イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

(追記あり)【海外ビルボード】米で4曲、Global 200で5曲…『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』から同時トップ10入り

(※追記(8月26日21時23分):Global 200における日本の楽曲動向を追記しています。) 

(※追記(9月3日4時13分):米ビルボードソングチャートにおいて、ひとつのサウンドトラックから3曲を同時トップ5入りした過去の事例に関して元となるサウンドトラックの名前を記載していませんでした。つきましては追記を行っています。心よりお詫び申し上げます。)

 

 

 

現地時間の8月25日月曜に発表された最新8月30日付米ビルボードソングチャート(集計期間:8月15~21日)。前週首位に返り咲いたアレックス・ウォーレン「Ordinary」は2位に後退、『Kpop Demon Hunters (邦題:KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ)』サウンドトラック収録のハントリックス(HUNTR/X)(イジェ、オードリー・ヌナ & レイ・アミ)「Golden」が2週ぶり、通算2週目の首位を獲得しています。

ハントリックス(HUNTR/X)(イジェ、オードリー・ヌナ & レイ・アミ)「Golden」はストリーミングが前週比3%アップの3380万(同指標通算5週目の首位)、ダウンロードが同11%アップの8,000(同指標2位)、ラジオが同39%アップの1620万(同指標42位)を記録。ラジオ指標では初めて50位以内に到達しています。

ハントリックス「Golden」はK-POP女性グループにて初の首位を獲得した作品に。また3名以上且つ女性のみで構成されるグループによる首位獲得は、デスティニーズ・チャイルド「Bootylicious」(2001年8月 2週)以来24年ぶりとなります。

 

『Kpop Demon Hunters (邦題:KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ)』サウンドトラックからはハントリックスによる「How It's Done」が14→10位に浮上し、ハントリックスにとって2曲目となるトップ10入り。ストリーミングは前週比2%アップの1720万を記録しています。

さらに同作品からはサジャ・ボーイズ(アンドリュー・チェ、ネックウェヴ、ダニー・チャン、ケビン・ウー & サムイル・リー)「Your Idol」が4位をキープし、「Soda Pop」が10→5位に上昇。ストリーミングは「Your Idol」が前週比1%近く上昇し2040万を、「Soda Pop」は4%アップとなる1840万を、それぞれ記録しています。

 

ひとつのサウンドトラックから4曲以上がトップ10入りを果たしたのは、『Waiting To Exhale (邦題:ため息つかせて)』(1995-1996 5曲)以来、5作品目に。これまでは『Waiting To Exhale』に加えて『Saturday Night Fever (邦題:サタデー・ナイト・フィーバー)』(1977-1978)、『Grease (邦題:グリース)』(1978)および『Purple Rain (邦題:プリンス/パープル・レイン)」(1984-1985)がいずれも4曲ずつランクインしています。

一方で、ひとつのサウンドトラックから4曲以上を同時にトップ10入りさせたのは『Kpop Demon Hunters』が初。また当週におけるハントリックス「Golden」およびサジャ・ボーイズ「Your Idol」「Soda Pop」の3曲同時トップ5入りは、1978年4月15日付における『Saturday Night Fever』収録曲(ビー・ジーズ「Night Fever」(1位)、同「Stayin' Alive」(2位)およびイヴォンヌ・エリマン「If I Can't Have You」(5位 ビー・ジーズによるソングライト))以来の記録達成となります。

なお、ひとつのサウンドトラックから3曲以上トップ10入りを果たしたケースについては、下記記事にてまとめられています。

 

『Kpop Demon Hunters』は8月23日からの2日間、映画館にてシンガロング(シングアロング)上映を開催。この企画により映画への注目度が高まることで、8月22日からの1週間を集計期間とする次回9月6日付米ビルボードソングチャートに影響が及ぶとみられます。

 

 

