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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

【海外ビルボード】米はハリー・スタイルズ、グローバルは『ストレンジャー・シングス』効果でケイト・ブッシュが制覇

現地時間の7月11日月曜に発表された最新7月16日付米ビルボードソングスチャート(Hot 100)。ハリー・スタイルズ「As It Was」が通算9週目の首位を獲得しました。

ハリー・スタイルズ「As It Was」はストリーミングが前週比3%ダウンの1800万(同指標6位)、ダウンロードが同10%ダウンの5000(同指標11位)、ラジオが同1%ダウンの7340万(同指標3位)を記録しています。

「As It Was」がリード曲となったアルバム『Harry's House』からは、セカンドシングルとして「Late Night Talking」が用意。同曲は既にラジオにおいてトップ10入りを果たしており(前週比26%アップの3660万を記録し16→10位)、総合でも18→15位に上昇しています。なお「Late Night Talking」は『Harry's House』が米ビルボードアルバムチャートで首位に初登場した際、ソングスチャートで4位に登場しています。

ハリー・スタイルズはラジオ指標において「Late Night Talking」が4曲目のトップ10入り。現在活動休止中のワン・ダイレクションはこの指標で2曲がトップ10入りしています。

リゾ「About Damn Time」が2位に上昇し、同曲最高位を更新。ストリーミングは前週比2%ダウンの1250万、ダウンロードは同10%ダウンの8000、ラジオが同7%アップの8320万を記録し、ラジオにおいては「Truth Hurts」(2019年9月28日付以降6週)、「Good As Hell」(2019年11月以降4週)に続く自身3曲目の首位を獲得。「Truth Hurts」が初めてラジオを制してから最新週までの間に同指標で3曲もの首位を輩出したのはリゾが初で、ルイス・キャパルディ、デュア・リパおよびオリヴィア・ロドリゴを上回りました。

ケイト・ブッシュ「Running Up That Hill (A Deal With God)」が6→4位に再浮上。これは『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン4のVol.2(8・9話)が集計期間初日にあたる7月1日に公開したことに伴うもので、ストリーミングは前週比20%アップの2230万、ダウンロードが同45%アップの17000、ラジオが同30%アップの2460万を記録。トップストリーミングゲイナーおよびトップセールスゲイナーを獲得し、ラジオを除く2指標で首位を獲得しました。

グラス・アニマルズ「Heat Waves」が9→8位に上昇。初登場から77週目のランクインを果たしたこの曲は、ジェイソン・ムラーズ「I'm Yours」を抜き、デュア・リパ「Levitating」に並びました。

<米ビルボードソングスチャート 最長エントリー記録>

・90週 ザ・ウィークエンド「Blinding Lights」(最高1位)

・87週 イマジン・ドラゴンズ「Radioactive」(最高3位)

・79週 エイウォルネイション「Sail」(最高17位)

・77週 グラス・アニマルズ「Heat Waves」(最高1位)、デュア・リパ「Levitating」(最高2位)

・76週 ジェイソン・ムラーズ「I'm Yours」(最高6位)

また「Heat Waves」は今週がトップ10在籍34週目。マルーン5 feat. カーディ・B「Girls Like You」を抜き、グループによる作品では単独最長エントリーを達成しています。トップ10入り在籍記録はザ・ウィークエンド「Blinding Lights」が57週でトップ、次いでザ・キッド・ラロイ & ジャスティン・ビーバー「Stay」(44週)、デュア・リパ「Levitating」(41週)となっています。

 

最新のトップ10はこちら。

[今週 (前週) 歌手名・曲名]

1位 (1位) ハリー・スタイルズ「As It Was」

2位 (3位) リゾ「About Damn Time」

3位 (2位) ジャック・ハーロウ「First Class」

4位 (6位) ケイト・ブッシュ「Running Up That Hill (A Deal With God)」

5位 (4位) フューチャー feat. ドレイク & テムズ「Wait For U」 

6位 (5位) ドレイク feat. トゥエニーワン・サヴェジ「Jimmy Cooks」

7位 (8位) バッド・バニー & チェンチョ・コルレオーネ「Me Porto Bonito」

8位 (9位) グラス・アニマルズ「Heat Waves

9位 (7位) ビヨンセ「Break My Soul」

10位 (11位) ラトー「Big Energy」

前週初のトップ10入りを果たしたビヨンセ「Break My Soul」は2ランクダウンし9位に。ストリーミングは前週比26%ダウンの1150万、ダウンロードは同36%ダウンの7000、ラジオは同54%アップの3420万を記録。ラジオにおいてはトップエアプレイゲイナーを獲得、28→12位へ上昇しています。

 

今回初登場曲で注目すべきはメタリカ「Master Of Puppets (邦題:メタル・マスター)」。

(上記は公式オーディオ。)

先述した『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン4、Vol.2にて印象的なシーンに用いられたことにより、1986年リリースのこの曲が40位に初登場。メタリカにおいては2008年以来となるキャリア17曲目の100位以内エントリーを果たしました。

 

 

ビルボードが一昨年新設したグローバルチャートもチェック。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。7月16日付ではGlobal 200およびGlobal Excl. U.S.の双方においてケイト・ブッシュ「Running Up That Hill (A Deal With God)」が首位に到達しました。

ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン4のVol.2(8・9話)が集計期間初日にあたる7月1日に公開されたことで、ケイト・ブッシュ「Running Up That Hill (A Deal With God)」が浮上。Global 200ではストリーミングが前週比21%アップの7370万、ダウンロードが同33%アップの28000を記録し、6月18日付以来となる首位を獲得。またGlobal Excl. U.S.ではストリーミングが前週比21%アップの5230万、ダウンロードが同19%アップの11000を記録し、同チャート初制覇を果たしています。

Global 200においては前週までハリー・スタイルズ「As It Was」が歴代最長となる通算12週の首位を記録。またグラス・アニマルズ「Heat Waves」は6週制しており、今回ケイト・ブッシュが「Running Up That Hill (A Deal With God)」で2週目となる首位の座に就いたことでイギリス出身歌手によるGlobal 200首位獲得は通算20週となりました。

 

 

最後に。ハリー・スタイルズが「Late Night Talking」のミュージックビデオを今月13日水曜に解禁すると発表しました。

日本時間の本日未明にティザー(ティーザー)が公開されており、このミュージックビデオ登場如何によっては次週の米ビルボードソングスチャートトップ10入り(返り咲き)も考えられます。