大型連休中に放送された『ライブ・エール』(NHK総合 5月4日放送)。番組はNHKプラスにてタイムシフト視聴が可能ですが、番組で披露した全曲のパフォーマンス映像が(そのほとんどは短尺版ですが)YouTubeにて公開されています。
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— ライブ・エール2024 (@nhk_kouhaku) 2024年5月4日
このあと午後7:30~放送✨#君の声が聴きたい presents
「ライブ・エール2024」
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(動画は後日削除されますが、今回のエントリーを紹介する目的にてキャプチャしています。問題があれば削除いたします。)
上記は5月8日4時30分時点のNHK MUSIC公式YouTubeチャンネルにおける動画一覧(こちらで確認できます)。『ライブ・エール』の各動画は番組放送中にYouTubeへアップされ続けましたが、これは昨年の『NHK紅白歌合戦』を彷彿とさせます。実際、『ライブ・エール』のXアカウントは『NHK紅白歌合戦』と同じであり、スタッフ等が多くの面で共通しているだろうことも動画の迅速な公開につながったといえるでしょう。
『ライブ・エール』のYouTube映像のうちフルバージョンでアップされているのは松平健「マツケンサンバII」および泉谷しげる「春夏秋冬」のみ。前者は出だしの音がフェードイン気味になっていますが、それでもフルでの公開は今の日本で珍しいといえます。以前ブログで記した『放送直後から』『歌手側の公式YouTubeチャンネルで』『期間限定せずに』『フルで』という理想の4条件のうち、ひとつが叶っているのです。
上記は昨年の『NHK紅白歌合戦』におけるYouTubeの状況を踏まえてのエントリーですが、今回の『ライブ・エール』も基本的には変わっていないと考えます。また、テレビ等メディアによるYouTubeチャンネル発の動画はISRC(国際標準レコーディングコード)が付番できず、ゆえにビルボードジャパンソングチャート等の動画再生指標においてカウント対象外となることも判っています(今後改善される可能性はあるのですが)。
このようなこともあり、『ライブ・エール』パフォーマンス映像のNHK MUSIC公式YouTubeチャンネルでの公開はNHKプラスへの誘導が主要因と捉えていいでしょう。一部を除いてパフォーマンス映像が期間限定と考えられる(後に削除される)ことを踏まえれば尚の事です。歌手側のYouTubeチャンネルにて期間を限定することなくフルバージョンで公開することは必要だと考えます。
それでもNHK側は音楽パフォーマンスの発信に積極的であり、『あさイチ』(NHK総合)での東京スカパラダイスオーケストラ、および女王蜂のパフォーマンスが期間限定、NHKのYouTubeアカウント発、また放送後1週間以上経過してはいますが、フルバージョンにて公開されています。
(公開は5月10日18時まで。)
(公開は5月16日18時まで。)
NHKの姿勢がより柔軟になることもそうですが、この積極的なYouTube発信が民放を動かすことを願うばかりです。
最後に。テレビ関連動画では注目の動きがありました。
重要なのはこの動画が、歌手側の公式YouTubeチャンネルで公開されているということです。ISRCが付番されていれば、ビルボードジャパンソングチャートにおける動画再生指標の加算対象となります(テレビ局の公式アカウントではISRCを付番できません)。 https://t.co/L76qV05KxQ
— Kei (ブログ【イマオト】/ポッドキャスト/ラジオ経験者) (@Kei_radio) 2024年5月4日
Travis Japanの新曲「Sweetest Tune」が短尺版ながら、同曲を挿入歌に用いた『東京タワー』(テレビ朝日)の映像を用いた特別版として歌手側の公式YouTubeチャンネルから発信されています。この映像も6月21日24時までの期間限定となっていますが、『歌手側の公式YouTubeチャンネルで』という条件を満たしています。