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【海外ビルボード】米はビヨンセが3曲トップ10入り、グローバルは新鋭2組がトップ10初登場

現地時間の4月8日月曜に発表された、最新4月13日付米ビルボードソングチャート(集計期間:3月29日~4月4日)。前週初登場で首位を獲得したフューチャー、メトロ・ブーミン & ケンドリック・ラマー「Like That」が2連覇を達成、またアルバム初登場に伴いビヨンセが3曲をトップ10に送り込んでいます。

メトロ・ブーミン & ケンドリック・ラマー「Like That」は、ストリーミングが前週比23%ダウンの4610万(同指標2週目の首位)、ダウンロードが同29%ダウンの6,000(同指標8位)、ラジオが同81%アップの1010万(同指標50位未満)を記録しています。

 

ビヨンセがトップ10内に3曲を送り込みました。これは最新の米ビルボードアルバムチャートで『Cowboy Carter』が首位に初登場を果たしたことに伴うもので、2024年に週間最多ユニット数(407,000ユニット)を記録した同作品に3曲とも収められています。

2週首位を獲得した「Texas Hold 'Em」は11→2位に浮上。ストリーミングは前週比89%アップの2690万、ダウンロードは同97%アップの15,000、ラジオは同3%アップの4790万を記録し、トップストリーミングゲイナーおよびトップセールスゲイナーを獲得。ダウンロード指標では通算3週目の首位となっています。

そして『Cowboy Carter』からは、マイリー・サイラスとの「II Most Wanted」が6位に、ドリー・パートンのカバーとなる「Jolene」が7位に初登場。ストリーミングは順に2520万、2240万を記録しています。

 

ビヨンセはソロ名義でのトップ10ヒットが24曲となりました(なおデスティニーズ・チャイルドとして10曲を送り込んでいます)。またマイリー・サイラスのトップ10ヒットは13曲となりました。

<米ビルボードソングチャート トップ10ヒット曲数>

77曲 ドレイク

49曲 テイラー・スウィフト

38曲 マドンナ

35曲 ザ・ビートルズ

32曲 リアーナ

30曲 マイケル・ジャクソン

29曲 エルトン・ジョン

28曲 マライア・キャリー

28曲 スティーヴィー・ワンダー

27曲 ジャネット・ジャクソン

26曲 ジャスティン・ビーバー

25曲 リル・ウェイン

25曲 エルヴィス・プレスリー

(エルヴィス・プレスリーは1958年8月のチャート開始前よりキャリアがスタート。)

24曲 ビヨンセ

23曲 ホイットニー・ヒューストン

23曲 ポール・マッカートニー

23曲 ザ・ローリング・ストーンズ

トップ10ヒット曲数において、ビヨンセは女性歌手としてホイットニー・ヒューストンを上回り歴代6位に。そして両者共にドリー・パートンとの関わりがあります。

ホイットニー・ヒューストンが現時点で最後にトップ10入りしたのは、訃報に伴い再浮上した「I Will Always Love You」(2012 3位)。元々は1992年から翌年にかけて当時最長となる14週の首位を獲得したこの曲は、ドリー・パートンのカバー作品でした。

そしてビヨンセ版「Jolene」はドリー・パートンにとって、このホイットニー・ヒューストンによる「I Will Always Love You」の再浮上以来となるソングライターとしてのトップ10ヒットに(なお歌詞にはビヨンセが補作としてクレジットされています)。ドリー・パートン版「Jolene」は1974年、ドリーのソングチャート初ランクイン曲として最高60位を記録し、同年のホットカントリーソングチャートも制しています(同チャートにおける25曲の首位獲得作品のうち2曲目の制覇となり、首位獲得曲数では女性最多)。ドリーはこの曲で1975年のグラミー賞における最優秀女性カントリーボーカルパフォーマンス部門にノミネートされ、翌年も同曲のライブバージョンにて同部門にノミネートを果たしています。

