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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

(追記あり)【海外ビルボード】クリスマス関連曲が一掃、ジャック・ハーロウおよびテイト・マクレーが首位に

(※追記(8時00分):米ビルボードがチャート動向専用のXアカウントにて、Global 200およびGlobal Excl. U.S.のトップ10画像付ポストを日本時間の8時前に投稿しました。つきましては、そのポストを貼付しています。)

 

 

 

現地時間の1月8日月曜に発表された、最新1月13日付米ビルボードソングチャート(集計期間:2023年12月29日~2024年1月4日)。前週首位のブレンダ・リー「Rockin' Around The Christmas Tree」をはじめとするクリスマス関連曲は一掃され、ジャック・ハーロウ「Lovin On Me」が6週ぶり、通算2週目の首位を獲得しました。

ジャック・ハーロウ「Lovin On Me」は前週の9位から首位返り咲き。ストリーミングは前週比13%アップの2900万(同指標通算3週目の首位)、ダウンロードは同10%アップの8,000(同指標通算2週目の首位)、ラジオは同1%アップの5230万(同指標5位)を記録。トップストリーミングゲイナーを獲得しています。

「Lovin On Me」は2023年12月2日付以来となる通算2週目の首位となり、ジャック・ハーロウはリル・ナズ・Xとの「Industry Baby」(2021年10月 1週首位)、単独での「First Class」(2022年4~5月 3週首位)に続く3曲目の首位に。ジャックは2021年から2024年にかけて毎年首位を獲得した最初の歌手となりました(なおドレイクおよびテイラー・スウィフトは2020年から2023年まで、そしてマライア・キャリーは「All I Want For Christmas Is You (邦題:恋人たちのクリスマス)」にて2019年から2023年まで、それぞれ首位を獲得しています)。

「Lovin On Me」は昨年リリースされたアルバム『Jackman.』(2023年5月 アルバムチャート8位初登場)以来となるシングルで、キャディラック・デールによる1995年の作品「Whatever (Bass Solique)」をサンプリングしています。

 

テイラー・スウィフト「Cruel Summer」は19→2位に上昇。ラジオは前週比13%アップの7260万を記録し、同指標通算11週目の首位を記録しています。このラジオ指標においてはルーク・コムズ「Fast Car」(総合47→9位)が前週比24%アップの4630万を記録し、トップエアプレイゲイナーを獲得しています。

 

ドージャ・キャットは「Paint The Town Red」が29→4位に、そして「Agora Hills」が35→10位に上昇。後者はストリーミングが前週比10%アップの1170万、ダウンロードが1,000(前週比は記事未記載)、およびラジオが3900万(前週比は記事未記載)を記録し、同曲初のトップ10入りを果たしています。

ドージャ・キャットは、ニッキー・ミナージュをフィーチャーした「Say So」(2020年5月 1週首位)、アリアナ・グランデにミーガン・ザ・スタリオン(もしくはメーガン・ザ・スタリオンと表記するメディアも)共々客演参加した「34+35」(2021年1月 2位)、シザを迎えた「Kiss Me More」(2021年7月 3位)、「Need To Know」(2021年11月 8位)、「Woman」(2022年5月 7位)、ポスト・マローンへの客演参加曲「I Like You (A Happier Song)」(2022年10月 3位)、「Vegas」(2022年10月 10位)、「Paint The Town Red」(2023年9~10月 3週首位)に続く、9曲目のトップ10ヒットを獲得しています。

 

最新のトップ10はこちら。

[今週 (前週) 歌手名・曲名]

1位 (9位) ジャック・ハーロウ「Lovin On Me」

2位 (19位) テイラー・スウィフト「Cruel Summer」

3位 (24位) テイト・マクレー「Greedy」

4位 (29位) ドージャ・キャット「Paint The Town Red」

5位 (31位) ザック・ブライアン feat. ケイシー・マスグレイヴス「I Remember Everything」

6位 (再登場) シザ「Snooze」

7位 (32位) タイラ「Water」

8位 (36位) モーガン・ウォレン「Last Night」

9位 (47位) ルーク・コムズ「Fast Car」

10位 (35位) ドージャ・キャット「Agora Hills」

テイト・マクレー「Greedy」、タイラ「Water」は最高位を更新。また前週は100位以内にクリスマス関連曲が41曲ランクインしており過去最高の占有率となりましたが、当週は一掃されています。

 

 

ビルボードが一昨年新設したグローバルチャートもチェック。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。1月13日付ではGlobal 200にてジャック・ハーロウ「Lovin On Me」が同曲初の首位に、またGlobal 200から米の分を除いたGlobal Excl. U.S.ではテイト・マクレー「Greedy」が首位の座に返り咲きました。

Global 200ではジャック・ハーロウ「Lovin On Me」が同曲初の首位に。ストリーミングは前週比15%アップの5200万、ダウンロードは同6%アップの11,000を記録しています。ジャックの首位獲得はジョングクとの「3D」(2023年10月 初登場首位)以来2曲目となり、単独曲での首位獲得は初となります。またGlobal Excl. U.S.では27→5位となり、最高位を更新しました。

 

Global Excl. U.S.ではテイト・マクレー「Greedy」が、昨年12月2日付以来となる通算2週目の首位に。ストリーミングは前週比10%アップの3890万、ダウンロードは1,000(前週比は記事未記載)を記録しています。同曲はGlobal 200において24→2位に浮上しています(なお「Greedy」はGlobal 200において昨年11~12月、2週に渡り首位を獲得しています)。

 

シャビ「La Diabla」がGlobal 200で33→4位、Global Excl. U.S.では23→2位に浮上。Global 200ではストリーミングが前週比16%アップの5690万、Global Excl. U.S.ではストリーミングが同17%アップの4450万を記録しています(ダウンロードはふたつのチャートとも記事では未記載)。メキシコ系アメリカ人シンガーソングライターによるこの曲は、双方のチャートにおける初のトップ10入りをシャビにもたらしています。

ペソ・プルマ & アニッタ「Bellakeo」がGlobal 200で43→7位、Global Excl. U.S.では28→6位に上昇。Global 200ではストリーミングが前週比8%アップの4440万、Global Excl. U.S.ではストリーミングが同10%アップの3570万を記録しています(ダウンロードはふたつのチャートとも記事では未記載)。Global 200においては、メキシコ出身のペソ・プルマは5曲目、ブラジル出身のアニッタにおいては2曲目のトップ10ヒットとなります。

ノア・カーン「Stick Season」がGlobal 200で50→8位に上昇。ストリーミングは前週比13%アップの2950万、ダウンロードは同12%アップの3,000を記録しています。ヴァージニア州ストラフォード出身のノアにとって、同チャート初のトップ10入りとなります。