前週首位に返り咲いたアレックス・ウォーレン「Ordinary」は2位に後退。ラジオは前週とほぼかわらず7380万を記録し、同指標通算10週目の首位に。また米ビルボードが毎夏実施するソング・オブ・ザ・サマーチャート(Songs Of The Summer)において、今年度開始以降13週連続で首位を獲得しています。

 

テディ・スウィムズ「Lose Contol」は7位をキープ。総合ソングチャートでは史上最長となる在籍週数を105週に、トップ10内エントリーは75週に、それぞれ伸ばしています。

 

最新のトップ10はこちら。

1位 (前週2位) ハントリックス(HUNTR/X)(イジェ、オードリー・ヌナ & レイ・アミ)「Golden」

2位 (1位) アレックス・ウォーレン「Ordinary」

3位 (3位) モーガン・ウォーレン feat. テイト・マクレー「What I Want」

4位 (4位) サジャ・ボーイズ(アンドリュー・チェ、ネックウェヴ、ダニー・チャン、ケビン・ウー & サムイル・リー)「Your Idol」

5位 (10位) サジャ・ボーイズ(アンドリュー・チェ、ネックウェヴ、ダニー・チャン、ケビン・ウー & サムイル・リー)「Soda Pop」

6位 (5位) レイヴン・レネー「Love Me Not」

7位 (7位) テディ・スウィムズ「Lose Control」

8位 (6位) ジャスティン・ビーバー「Daisies」

9位 (8位) モーガン・ウォーレン「Just In Case」

10位 (14位) ハントリックス(HUNTR/X)(イジェ、オードリー・ヌナ & レイ・アミ)「How It's Done」

 

 

続いてグローバルチャートを紹介。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。8月30日付ではGlobal 200、またGlobal 200から米の分を除くGlobal Excl. U.S.共にハントリックス(HUNTR/X)(イジェ、オードリー・ヌナ & レイ・アミ)「Golden」が首位をキープ。双方のチャートで通算6週目の首位を獲得しています。

ハントリックス(HUNTR/X)(イジェ、オードリー・ヌナ & レイ・アミ)「Golden」はGlobal 200においてストリーミングが前週比4%ダウンの1億1350万およびダウンロードが同10%アップの16,000、Global Excl. U.S.ではストリーミングが前週比6%ダウンの8090万およびダウンロードが同9%アップの8,000を、それぞれ記録しています。

Global 200では『Kpop Demon Hunters (邦題:KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ)』サウンドトラック収録曲が当週もトップ5を寡占。アレックス・ウォーレン「Ordinary」(2位)をハントリックス「Golden」と挟む形で、3位にサジャ・ボーイズ(アンドリュー・チェ、ネックウェヴ、ダニー・チャン、ケビン・ウー & サムイル・リー)「Soda Pop」、4位にサジャ・ボーイズ「Your Idol」、5位にハントリックス「How It's Done」がランクインしています(いずれも順位は前週と変わらず)。

またトップ10内ではハントリックス「What It Sounds Like」が前週の11位から10位に上昇。ハントリックスは3曲目のトップ10入りを果たしたのみならず、『Kpop Demon Hunters』サウンドトラック収録曲がGlobal 200においてトップ10の半数を占めています。

Global 200において、『Kpop Demon Hunters』は5曲の同時トップ10入りを果たした最初のサウンドトラックに。2020年9月開始のこのチャートで同様の記録を達成したアルバムはバッド・バニー『Un Verano Sin Ti』(2022)および『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』(2025年1-2月)、ケンドリック・ラマー『GNX』(2024)、テイラー・スウィフト『Midnights』(2022)、『1989 (Taylor’s Version)』(2023)および『The Tortured Poets Department』(2024)、ドレイク『Certified Lover Boy』(2021)および『For All the Dogs』(2023)、ドレイク & 21サヴェージ『Her Loss』(2022)、そしてハリー・スタイルズ『Harry’s House』(2022)の10作品となります。

 

 

 

※追記(8月26日21時23分)

 

日本時間の8月26日夜、Global 200の全容が発表されました。日本の楽曲動向については、Xにて発信しています。