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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

【海外ビルボード】シャブージーが米で14週目、ガガ&ブルーノがグローバルで7週目の首位を獲得

現地時間の10月14日月曜に発表された、最新10月19日付米ビルボードソングチャート(集計期間:10月4~10日)。シャブージー「A Bar Song (Tipsy)」が13週連続、通算14週目の首位を獲得しています。

シャブージー「A Bar Song (Tipsy)」はストリーミングが前週比1%ダウンの2640万(同指標通算8週目の首位)、ダウンロードが同22%ダウンの6,000(同指標2位)、ラジオが同1%ダウンの7560万(同指標通算11週目の首位)を記録。計算方法が総合ソングチャートと同一となるホットカントリーソングチャートでは2024年において最長となる18週目の首位を獲得、そして総合ソングチャートでも今年における最長記録を更新しています。

<米ビルボードソングチャート 2024年に複数週首位を獲得した曲>

・14週 シャブージー「A Bar Song (Tipsy)」 (2024年7月13日付以降)

・6週 ポスト・マローン feat. モーガン・ウォレン「I Had Some Help」 (2024年5月25日付以降)

・5週 ジャック・ハーロウ「Lovin On Me」 (2023年12月2日付以降) ※ 通算6週首位

・3週 フューチャー、メトロ・ブーミン & ケンドリック・ラマー「Like That」 (2024年4月6日付以降)

・2週 ケンドリック・ラマー「Not Like Us」 (2024年5月18日付以降)

・2週 テイラー・スウィフト feat. ポスト・マローン「Fortnight」 (2024年5月4日付以降)

・2週 ビヨンセ「Texas Hold 'Em」 (2024年3月2日付以降)

さらに「A Bar Song (Tipsy)」は、2020年代の首位獲得作品として歴代単独3位を記録しています。

<米ビルボードソングチャート 2020年代において10週以上首位を獲得した曲>

・16週 モーガン・ウォレン「Last Night」 (2023)

・15週 ハリー・スタイルズ「As It Was」 (2022)

・14週 シャブージー「A Bar Song (Tipsy)」 (2024)

・12週 マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」 (2020-2023)

 (※ 通算14週首位 (2019年12月に2週首位を獲得))

・11週 ロディ・リッチ「The Box」 (2020)

・10週 アデル「Easy On Me」 (2021)

・10週 BTS「Butter」 (2021)

ビルボード66年の歴史において、14週以上の首位獲得はシャブージー「A Bar Song (Tipsy)」が14曲目。すべての首位獲得曲の中でわずか1.2%のみが達成している記録となります。なお14曲すべて、米ビルボードが電子モニターによるルミネイト社のデータを採用した1991年11月以降に達成しており、この採用に伴い以前よりも長く首位を獲得することが一般的となっています。1991年11月以降、首位を獲得した曲で14週以上その座に就いたのは全体の3.4%となります。

「A Bar Song (Tipsy)」はシャブージーにとって、共演や客演を伴わない形で初めて総合ソングチャート100位以内にエントリーした作品。それまではビヨンセ『Cowboy Carter』に収録された2曲(リンダ・マーテルも参加した「Spaghetti」が4月に31位、「Sweet * Honey * Buckiin」が同じく61位を記録)がチャートインしていました。

ビルボードソングチャートの歴史において、単独の主演歌手名義にて初エントリーした曲が14週以上首位を獲得したのは以下の4作品のみとなります。なおシャブージーを除く3組については、共演や客演名義も含め初エントリー作品となります。

・リル・ナズ・X「Old Town Road (feat. ビリー・レイ・サイラス)」 (2019 19週)

・シャブージー「A Bar Song (Tipsy)」 (2024 14週)

・マーク・ロンソン「Uptown Funk! (feat. ブルーノ・マーズ)」 (2015 14週)

・ロス・デル・リオ「Macarena (Bayside Boys Mix)」 (1996 14週)

 

サブリナ・カーペンターが今週もトップ10内に3曲ランクイン。いずれも『Short N' Sweet』収録曲であり、「Espresso」は5→4位、「Taste」は9→7位、「Please Please Please」は10→9位といずれも上昇。3曲同時トップ10入りは7週連続となっています。

3曲以上同時トップ10入りの記録は上記記事でも公開されており、7週以上を記録したのはザ・ビートルズ(1964 10週)、50セント(2005 11週)、T-ペイン(2007 9週)、ジャスティン・ビーバー(2015-2016 10週)、ドレイク(2018 9週)に続き、サブリナ・カーペンターが6組目となります。

