌年初のトップ5入りを果たし、そして2019年のシーズンに初めて1位を獲得しています。その2019年に3週、2020年に2週、2021年に3週、2022年に4週、2023年に2週そして2024年に4週、首位に立っています

「All I Want For Christmas Is You」はマライア・キャリーにとって19曲目となる首位獲得作品であり、ソロでは最多に。歴代最高はザ・ビートルズの20曲となります。またマライアは4つのディケイドで首位を獲得した最初の歌手となります(1990~2020年代)。

 

 

マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」はストリーミングが前週比17%アップの3950万(同指標歴代最長となる通算24週目の首位)、ダウンロードが同3%アップの3,000(同指標5位)、ラジオが同1%アップの2260万(同指標23位)を記録しています。なおダウンロードはこれまでに通算6週に渡り首位を記録、ラジオでは7位が最高位となっています。

 

ビルボードソングチャートが1958年8月4日付に開始して以降、マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」は単独での歴代最長首位記録を達成。長期首位を獲得した7曲(うちマライアが2曲保有)はいずれも米ビルボードが電子モニターによるルミネイト社のデータを採用した1991年11月以降に達成しており、この採用に伴い以前よりも長く首位を獲得することが一般的となっています。

<米ビルボードソングチャート 週間首位獲得週数上位曲>

 

・20週 マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」(2019-2025)

・19週 シャブージー「A Bar Song (Tipsy)」(2024)

・19週 リル・ナズ・X feat. ビリー・レイ・サイラス「Old Town Road」(2019)

・16週 モーガン・ウォレン「Last Night」(2023)

・16週 ルイス・フォンシ & ダディー・ヤンキー feat. ジャスティン・ビーバー「Despacito」(2017)

・16週 マライア・キャリーボーイズIIメン「One Sweet Day」(1995-1996)

・15週 ハリー・スタイルズ「As It Was」(2022)

 

マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」は米ビルボードソングチャートにおいて首位を獲得したクリスマス関連曲としても最長首位を記録。デヴィッド・セヴィル & ザ・チップマンクス「The Chipmunk Song」(1958年12月以降4週首位)、ブレンダ・リー「Rockin' Around The Christmas Tree」(2023年12月以降 3週首位)が続いています。なお「Rockin' Around The Christmas Tree」も1958年リリース作品となります。

また「All I Want For Christmas Is You」は最初の首位獲得から今回に至るまでの期間が6年に(2019年12月21日付-2025年12月20日付)。楽曲単位での最長期間を更新しています。さらにマライア・キャリーは歌手として、1990年8月4日付にて「Vision Of Love」がキャリア初となる首位を獲得してから今回に至るまでの期間が35年4ヶ月と3週に。これはブレンダ・リーに次ぐ記録となります(「I'm Sorry」(1960年7月18日付)から「Rockin' Around The Christmas Tree」(2024年1月6日付)までの63年5ヶ月と3週)。

 

マライア・キャリーは今回の首位獲得により、首位在籍記録が通算99週に。自身の持つ最長首位獲得記録を更新しています。

<米ビルボードソングチャート 歴代首位獲得週数記録>

 

99週 マライア・キャリー

60週 リアーナ

59週 ザ・ビートルズ

56週 ドレイク

50週 ボーイズIIメン

また先述したように、「All I Want For Christmas Is You」は100位以内在籍が通算77週目となり、女性歌手としてデュア・リパ「Levitating」に並び最長記録を達成しています。

<米ビルボードソングチャート 女性歌手作品における在籍週数記録>

 

77週 マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」 (最高1位(20週) 2019-2025)

77週 デュア・リパ「Levitating」 (2位 2021)

72週 ビリー・アイリッシュ「Wildflower」 (17位 2024)

69週 ブレンダ・リー「Rockin' Around The Christmas Tree」 (1位(3週) 2023-2024)

69週 リアン・ライムス「How Do I Live」 (2位 1997)

68週 チャペル・ローン「Pink Pony Club」 (4位 2025)

67週 ビリー・アイリッシュ「Birds Of A Feather」 (2位 2024)

65週 サブリナ・カーペンター「Espresso」 (3位 2024)

65週 アデル「Rolling In The Deep」 (1位(7週) 2011)

65週 ジュエル「You Were Meant For Me」「Foolish Games」 (2位 1997)

「All I Want For Christmas Is You」「Levitating」およびシャブージー「A Bar Song (Tipsy)」の100位以内在籍週数は歴代7位タイに。テディ・スウィムズ「Lose Control」の112週(今年10月まで在籍)が歴代最長記録となります。

 

マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」は、2011年に開始したクリスマス関連曲チャートであるHoliday 100でも首位に立ち、同チャート77週のうち69週において1位を獲得。同曲はHoliday 100のランクイン曲のみで構成されるGreatest Of All Time Holiday 100 Songsチャートでも首位を記録しています。

 

 

