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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

【ビルボードジャパン最新動向】YOASOBI「アイドル」、次週の20連覇達成にむけて強力な味方が登場

最新8月23日公開分ビルボードジャパンソングチャート(集計期間:8月14~20日)ではYOASOBI「アイドル」が初登場から19週連続で首位を獲得。単独最長首位記録をさらに伸ばしています。

ポイントは前週比89.0%。当週は他の曲の大半もポイントがダウンしていますが、これは当週の集計期間がお盆休み期間であり、また天候不順も影響したものと思われます。とはいえ「アイドル」においてはダウンロードがおよそ2割減少し、またストリーミング指標の基となるストリーミング再生回数が総合ポイントの前週比よりも下回っていることが気になります。

 

その一方で注目は、TikTok Weekly Top 20チャートにおけるYOASOBIの強さ。トップ20のうち8曲を占め、加えてメンバーのAyaseさんによる「夜撫でるメノウ」がYOASOBIの各曲を上回る2位に登場しています。このチャートは総合ソングチャートに直接関わらないものの、たとえば動画再生への流れを作るのに重要な役割を果たすと考えられます。そして次週のチャートにおいて、さらなる味方となる動画が登場しています。

HIKAKINさんが今週火曜に投稿したのは、YOASOBI「アイドル」ミュージックビデオを再現した動画。ショート版も複数アップされています。HIKAKINさんの動画のみならず、再現度を確認すべくYOASOBI版のオリジナル動画をチェックする方も間違いなくいらっしゃることでしょう。ちなみにHIKAKINさんはX(旧Twitter)のヘッダーも「アイドル」仕様にしています。

(ヘッダー紹介のためにキャプチャし、貼付しました。問題があれば削除いたします。)

 

歌ってみたや踊ってみた等歌手の公式ではない動画はUGC(ユーザー生成コンテンツ)と呼ばれ、楽曲の動画再生指標にはカウントされませんが、先述したように比較等を目的に再生する方が増えるだろうことが予想されます。実際、HIKAKINさんの再現動画に関してはSEKAI NO OWARI「Habit」という事例もあります(「Habit」公開の際もHIKAKINさんはこの曲に関するヘッダーを用意していました)。

夏フェスが落ち着き、メディアで取り上げられる機会が減ることで、YOASOBI「アイドル」のポイントは減少率が他より大きくなるかもしれないと捉えていましたが、ここにきてのHIKAKINさんによる動画投稿は「アイドル」にとって大きな味方になるでしょう。そしてYOASOBIのリアクション、HIKAKINさんの返答共に心地よく、そのやり取りを経て動画を覗く方もいらっしゃるかもしれません。

 

次週は1万ポイント超えが見込める曲が登場するものと予想されます(その点は明日のエントリーで記載します)。「アイドル」の20連覇なるか、注目しましょう。