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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

【海外ビルボード】シャブージーとビリー・アイリッシュが連覇、ガガ&ブルーノ新曲初登場

現地時間の8月26日月曜に発表された、最新8月31日付米ビルボードソングチャート(集計期間:8月16~22日)。シャブージー「A Bar Song (Tipsy)」が6週連続、通算7週目となる首位を獲得しています。

シャブージー「A Bar Song (Tipsy)」はストリーミングが前週比2%ダウンの3250万(同指標2位)、ダウンロードが同5%アップの13,000(同指標2位)、ラジオが前週とほぼ変わらず8820万(同指標通算4週目の首位)を記録。2024年の米ビルボードソングチャートにおいて、「A Bar Song (Tipsy)」は単独最長となる首位在籍週数記録を達成しています。

<米ビルボードソングチャート 2024年に複数週首位を獲得した曲>

・7週 シャブージー「A Bar Song (Tipsy)」 (2024年7月13日付以降)

・6週 ポスト・マローン feat. モーガン・ウォレン「I Had Some Help」 (2024年5月25日付以降)

・5週 ジャック・ハーロウ「Lovin On Me」 (2023年12月2日付以降) ※ 通算6週首位

・3週 フューチャー、メトロ・ブーミン & ケンドリック・ラマー「Like That」 (2024年4月6日付以降)

・2週 ケンドリック・ラマー「Not Like Us」 (2024年5月18日付以降)

・2週 テイラー・スウィフト feat. ポスト・マローン「Fortnight」 (2024年5月4日付以降)

・2週 ビヨンセ「Texas Hold 'Em」 (2024年3月2日付以降)

また総合ソングチャートと集計方法を同一とするホットカントリーソングチャートでは「A Bar Song (Tipsy)」が11週目の首位となり、ビヨンセ「Texas Hold 'Em」(2024年2~4月 10週)を上回り今年最長首位記録を達成しています。

 

シャブージー「A Bar Song (Tipsy)」、そしてポスト・マローン feat. モーガン・ウォレン「I Had Some Help」(総合2位)は直近6週続けて総合ソングチャート、そしてホットカントリーソングチャートの双方でワンツーフィニッシュを達成(なお「I Had Some Help」はホットカントリーソングチャートにおいて5~7月に7週首位を獲得)。カントリー曲が総合ソングチャートで2位までを独占したのは昨年8~9月の6週連続(ジェイソン・アルディーン「Try That In A Small Town」、モーガン・ウォレン「Last Night」、ルーク・コムズ「Fast Car」、オリヴァー・アンソニー・ミュージック「Rich Men North Of Richmond」およびザック・ブライアン feat. ケイシー・マスグレイヴス「I Remember Everything」にて達成)に並び、史上最長タイとなります。

なお「I Had Some Help」は、米ビルボードが毎夏実施するソング・オブ・ザ・サマーチャート(Songs Of The Summer)において、今年度の開始以降13週連続で首位に立っています。

 

レディー・ガガブルーノ・マーズ「Die With A Smile」が3位に初登場。ストリーミング2740万、ダウンロード21,000(デジタルダウンロードおよびフィジカルセールスの合計)およびラジオ1300万を記録し、ダウンロード指標を制しています。この指標での首位はレディー・ガガが10曲目、ブルーノ・マーズが9曲目となります。

総合ソングチャートでのトップ10入りは、ブルーノ・マーズがアンダーソン・パークとのシルク・ソニック名義でリリースした「Smokin Out The Window」(2021年11月 5位)以来19曲目。レディー・ガガにとってはアリアナ・グランデとの共演曲「Rain On Me」(2020年6月 首位)に続く18曲目となります。また、以下の記録も生まれています。

<米ビルボードソングチャート これまでにキャリア17曲以上のトップ10

 ヒットを輩出した歌手が2組以上参加した曲でのトップ10ヒット>

 

