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旧ブログ名：face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

【ビルボードジャパン最新動向】8連覇のYOASOBI「アイドル」、ラジオ指標初のトップ3入りを考える

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最新6月7日公開分ビルボードジャパンソングチャート(集計期間：5月29日-6月4日)では、YOASOBI「アイドル」が初登場から8週連続で首位を獲得。ポイントは6週続けて2万ポイントを突破しています。

 

 

当週はビルボードジャパンにおいて下半期(および第3四半期)初週となります。以前は四半期の初週にチャートポリシー(集計方法)を変更することが多かったのですが、最新チャートの各種記事やポッドキャストを確認する限りその変更は確認できませんでした。

なおこのブログでは時折ビルボードジャパンに対する改善提案を記しており、日曜にまとめたものを公開したばかり。いずれ変わることを願っていますが、ここ最近CHART insightの更新が13時前後から13時半以降に、各種記事の公開が16時台から18時前後になっていることが心配です。ポッドキャストからはCHART insightの更新が14時を目処にしていると解りますが、改善提案に記したように時間に余裕を持つことを強く願います。

 

 

話を最新ソングチャートに戻すと、YOASOBI「アイドル」の強さが今週も際立っています。ポイントが5％程度減少したのは、前週の集計期間5日目以降に英語詞版「Idol」が合算されたことの反動に因るものと思われます。

それでも「アイドル」は今回はじめて、加算対象となる5指標すべてが3位以内に到達しました。

ダウンロード、ストリーミング、ミュージックビデオおよびカラオケの4指標が首位を続ける中、ラジオ指標が初のトップ3を獲得した「アイドル」。この指標はプランテックによるOAチャートに聴取可能人口等を加味して算出されたものですが、OAチャートでは「アイドル」が6位となっています。ただしこのOAチャートでは英語詞版は別扱いとなっており、指標化時に合算されたことで3位に至ったと捉えていいでしょう。

ラジオ指標は安定が難しく、またランクダウンも速いのが特徴ながら、「アイドル」が強さを発揮しているのはGlobal Excl. U.S.で首位を獲得した際と同様に英語詞版効果が表れた形と言えます。なおGlobal Excl. U.S.制覇についてはこのブログにて今週お伝えしたとおりです。

 

プランテックによる昨年度のラジオOAチャートでは、Official髭男dism「ミックスナッツ」が首位を獲得しています。

上記CHART insightは総合300位以内初登場から30週分となり、ラジオ指標は黄緑で表示。「ミックスナッツ」はこの指標で6週連続トップ10入りを果たし、2022年度には通算9週、翌年度には再度10位以内に返り咲いています。その「ミックスナッツ」に対しYOASOBI「アイドル」は最高位こそ及ばないものの7週連続でトップ10入りを果たしており、急失速することがなければ年間OAチャートでも上位に来ることでしょう。

 

 

YOASOBI「アイドル」においてはGlobal Excl. U.S.を制したことがアナウンスされた6月6日に、Spotifyデイリーチャートで前日から伸びたことが判明。このようなチャート制覇のニュースがラジオでも紹介されればOAが増えるものと思われます。加えて来週6月12日からは首都圏等のラジオ局を対象とした聴取率調査が実施され最近のヒット曲がかかりやすくなることから、「アイドル」に有利な状況が続くものと考えます。

 

特殊な動きを示すラジオ指標での上位進出および安定は、YOASOBI「アイドル」が社会的ヒット曲であり、より広範囲に届いていることを示すに十分と言えるでしょう。