 

テディ・スウィムズ「Lose Control」は8位をキープ。米ビルボードソングチャートにおいて史上5位タイとなる39週目のトップ10入りを達成しています。

<米ビルボードソングチャート トップ10在籍記録>

・57週 ザ・ウィークエンド「Blinding Lights」 (2020-2021)

・44週 ザ・キッド・ラロイ & ジャスティン・ビーバー「Stay」 (2021‐2022)

・41週 モーガン・ウォレン「Last Night」 (2023‐2024)

・41週 デュア・リパ「Levitating」 (2021)

・39週 テディ・スウィムズ「Lose Control」 (2024)

・39週 ポスト・マローン「Circles」 (2019-2020)

・38週 ハリー・スタイルズ「As It Was」 (2022‐2023)

・37週 グラス・アニマルズ「Heat Waves」 (2021‐2022)

 

そしてベンソン・ブーン「Beautiful Things」が12→10位となり、8月上旬以来のトップ10返り咲きを果たしています(同曲は2月の初登場以降常時15位以内にランクイン)。テディ・スウィムズ「Lose Control」が今年1月20日付ソングチャート以降39週トップ10入りを記録していますが、「Beautiful Things」はサブリナ・カーペンター「Espresso」と並び今年のトップ10内在籍が通算25週となりました。なおシャブージー「A Bar Song (Tipsy)」が24週で続いています。

 

最新のトップ10はこちら。

1位 (前週1位) シャブージー「A Bar Song (Tipsy)」

2位 (2位) ビリー・アイリッシュ「Birds Of A Feather」

3位 (4位) ポスト・マローン feat. モーガン・ウォレン「I Had Some Help」

4位 (5位) サブリナ・カーペンター「Espresso」

5位 (6位) レディー・ガガブルーノ・マーズ「Die With A Smile」

6位 (7位) チャペル・ローン「Good Luck, Babe!」

7位 (9位) サブリナ・カーペンター「Taste」

8位 (8位) テディ・スウィムズ「Lose Control」

9位 (10位) サブリナ・カーペンター「Please Please Please」

10位 (12位) ベンソン・ブーン「Beautiful Things」

 

 

続いてグローバルチャートを紹介。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。10月19日付ではGlobal 200、およびGlobal 200から米の分を除くGlobal Excl. U.S.の双方にて、レディー・ガガブルーノ・マーズ「Die With A Smile」が7連覇を達成しています。

レディー・ガガブルーノ・マーズ「Die With A Smile」はGlobal 200にてストリーミングが前週比2%ダウンの1億1550万およびダウンロードが同13%ダウンの8,000を、Global Excl. U.S.ではストリーミングが前週比1%ダウンの9320万およびダウンロードが同11%ダウンの5,000を記録。「Die With A Smile」は両者にとって、2020年9月に双方のチャートが始まって以来初となる首位獲得曲となります。

Global 200において、「Die With A Smile」はストリーミングが6週連続で1億回超えを記録。今年通算3週以上1億回超えを記録したのはケンドリック・ラマー「Not Like Us」(5~7月 3週)およびサブリナ・カーペンター「Please Please Please」(6~7月 3週)に続き、「Die With A Smile」が3曲目となります。

また「Die With A Smile」はGlobal 200で7週目の首位となり、ベンソン・ブーン「Beautiful Things」(2-4月 7週)と並び今年最長の首位獲得記録を達成。Global Excl. U.S.においては「Beautiful Things」(2-4月 8週)およびサブリナ・カーペンター「Espresso」(5-7月 8週)が持つ今年最長首位獲得記録にあと1週と迫っています。なお「Die With A Smile」における連続での7週首位獲得記録は、双方のチャートで今年最長となります。

 

サブリナ・カーペンターがふたつのグローバルチャートにおいて、トップ10内3曲同時エントリーを続けています。Global 200では「Taste」が4→3位、「Espresso」が5→4位、そして「Please Please Please」が7→10位に。2024年のこのチャートにおいてトップ10内に3曲同時エントリーを7週達成したのはサブリナが初となり、ビリー・アイリッシュおよびテイラー・スウィフトが2週で続いています。またGlobal Excl. U.S.では「Espresso」が3位をキープ、「Taste」が6→5位、「Please Please Please」が10→9位に。2024年のこのチャートでトップ10内に複数週3曲同時エントリーを果たしたのはサブリナが2024年で初、今回が7週目の記録となります。