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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

【海外ビルボード】米は「Die With A Smile」が2連覇達成、グローバルは「APT.」が11週目の首位に

現地時間の1月13日月曜に発表された、最新1月18日付米ビルボードソングチャート(集計期間:1月3~9日)。前週初の首位を獲得したレディー・ガガブルーノ・マーズ「Die With A Smile」が2連覇を達成しています。

レディー・ガガブルーノ・マーズ「Die With A Smile」はストリーミングが前週比3%アップの2800万(同指標通算2週目の首位)、ダウンロードが同8%ダウンの5,000(同指標3位)およびラジオが同4%アップの6180万(同指標2位)を記録しています。

「Die With A Smile」はレディー・ガガにとって6曲目、ブルーノ・マーズにおいては9曲目の首位獲得曲。レディー・ガガは3つの年代(ディケイド)で複数曲首位に送り込み、マイケル・ジャクソンジャネット・ジャクソンに続く3組目となっています。

レディー・ガガにとって「Die With A Smile」は、ブラッドリー・クーパーとの「Shallow」(2019年3月 1週首位 映画『アリー/ スター誕生 (原題:A Star Is Born)』より)に続く男女デュエットでの1位獲得作品に。男女デュエット曲で複数首位を輩出したのはアリアナ・グランデに次ぐ2組目となります(アリアナ・グランデジャスティン・ビーバーとの「Stuck With U」で2020年5月に、またザ・ウィークエンドとの「Die For You」で2023年3月に(アリアナがリミックスにて参加したバージョンにて)首位を獲得)。なおガガとグランデによる共演曲「Rain On Me」は2020年6月に首位を記録しています。

 

モーガン・ウォレン「Smile」が27→4位となり、同曲初のトップ10入り。昨年大晦日にリリースされ当週が初の1週間フル加算となったこの曲は、ストリーミング2470万、ダウンロード7,000およびラジオ270万を記録しています。

「Smile」はモーガン・ウォレンにとって12曲目のトップ10ヒットに。またモーガンのシングルは3作連続でトップ10入りを果たしています(「Lies Lies Lies」が2024年7月に7位、「Love Somebody」が同年11月に首位を記録)。

 

レディー・ガガブルーノ・マーズ「Die With A Smile」、およびモーガン・ウォレン「Smile」と、タイトルに"Smile"が付く曲が同時トップ10(さらにはトップ5)入りを果たしたのは初となります。

<米ビルボードソングチャート タイトルに"Smile"が付く曲のトップ10ヒット>

・フライング・マシーン「Smile A Little Smile For Me」 (1969年11月22日付 5位)

・シカゴ「Make Me Smile」 (1970年6月6日付 9位)

・ダリル・ホール & ジョン・オーツ「Sara Smile」 (1976年6月26日付 4位)

バリー・マニロウ「Can't Smile Without You」 (1978年4月22日付 3位)

・バッド・イングリッシュ「When I See You Smile」 (1989年11月11日付以降 2週首位)

・シャニース「I Love Your Smile」 (1992年2月1日付 2位)

・ジュース・ワールド & ザ・ウィークエンド「Smile」 (2020年8月22日付 8位)

レディー・ガガブルーノ・マーズ「Die With A Smile」 (2025年1月11日付以降 2週首位)

モーガン・ウォレン「Smile」 (2025年1月18日付 4位)

 

最新のトップ10はこちら。

1位 (前週1位) レディー・ガガブルーノ・マーズ「Die With A Smile」

2位 (2位) シャブージー「A Bar Song (Tipsy)」

3位 (3位) ビリー・アイリッシュ「Birds Of A Feather」

4位 (27位) モーガン・ウォレン「Smile」

5位 (5位) ロゼ & ブルーノ・マーズ「APT.」

6位 (4位) テディ・スウィムズ「Lose Control」

7位 (7位) ケンドリック・ラマー & シザ「Luther」

8位 (6位) グレイシー・エイブラムス「That's So True」

9位 (8位) ポスト・マローン feat. モーガン・ウォレン「I Had Some Help」

10位 (9位) サブリナ・カーペンター「Espresso」

総合2位をキープしたシャブージー「A Bar Song (Tipsy)」はラジオ指標において通算24週目の首位に(前週比3%ダウンの6620万を記録)。また米ビルボードソングチャートと計算方法を同一とするホットカントリーソングチャートでは同曲が30週目の首位となり、ビービー・レクサ & フロリダ・ジョージア・ライン「Meant To Be」(2017-2018 50週)、サム・ハント「Body Like A Back Road」(2017 34週)に続く3曲目の30週以上首位獲得曲となっています。

 

 

続いてグローバルチャートを紹介。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。2025年1月18日付ではGlobal 200、およびGlobal 200から米の分を除くGlobal Excl. U.S.にてロゼ & ブルーノ・マーズ「APT.」が通算11週目の首位を獲得しています。

ロゼ & ブルーノ・マーズ「APT.」はGlobal 200においてストリーミングが前週比5%ダウンの1億3800万およびダウンロードが同9%ダウンの17,000を、Global Excl. U.S.ではストリーミングが前週比5%ダウンの1億1910万およびダウンロードが同13%ダウンの11,000を、それぞれ記録しています。

「APT.」はGlobal 200において首位獲得週数がザ・キッド・ラロイ & ジャスティン・ビーバー「Stay」(2021)と並び歴代4位タイに。マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You (邦題:恋人たちのクリスマス)」(2020-2025 19週)、ハリー・スタイルズ「As It Was」(2022 15週)、マイリー・サイラス「Flowers」(2023 13週)に続いています。Global Excl. U.S.では「All I Want For Christmas Is You」(2020-2025 14週)、「Flowers」(2023 13週)、「As It Was」(2022 13週)に続く長期首位獲得曲となっています。

 

Global 200、Global Excl. U.S.の双方にてレディー・ガガブルーノ・マーズ「Die With A Smile」が2位をキープ。Global 200ではストリーミングが前週比1%アップの1億3170万を記録し、19週連続で1億回超えを達成。同チャートにおける最長記録を自ら更新しています。

ブルーノ・マーズは「APT.」および「Die With A Smile」により、Global Excl. U.S.でのトップ2占拠が11週となり最長記録を更新。Global 200においても前人未到の8週を記録しています。

 

前週双方のチャートでキャリア初のトップ10入りを果たしたローラ・ヤング「Messy」は、Global 200にて8→5位に上昇。ストリーミングは前週比20%アップの4350万、ダウンロードは同18%アップの7,000を記録しています。またGlobal Excl. U.S.でも8→5位に上昇しています。

 

バッド・バニーのニューアルバム『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』(1月5日日曜リリース 1月18日付米ビルボードアルバムチャート2位初登場)から複数曲がトップ10入り。Global 200では「NUEVAYoL」がストリーミング4020万を記録し9位、「BAILE INoLVIDABLE」が同3910万で10位に初登場。またGlobal Excl. U.S.では「DtMF」がストリーミング2780万を記録し9位、「NUEVAYoL」が同2740万で10位に初登場を果たしています。

バッド・バニーはGlobal 200においてトップ10ヒットが21曲となり、ドレイク(35曲)、テイラー・スウィフト(33曲)に続きトップ10輩出数で3位に。またGlobal Excl. U.S.ではトップ10入りが20曲となり、テイラー・スウィフトと並び最多記録を樹立しています。