(※追記(13時00分):今回のブログエントリーのタイトルを当初、"【ビルボードジャパン最新動向】"BBBB"10連覇、TBSドラマ主題歌がワンツーフィニッシュ達成"としていましたが、TBSドラマ主題歌であるCreepy Nuts「二度寝」は12位でした。よってタイトルを、"【ビルボードジャパン最新動向】"BBBB"10連覇、TBSドラマ主題歌2曲が最高位更新"に訂正しております。また本文においても、「Bling-Bang-Bang-Born」がドラマ主題歌と受け取れられる表現を削除しております。心よりお詫び申し上げると共に、ご指摘くださった方に感謝申し上げます。)
最新4月3日公開分(集計期間:3月25~31日)のビルボードジャパンソングチャートでは、Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」が10連覇を達成しています。
【ビルボード】Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」総合首位10週目に突入、ILLIT「Magnetic」は8位デビュー https://t.co/xjARg0nAzh
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2024年4月3日
各種データは以下の通り。なおビルボードジャパンは3月27日公開分にてCHART insightをリニューアルしました。この内容についてはビルボードジャパンがCHART insightをリニューアル...その内容自体、そして対応を踏まえて提案を記す(3月29日付)にて紹介しています。
Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」は加算対象となる5指標(フィジカルセールス除く)のうち、ダウンロード、ストリーミング、動画再生およびカラオケの4つで首位に。またラジオは12→6位に上昇しており、3月20日公開分以来2度目となる加算対象全指標10位以内ランクインを達成しています。
「Bling-Bang-Bang-Born」のポイント前週比は96.8%。ダウンはしているものの、前週における89.7%から数値を上げています。タイアップ先のテレビアニメ『マッシュル-MASHLE-』が集計期間に最終話を迎えたことも影響しているだろうことに加えて、フィジカルシングルのダブルAサイドであるもう1曲が好調なことも「Bling-Bang-Bang-Born」に寄与したのではないでしょうか。
テレビドラマ『不適切にもほどがある!』主題歌の「二度寝」は14→12位へ上昇、ポイント前週比は114.5%を記録しています。集計期間中にドラマが最終回を迎え、さらにはその最終回にCreepy Nutsがサプライズ出演したことも影響しているとみていいでしょう。加えてフィジカルセールス指標が「Bling-Bang-Bang-Born」ではなくこちらに加算されることも、少なからずプラスに作用していると考えられます。
(ただし、ドラマ終了直後にミュージックビデオが公開されたものの、動画再生指標は300位以内に入らず加点されていません。おそらくは欠測の可能性があるのではないでしょうか。Creepy Nuts側、ビルボードジャパン側が確認することを願います。)
2位にはOmoinotake「幾億光年」が上昇し、初のトップ3入り。テレビドラマ『Eye Love You』主題歌として徐々に順位を上げているこの曲は、今回の集計期間中に最終回を迎えたことでポイント前週比115.1%を記録しています。
1月クールの連続ドラマは主題歌面でTBS発の2曲が存在感を示し、共に最新チャートにてポイントが1割以上上昇しています。2曲の上昇もしくは安定、また「幾億光年」がトップ3入りを果たす可能性については前週のブログエントリーで予想していましたが、実際その通りの結果となりました。
【今週のストリーミング・ソング・チャート“Streaming Songs”】
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2024年4月3日
1位 Creepy Nuts
2位 Omoinotake
3位 tuki.
4位 藤井 風
5位 Vaundy
6位 YOASOBI
7位 ILLIT
8位 Mrs. GREEN APPLE
9位 SPYAIR
10位 Vaundyhttps://t.co/dUeJ0mT5pL pic.twitter.com/cEDVC6ko2w
最新のビルボードジャパンソングチャート、ストリーミング指標の基となるStreaming SongsチャートではCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」が1位、Omoinotake「幾億光年」が2位に。この指標が強い曲は週間単位での上位進出に加えてロングヒットもしやすく、ポイントの急落も避けることができます。2曲は今後緩やかにダウンするものと思われますが、しばらくは上位にとどまるでしょう。
また「Bling-Bang-Bang-Born」はソングチャートの構成指標ではありませんが、TikTok Weekly Top 20およびTop User Generated Songsチャートという、特に接触指標群に影響を与えるTikTokやUGC(ユーザー生成コンテンツ)でも1月31日公開分以降首位を続けてきました。TikTokやUGC、またカラオケ指標といった活用での人気が特大ヒットにつながることはYOASOBI「アイドル」やAdo「唱」で証明されています。
【今週のTikTokソング・チャート“TikTok Weekly Top 20”】
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2024年4月3日
1位 ヤングスキニー
2位 Creepy Nuts
3位 ILLIT
4位 Shinonome
5位 超ときめき♡宣伝部
6位 GYUBIN
7位 Above & Beyond
8位 乃紫
9位 アイナ・ジ・エンド
10位 NiziUhttps://t.co/p4y9ctq1KE pic.twitter.com/ETHU7D6gOI
その「Bling-Bang-Bang-Born」は、最新のTikTok Weekly Top 20で2位に後退。ヤングスキニー feat. 戦慄かなの「ベランダ」が初の首位に立ち、ILLIT「Magnetic」が3位に初登場を果たしています。活用での人気曲についてはその関連チャートや指標、特にTikTokがまず最初にダウンする傾向にあると考えられるため、このチャートの動向が今後総合ソングチャートにも波及していくかもしれません。