・「That's What Friends Are For」(1986年1月18日付以降 4週1位)

 スティービー・ワンダー 27曲目、エルトン・ジョン 20曲目

 (他にディオンヌ・ワーウィック 12曲目、グラディス・ナイト 8曲目)

・「Scream」 (1995年6月17日付 5位)

 マイケル・ジャクソン 26曲目、ジャネット・ジャクソン 20曲目

・「FourFiveSeconds」 (2015年2月28日付 4位)

 リアーナ 26曲目、ポール・マッカートニー 23曲目(なおザ・ビートルズとして別途34曲のトップ10ヒット有)

 (他にカニエ・ウェスト 15曲目)

・「Don't Matter To Me」 (2018年7月14日付 9位)

 ドレイク 26→30曲(同週4曲トップ10入り)、マイケル・ジャクソン 30曲目

・「Love All」 (2021年9月18日付 10位)

 ドレイク 45→54曲(同週9曲トップ10入り)、ジェイ・Z 22曲目

・「Die With A Smile」 (2024年8月31日付 3位)

 レディー・ガガ 18曲目、ブルーノ・マーズ 19曲目

 

最新のトップ10はこちら。

1位 (前週1位) シャブージー「A Bar Song (Tipsy)」

2位 (2位) ポスト・マローン feat. モーガン・ウォレン「I Had Some Help」

3位 (初登場) レディー・ガガブルーノ・マーズ「Die With A Smile」

4位 (3位) ケンドリック・ラマー「Not Like Us」

5位 (5位) ビリー・アイリッシュ「Birds Of A Feather」

6位 (7位) チャペル・ローン「Good Luck, Babe!」

7位 (4位) サブリナ・カーペンター「Espresso」

8位 (6位) トミー・リッチマン「Million Dollar Baby」

9位 (8位) サブリナ・カーペンター「Please Please Please」

10位 (9位) テディ・スウィムズ「Lose Control」

 

 

続いてグローバルチャートを紹介。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。8月31日付ではGlobal 200、およびGlobal 200から米の分を除くGlobal Excl. U.S.の双方にて、ビリー・アイリッシュ「Birds Of A Feather」が3連覇を達成しています。

ビリー・アイリッシュ「Birds Of A Feather」はGlobal 200においてストリーミングが前週比1%アップの8640万およびダウンロードが同35%ダウンの10,000を、Global Excl. U.S.ではストリーミングが前週比2%アップの6410万およびダウンロードが同30%ダウンの5,000を記録しています。

 

レディー・ガガブルーノ・マーズ「Die With A Smile」が双方のグローバルチャートで2位に初登場。Global 200ではストリーミング7510万およびダウンロード31,000、Global Excl. U.S.ではストリーミング4820万およびダウンロード13,000を記録しています。トップ10ヒットはレディー・ガガがGlobal 200、Global Excl. U.S.共に初、ブルーノ・マーズにとってはGlobal 200で3曲目、Global Excl. U.S.では2曲目となります。

 

ポスト・マローン feat. モーガン・ウォレン「I Had Some Help」がGlobal 200で12→4位に再浮上。同チャートで5月に首位初登場を果たしたこの曲はポスト・マローンのアルバム『F-1 Trillion』に収められ、この作品が最新の米ビルボードアルバムチャートで首位初登場となったことで、その勢いがGlobal 200にも波及した形です。

 

BLACKPINKのLISAがロザリアを迎えた「New Woman」がGlobal Excl. U.S.で6位に初登場。ストリーミング5450万およびダウンロード10,000を記録しています。これによりLISAはGlobal Excl. U.S.で4曲目のトップ10ヒットとなり、BLACKPINKのメンバーによるソロ活動曲では最多となっています(JENNIEが3曲、JISOOおよびROSÉが1曲、またBLACKPINKとしても4曲のトップ10ヒットを輩出)。またロザリアにおいては5曲目のトップ10ヒットとなりました。