イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

(追記あり)【海外ビルボード】米は「Luther」が11連覇、Global 200はアレックス・ウォーレン「Ordinary」が初の頂点に

(※追記(5月6日21時53分):Global 200における日本の楽曲動向を追記しています。)

(※追記(5月7日6時16分):米ビルボードのチャート専用Xアカウントより米およびグローバルチャートのトップ10一覧画像付きポストがブログ執筆時点で投稿されていませんでした。日本時間の5月7日早朝に発信されたことから、そのポストを掲載しています。)

 

 

 

現地時間の5月5日月曜に発表された、最新5月10日付米ビルボードソングチャート(集計期間:4月25日~5月1日)では、ケンドリック・ラマー & シザ「Luther」が11連覇を達成しています。

ケンドリック・ラマー & シザ「Luther」はストリーミングが前週比6%ダウンの2050万(同指標3位)、ダウンロードが同4%アップの2,000(同指標24位)、ラジオが同1%ダウンの6790万(同指標通算5週目の首位)を記録しています。

「Luther」はケンドリック・ラマーにとって6曲目、シザにとっては3曲目の首位獲得作品であり、双方においてキャリア最長首位記録を更新。「Luther」はホットR&B/ヒップホップソングチャートおよびホットラップソングチャートの双方を制し、共に19週目の首位を記録しています。

「Luther」はソロの男性歌手とソロの女性歌手によるデュエット曲(客演有の作品を含む)において、パフ・ダディ & フェイス・エヴァンス(feat. 112)「I'll Be Missing You」(1997 11週)に並ぶ最長首位記録を達成。なお定期的にデュオとしてレコーディングを行う歌手を除き、男性歌手と女性歌手でのコラボレーション曲ではマライア・キャリーボーイズIIメン「One Sweet Day」(1995-1996 16週)が唯一上回っています。

<米ビルボードソングチャート

 男性歌手と女性歌手によるデュエット曲の長期首位獲得記録>

・16週 マライア・キャリーボーイズIIメン「One Sweet Day」(1995年12月2日付以降)

・11週 ケンドリック・ラマー & シザ「Luther」(2025年3月1日付以降)

・11週 パフ・ダディ & フェイス・エヴァンス (feat. 112)「I'll Be Missing You」(1997年6月14日付以降)

・9週 ダイアナ・ロスライオネル・リッチー「Endless Love」(1981年8月15日付以降)

・6週 アッシャー & アリシア・キーズ「My Boo」(2004年10月30日付以降)

・6週 R. ケリー(R・ケリーと表記するメディアも) & セリーヌ・ディオン「I'm Your Angel」(1998年12月5日付以降)

・5週 レディー・ガガブルーノ・マーズ「Die With A Smile」(2025年1月11日付以降)

・5週 ジェイ・Z & アリシア・キーズEmpire State Of Mind」(2009年11月28日付以降)

・4週 エルトン・ジョン & キキ・ディー「Don't Go Breaking My Heart」(1976年8月7日付以降)

・4週 ナンシー・シナトラフランク・シナトラ「Somethin' Stupid」(1967年4月15日付以降)

 

アレックス・ウォーレン「Ordinary」が3→2位に上昇し同曲最高位を更新。ストリーミングは前週比2%アップの2150万、ダウンロードは同6%アップの7,000を記録し2指標共に通算2週目の首位に。またラジオは前週比17%アップの1970万を記録しています。

 

シャブージー「A Bar Song (Tipsy)」は5位をキープ。トップ5入りは通算43週目となり、ザ・ウィークエンド「Blinding Lights」(2020-2021)に並びトップ5在籍の歴代最長記録を達成しています(なお(現地時間の)チャート発表日と偶然にも重なるかのように、「A Bar Song (Tipsy)」は通算55週目のエントリーにして5位にランクイン)。なお同曲は、総合ソングチャートと計算方法が同じホットカントリーソングチャートにて、通算43週目の首位を獲得しています。

 

テディ・スウィムズ「Lose Control」は9→7位に上昇し、トップ10入りが通算60週目に。ザ・ウィークエンド「Blinding Lights」(57週)をさらに引き離し、トップ10在籍の歴代最長記録を更新しています。また同曲はソングチャート100位以内エントリーにおいても通算89週となり、米ビルボードソングチャートがスタートして以降単独3位となる長期エントリーに。グラス・アニマルズ「Heat Waves」の91週(2021-2022)、ザ・ウィークエンド「Blinding Lights」の90週(2019-2022)に続く記録となります。

 

最新のトップ10はこちら。

1位 (前週1位) ケンドリック・ラマー & シザ「Luther」

2位 (3位) アレックス・ウォーレン「Ordinary」

3位 (2位) レディー・ガガブルーノ・マーズ「Die With A Smile」

4位 (4位) ドレイク「Nokia

5位 (5位) シャブージー「A Bar Song (Tipsy)」

6位 (6位) チャペル・ローン「Pink Pony Club」

7位 (9位) テディ・スウィムズ「Lose Control」

8位 (7位) モーガン・ウォーレン「I'm The Problem」

9位 (10位) ベンソン・ブーン「Beautiful Things」

10位 (12位) ドーチー「Anxiety」

 

 

続いてグローバルチャートを紹介。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。5月10日付ではGlobal 200においてアレックス・ウォーレン「Ordinary」が初の首位を獲得、Global 200から米の分を除くGlobal Excl. U.S.ではレディー・ガガブルーノ・マーズ「Die With A Smile」が首位をキープしています。

アレックス・ウォーレン「Ordinary」はGlobal 200においてストリーミング8250万およびダウンロード6,000を記録(2指標共に前週比は記事未記載)。カリフォルニア州出身のシンガーソングライターによる「Ordinary」は『ラブ・イズ・ブラインド ~外見なんて関係ない?!~』(Netflix)のシーズン8、エピソード14("再開")で披露されたのをきっかけにバイラルヒット。米ビルボードによるHits Of The Worldでは11のチャートにて首位に立ち、イギリスでは通算7週首位を獲得しています。なお「Ordinary」はGlobal Excl. U.Sにて3位を記録しています。

 

Global Excl. U.S.ではレディー・ガガブルーノ・マーズ「Die With A Smile」が通算16週目の首位を獲得。ストリーミングは前週比1%ダウンの6690万、ダウンロードは同2%ダウンの3,000を記録しています。このチャートにおける同曲の首位獲得週数は歴代単独2位となります。

<Global Excl. U.S. 長期首位獲得曲>

・19週 ロゼ & ブルーノ・マーズ「APT.」(2024-2025)

・16週 レディー・ガガブルーノ・マーズ「Die With A Smile」(2024-2025)

・14週 マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」(2021-2025)

・13週 マイリー・サイラス「Flowers」(2023)

・13週 ハリー・スタイルズ「As It Was」(2022)

 

南アフリカ系ドイツ人でトロントを拠点に、歌手やラッパー、ソングライター、プロデューサー等マルチに活動するウィズザMCによる「Show Me Love」がGlobal 200で19→10位、Global Excl. U.S.では11→6位に上昇。キャリア初となる米ビルボードチャートランクイン曲は、Global 200においてストリーミングが前週比22%アップの3700万、ダウンロードが同13%アップの1,000を記録しています。

 

 

※追記(5月6日21時53分)

 

日本時間の5月6日夜、Global 200の全容が発表されました。日本の楽曲動向については、Xにて発信しています。