(※追記(8月19日18時59分):Global 200における日本の楽曲動向を追記しています。)
現地時間の8月18日月曜に発表された最新8月23日付米ビルボードソングチャート(集計期間:8月8~14日)。前週初めて首位に立った『Kpop Demon Hunters (邦題:KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ)』サウンドトラック収録のハントリックス(HUNTR/X)(イジェ、オードリー・ヌナ & レイ・アミ)「Golden」は2位に後退、アレックス・ウォーレン「Ordinary」がその座に返り咲いています。
Alex Warren’s ‘Ordinary’ No. 1 on Billboard Hot 100 for Milestone 10th Weekhttps://t.co/mQRWvy2zNY
— billboard (@billboard) 2025年8月18日
アレックス・ウォーレン「Ordinary」はストリーミングが前週比14%アップの2390万(同指標2位)、ダウンロードが同10%ダウンの7,000(同指標通算11週目の首位)、ラジオが同1%アップの7400万(同指標通算9週目の首位)をそれぞれ記録。音楽フェスのロラパルーザにてルーク・コムズがアレックスを招聘したライブバージョン(リミックス版)が今回の集計期間前日に当たる8月7日にリリースされたことが再浮上の要因です。
上記はアレックス・ウォーレンの公式YouTubeアカウントで公開された公式オーディオ。一方でルーク・コムズの公式YouTubeチャンネルでは、ロラパルーザのライブ映像が公開されています。
米ビルボードソングチャート67年の歴史において、10週以上首位を獲得したのはアレックス・ウォーレン「Ordinary」が47曲目。首位を獲得した1,183曲の中で2桁首位到達はわずか4%となっています。「Ordinary」はケンドリック・ラマー & シザ「Luther」(2025年3月以降 13週)以来の2桁首位達成曲となり、その前はシャブージー「A Bar Song (Tipsy)」が昨年7月以降、歴代最長タイとなる通算19週首位を獲得しています。
「Ordinary」は、米ビルボードが毎夏実施するソング・オブ・ザ・サマーチャート(Songs Of The Summer)において今年度開始以降12週連続で首位を獲得。また同曲は、トップ40ラジオ局(ヒット曲主体にオンエアするラジオ局のジャンル)でのオンエアに基づくポップエアプレイソングチャートでは10週目の首位を記録。1992年10月のチャート開始以降、こちらにおいても首位獲得曲のうち2桁首位到達はわずか4%のみとなっています。このチャートでの10週以上首位獲得は、ザ・キッド・ラロイ & ジャスティン・ビーバー「Stay」(2021)以来となります。
『Kpop Demon Hunters (邦題:KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ)』サウンドトラックに収録された、サジャ・ボーイズ(アンドリュー・チェ、ネックウェヴ、ダニー・チャン、ケビン・ウー & サムイル・リー)「Soda Pop」が14→10位に。ストリーミングは前週比4%アップの1760万、ダウンロードは同6%アップの3,000を記録しています。
サジャ・ボーイズのトップ10入りは「Your Idol」に次いで2曲目ですが、その「Your Idol」は8→4位に上昇し同曲初のトップ5入り。ストリーミングは前週比3%アップの2030万を記録しています。
一方で前週初の首位を獲得したハントリックス(HUNTR/X)(イジェ、オードリー・ヌナ & レイ・アミ)「Golden」は2位に後退するも、ストリーミングは前週比4%アップの3280万、ダウンロードは同6%アップの7,000、ラジオは同38%アップの1160万を記録し、ストリーミングでは通算4週目の首位を獲得しています。これらにより、『Kpop Demon Hunters』サウンドトラックからは3曲がトップ10入りを果たしたことになります。
サウンドトラック収録曲がソングチャートで3作品以上トップ10入りしたのは『サタデー・ナイト・フィーバー』が初であり、1977年から翌年にかけて4曲の首位獲得曲を輩出(ビー・ジーズ「How Deep Is Your Love」「Stayin' Alive」「Night Fever」およびイヴォンヌ・エリマン「If I Can't Have You」(ビー・ジーズの3名によるソングライト))。また1978年後半には『グリース』から、フランキー・ヴァリによる「Grease」や、ジョン・トラボルタとオリヴィア・ニュートン・ジョンによる「You're The One That I Want」等4曲がトップ10入りを果たしています。
1980年代は映画やテレビのサウンドトラックの全盛期となり、『ジャズ・シンガー』『フットルース』『ビバリーヒルズ・コップ』『特捜刑事マイアミ・バイス』『ビバリーヒルズ・コップ2』『ダーティ・ダンシング』などにおいてトップ10内に3曲がランクイン。1984年から翌年にかけては映画『プリンス/パープル・レイン』から、プリンス & ザ・レボリューションによる4曲がトップ10入り。そのうち「When Doves Cry」および「Let’s Go Crazy」が首位を獲得しています。
1990年代になると、ホイットニー・ヒューストンによる『ボディガード』から3曲(1992-1993)、『ため息つかせて』から4曲(1995-1996)がトップ10入り。後者においてはホイットニーによる2曲(1曲はシーシー・ワイナンズとの共演)およびメアリー・J. ブライジ、ブランディが1曲ずつランクインしています。さらに1997年には『スペース・ジャム』『バットマン & ロビン Mr.フリーズの逆襲』からそれぞれ3曲ずつがトップ10入りを果たしています。
その後2000年代および2010年代には3曲以上トップ10入りするサウンドトラックは誕生していませんが、2020年代に入りトップ10入り2曲およびトップ20入り1曲という形でランクインするサウンドトラックが登場しています。2022年には『ミラベルと魔法だらけの家』から「We Don't Talk About Bruno」が通算5週首位、「Surface Pressure」が8位に入り、「The Family Madrigal」は20位を記録。また2023年は『バービー』からデュア・リパ「Dance The Night」が6位、ニッキー・ミナージュ & アイス・スパイス with アクア「Barbie World」が7位、そしてビリー・アイリッシュ「What Was I Made For?」が14位をそれぞれ記録しています。
『Kpop Demon Hunters』は3曲以上トップ10入りしたサウンドトラックとして、『サタデー・ナイト・フィーバー』や『ため息つかせて』等と肩を並べた形となりました。
トップ10内に話を戻すと、モーガン・ウォーレン feat. テイト・マクレー「What I Want」は4→3位に。総合ソングチャートと集計方法を同一とするホットカントリーソングチャートでは通算13週目の首位を獲得しています。
テディ・スウィムズ「Lose Contol」は9→7位に上昇。総合ソングチャートでは史上最長となる在籍週数を104週に、トップ10内エントリーは74週に、それぞれ伸ばしています。
最新のトップ10はこちら。
This week's top 10 on the #Hot100 (chart dated Aug. 23, 2025).