なお「Jolene」においては、オーディション番組『The Voice』に出演したヴィッキー・マルティネスによるカバー版が2011年に76位を記録しています。

ドリー・パートンはソングライターとしてのトップ10ヒットにおけるスパンが、単独で手掛けた「9 To 5」以来43年2ヶ月と2週を記録。同曲はドリーが歌手として、1981年2月に首位を獲得しています。

 

ベンソン・ブーン「Beautiful Things」が3位をキープ。ラジオは前週比23%アップの5050万を記録し、2週連続でトップエアプレイゲイナーを獲得しています。

前週5位に初登場したホージア「Too Sweet」は4位に上昇。ストリーミングは前週比10%アップの3180万を記録しています。

ジャック・ハーロウ「Lovin On Me」は7→8位に。ラジオは前週比6%ダウンの6600万を記録し、同指標12週目の首位を獲得しています。

 

最新のトップ10はこちら。

[今週 (前週) 歌手名・曲名]

1位 (1位) フューチャー、メトロ・ブーミン & ケンドリック・ラマー「Like That」

2位 (11位) ビヨンセ「Texas Hold 'Em」

3位 (3位) ベンソン・ブーン「Beautiful Things」

4位 (5位) ホージア「Too Sweet」

5位 (4位) テディ・スウィムズ「Lose Control」

6位 (初登場) ビヨンセマイリー・サイラス「II Most Wanted」

7位 (初登場) ビヨンセ「Jolene」

8位 (7位) ジャック・ハーロウ「Lovin On Me」

9位 (10位) アリアナ・グランデ「We Can't Be Friends (Wait For Your Love)」

10位 (2位) フューチャー、メトロ・ブーミン、トラヴィス・スコット & プレイボーイ・カルティ「Type Shit」

(※ "プレイボーイ・カーティ"と表記するメディアも)

 

 

ビルボードが一昨年新設したグローバルチャートもチェック。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。4月13日付ではベンソン・ブーン「Beautiful Things」がGlobal 200で通算6週目、Global Excl. U.S.では通算7週目の首位を獲得しています。

ベンソン・ブーン「Beautiful Things」はGlobal 200でストリーミングが前週比3%ダウンの8560万、ダウンロードが同3%ダウンの17,000を、Global Excl. U.S.ではストリーミングが前週比3%ダウンの6210万、ダウンロードが同6%ダウンの8,000を、それぞれ記録しています。

 

ビヨンセ「Texas Hold 'Em」はGlobal 200にて9→3位に浮上。ストリーミングは前週比47%アップの6140万、ダウンロードは同60%アップの25,000を記録しています。またマイリー・サイラスとの「II Most Wanted」が同チャートで10位に初登場。ストリーミング4290万、ダウンロード15,000をそれぞれ記録しています。Global 200におけるトップ10ヒットはビヨンセが3曲、マイリー・サイラスが4曲となりました。

 

アルテマス(アーテマスと表記するところもあり)による「I Like The Way You Kiss Me」がGlobal 200で19→5位に上昇し、初のトップ10入り。ストリーミングは前週比86%アップの6460万、ダウンロードは同153%アップの3,000を記録しています。イギリス系キプロス人歌手のアルテマスは3月19日の同曲リリースを前にTikTokで予告を行い、およそ50万本の動画で使用されてきました。

また「I Like The Way You Kiss Me」はGlobal Excl. U.S.にて11→4位に上昇。ストリーミングは前週比81%アップの4810万、ダウンロードは同146%アップの1,000をそれぞれ記録しています。

 

ILLIT「Magnetic」がGlobal 200で63→8位、Global Excl. U.S.では33→2位に上昇。Global 200ではストリーミングが前週比160%アップの5630万、ダウンロードが同133%アップの3,000を、Global Excl. U.S.ではストリーミングが前週比167%アップの5020万、ダウンロードが同144%アップの3,000を記録しています。同曲はファーストEP(日本ではミニアルバムと表記するところも)『Super Real Me』の収録曲で、3月25日にリリース。今回、初の1週間フル加算に伴い上昇を果たしています。