当週はマライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」を筆頭に、トップ10内にクリスマス関連曲が8曲登場。またトップ5も占めています。

ブレンダ・リー「Rockin' Around The Christmas Tree」が3→2位、ワム!Last Christmas」(1984年リリース)が2→3位、ボビー・ヘルムズ「Jingle Bell Rock」(1957年リリース)が4位をキープ、またアリアナ・グランデ「Santa Tell Me」(2014年リリース)は8→5位に。最高位はそれぞれ1位、2位、3位および5位となります。

ナット・キング・コールによる1946年リリース曲「The Christmas Song (Merry Christmas To You)」が9→8位となり、同曲における最高位を更新しています。またケリー・クラークソン「Underneath The Tree」(2013年リリース)は11→9位に上昇し、同曲最高位に返り咲き。ストリーミングは前週比20%アップの2670万、ダウンロードは同22%アップの2,000、ラジオは同1%アップの1000万を記録しています。さらにアンディ・ウィリアムス「It's The Most Wonderful Time Of The Year」(1963年リリース)は10位をキープ。同曲は5位が最高位となります。

 

HUNTR/X(イジェ、オードリー・ヌナ & レイ・アミ)「Golden」が5→6位と後退するもクリスマス関連曲以外における最高位に。またテイラー・スウィフト「The Fate Of Ophelia」が6→7位と推移しています。

 

最新のトップ10はこちら。

 

1位 (前週1位) マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」

2位 (3位) ブレンダ・リー「Rockin' Around The Christmas Tree」

3位 (2位) ワム!Last Christmas

4位 (4位) ボビー・ヘルムズ「Jingle Bell Rock」 

5位 (8位) アリアナ・グランデ「Santa Tell Me」

6位 (5位) HUNTR/X(ハントリックス)(イジェ、オードリー・ヌナ & レイ・アミ)「Golden」

7位 (6位) テイラー・スウィフト「The Fate Of Ophelia」

8位 (9位) ナット・キング・コール「The Christmas Song (Marry Christmas To You)」

9位 (11位) ケリー・クラークソン「Underneath The Tree」

10位 (10位) アンディ・ウィリアムス「It's The Most Wonderful Time Of The Year」

 

なお、「All I Want For Christmas Is You」の20週目首位獲得が発表された直後、マライア・キャリーへの米ビルボードのインタビュー動画および記事(文字起こし)が公開されています。

 

また記事にはありませんが、弊ブログではマライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」がストリーミング時代に興隆した背景を分析しています。よろしければご覧ください。

 

 

続いてグローバルチャートを紹介。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。12月20日付ではGlobal 200においてワム!Last Christmas」が初の首位に立っています。またGlobal 200から米の分を除くGlobal Excl. U.S.ではHUNTR/X(イジェ、オードリー・ヌナ & レイ・アミ)「Golden」が首位をキープしています。

(今回、Global 200とGlobal Excl. U.S.の記事が別々に用意されています。)

ワム!Last Christmas」はGlobal 200にて、ストリーミングが前週比19%アップの9530万、ダウンロードが同26%アップの5,000を記録し、4→1位に上昇。1984年にリリースされたこの曲がGlobal 200を制するのは初となり、またワム!(2016年に亡くなったジョージ・マイケル、およびアンドリュー・リッジリー)にとっても、2020年9月にスタートしたGlobal 200においてキャリア初の首位獲得に至っています。

Global 200では史上最長となる通算19週首位を記録したマライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You (邦題:恋人たちのクリスマス)」が2位をキープしたのをはじめ、トップ10内にはクリスマス関連曲が7作品登場しています。

Global Excl. U.S.ではHUNTR/X(イジェ、オードリー・ヌナ & レイ・アミ)「Golden」が通算19週目の首位に。ストリーミングは前週比5%ダウンの7080万、ダウンロードは同8%ダウンの5,000を記録しています。今回の首位獲得に伴い、HUNTR/X「Golden」は歴代最長タイ記録を樹立しています。

<米ビルボードによるGlobal Excl. U.S. 週間首位獲得週数上位曲>

 

・19週 HUNTR/X(イジェ、オードリー・ヌナ & レイ・アミ)「Golden」(2025年7月19日付以降)

・19週 ロゼ & ブルーノ・マーズ「APT.」(2024年11月2日付以降)

・17週 レディー・ガガブルーノ・マーズ「Die With A Smile」(2024年9月7日付以降)

・14週 マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」(2021年1月2日付以降)

・13週 マイリー・サイラス「Flowers」(2023年1月28日付以降)

・13週 ハリー・スタイルズ「As It Was」(2022年4月16日付以降)

 

なおGlobal Excl. U.S.においては、クリスマス関連曲がトップ10の半数を占めています。

 

 

 

※追記(12月16日19時48分)

 

日本時間の12月16日夜、Global 200の全容が発表されました。日本の楽曲動向については、Xにて発信しています。