— billboard charts (@billboardcharts) 2025年8月18日
Details: https://t.co/495iKnLsNe pic.twitter.com/u4lOUXTen1
1位 (前週2位) アレックス・ウォーレン「Ordinary」
2位 (1位) ハントリックス(イジェ、オードリー・ヌナ & レイ・アミ)「Golden」
3位 (4位) モーガン・ウォーレン feat. テイト・マクレー「What I Want」
4位 (8位) サジャ・ボーイズ(アンドリュー・チェ、ネックウェヴ、ダニー・チャン、ケビン・ウー & サムイル・リー)「Your Idol」
5位 (6位) レイヴン・レネー「Love Me Not」
6位 (5位) ジャスティン・ビーバー「Daisies」
7位 (9位) テディ・スウィムズ「Lose Control」
8位 (7位) モーガン・ウォーレン「Just In Case」
9位 (10位) シャブージー「A Bar Song (Tipsy)」
10位 (14位) サジャ・ボーイズ(アンドリュー・チェ、ネックウェヴ、ダニー・チャン、ケビン・ウー & サムイル・リー)「Soda Pop」
続いてグローバルチャートを紹介。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。8月23日付ではGlobal 200、またGlobal 200から米の分を除くGlobal Excl. U.S.共にハントリックス(HUNTR/X)(イジェ、オードリー・ヌナ & レイ・アミ)「Golden」が首位をキープ。双方のチャートで通算5週目の首位を獲得しています。
‘KPop Demon Hunters’ Hits Make Up 4 of Top 5 on Billboard Global 200, Led By HUNTR/X’s ‘Golden’https://t.co/9dA9ZqEa7f
— billboard (@billboard) 2025年8月18日
This week's top 10 on the #Global200 (chart dated Aug. 23, 2025).
— billboard charts (@billboardcharts) 2025年8月18日
Details: https://t.co/1G3a37K4AD pic.twitter.com/yYTb6mZ0X4
This week's top 10 on the Global Excl. U.S. chart (dated Aug. 23, 2025).
— billboard charts (@billboardcharts) 2025年8月18日
Details: https://t.co/1G3a37K4AD pic.twitter.com/1vPv0rND7y
ハントリックス「Golden」はGlobal 200においてストリーミングが前週比1%未満ダウンの1億1780万およびダウンロードが同7%アップの14,000、Global Excl. U.S.ではストリーミングが前週比1%ダウンの8610万およびダウンロードが同8%アップの7,000を、それぞれ記録しています。
Global 200においてはトップ5のうち、『Kpop Demon Hunters』サウンドトラック収録曲が4作品を占めています。アレックス・ウォーレン「Ordinary」の2位をハントリックス「Golden」と挟む形で、サジャ・ボーイズ(アンドリュー・チェ、ネックウェヴ、ダニー・チャン、ケビン・ウー & サムイル・リー)「Soda Pop」が4→3位、サジャ・ボーイズ「Your Idol」が5→4位、ハントリックス「How It's Done」が8→5位に、それぞれ上昇しています。
Global 200の上位5曲をひとつのアルバムから寡占したのは『Kpop Demon Hunters』が5作品目。ドレイク『Certified Lover Boy』は2021年9月18日付で2位から5位までを占め、またテイラー・スウィフトは『Midnights』(2022年11月5日付)、『1989 (Taylor's Version)』(2023年11月11日付)、『The Tortured Poets Department』(2024年5月4日付)でトップ5を独占しています。なお、ドレイクおよびテイラー・スウィフトにおいては米ビルボードアルバムチャートの初登場週に寡占もしくは独占記録を達成しています。
※追記(8月19日18時59分)
日本時間の8月19日夜、Global 200の全容が発表されました。日本の楽曲動向については、Xにて発信しています。
8月23日付 #Global200 における日本の楽曲の動向。
— Kei (ブログ【イマオト】/ポッドキャスト/ラジオ経験者) (@Kei_radio) 2025年8月19日
(集計期間:2025年8月8~14日)https://t.co/4qlfUFJtGF
(ポスト執筆時点ではリンクは活きていません。)
200位以内のランクインはありません。
米ビルボードのグローバルチャート(#Global200 および Global 200から米の分を除いた #GlobalExclUS)については、ブログ #イマオト にて解説しています。https://t.co/WBkj49nD5I
— Kei (ブログ【イマオト】/ポッドキャスト/ラジオ経験者) (@Kei_radio) 2025年8月19日
なおGlobal Excl. U.S.は米ビルボード有料会員のみ閲覧可能のため、10位未満は紹介できません。ご了承ください。