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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

【海外ビルボード】BTS「Yet To Come」とジョージ「Glimpse Of Us」、米とグローバルでチャートアクションが異なる

現地時間の6月20日月曜に発表された最新6月25日付米ビルボードソングスチャート(Hot 100)。ハリー・スタイルズ「As It Was」が4週連続、通算7週目の首位を獲得しました。

ハリー・スタイルズ「As It Was」はストリーミングが前週比10%ダウンの2240万(同指標3位)、ダウンロードが同13%ダウンの6000(同指標10位)およびラジオが同3%アップの7700万(同指標2位)を記録。また「As It Was」は米ビルボードが毎年夏に発表するSongs of the Summerチャートでも、今年度開始以降3週連続で首位に立ちました。

Netflixのドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン4に起用され、2週前に8位、前週はキャリア最高となる4位に到達したケイト・ブッシュ「Running Up That Hill (A Deal With God) (邦題:神秘の丘)」は5位に後退。ストリーミングが前週比20%ダウンの2320万(同指標2位)、ダウンロードが同26%ダウンの16000(同指標2位)、ラジオが同159%アップの630万(同指標50位未満)となっています。

(※注意:このミュージックビデオには過激な表現が含まれています。)

日本生まれのジョージ(Joji)による「Glimpse Of Us」が10位に初登場。ストリーミングは1830万を記録し6位に登場しています。

2020年のアルバム『Nectar』以来となるジョージの新曲。元来YouTube上でコメディアンとして活動し、バウアーの全米No.1ヒット「Harlem Shake」でバズを起こしたことで知られるジョージにとって、「Glimpse Of Us」はキャリア初となるトップ10ヒットに。これまでは「Sanctuary」(2019年6月 80位)、「Slow Dancing In The Dark」(2019年11月 69位)、「Run」(2020年2月 68位)の3曲が100位以内に登場しています。

 

最新のトップ10はこちら。

[今週 (前週) 歌手名・曲名]

1位 (1位) ハリー・スタイルズ「As It Was」

2位 (2位) ジャック・ハーロウ「First Class」

3位 (3位) フューチャー feat. ドレイク & テムズ「Wait For U」 

4位 (5位) リゾ「About Damn Time」

5位 (4位) ケイト・ブッシュ「Running Up That Hill (A Deal With God)」

6位 (6位) グラス・アニマルズ「Heat Waves

7位 (7位) ラトー「Big Energy」

8位 (8位) バッド・バニー feat. チェンチョ・コルレオーネ「Me Porto Bonito」

9位 (10位) バッド・バニー「Tití Me Preguntó」

10位 (初登場) ジョージ「Glimpse Of Us」

ラジオを制したのはジャック・ハーロウ「First Class」(総合2位)。前週比4%アップの8210万を記録し2週連続でこの指標を制しています。またストリーミングはフューチャー feat. ドレイク & テムズ「Wait For U」 (総合3位)が制覇。前週から6%ダウンしたものの2850万を記録し、この指標で通算4週目となる首位を獲得しました。

ラジオにおいてはリゾ「About Damn Time」(総合4位)が急上昇。前週比30%アップの6490万を記録し、3週連続でトップエアプレイゲイナーを獲得しています。

 

 

ビルボードが一昨年新設したグローバルチャートもチェック。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。6月25日付ではGlobal 200においてハリー・スタイルズ「As It Was」が首位に返り咲き、Global 200から米の分を除いたGlobal Excl. U.S.ではBTS「Yet To Come (The Most Beautiful Moment)」が初登場で首位を獲得しました。

Global 200においてはハリー・スタイルズ「As It Was」が通算10週目の首位を獲得しまし、ザ・キッド・ラロイ & ジャスティン・ビーバー「Stay」の持つ歴代最長首位獲得記録にあと1週としましたが、今回の記事はGlobal Excl. U.S.をメインにしているためかストリーミングおよびダウンロード指標の数値ならびに前週比の表記がありません。

Global Excl. U.S.を初登場で制したのはBTS「Yet To Come (The Most Beautiful Moment)」。Global Excl. U.S.ではストリーミング9650万、ダウンロード42000を記録しています。これによりBTSは、「Dynamite」(2020年9月26日付以降 通算8週)、「Life Goes On」(2020年12月5日付 1週)、「Butter」(2021年6月5日付以降 通算5週)、「Permission To Dance」(2021年7月24日付 1週)、コールドプレイとの「My Universe」(2021年10月9日付 1位)に続きGlobal Excl. U.S.では6曲目、通算17週目の首位を獲得しています。双方共に最多/最長記録を更新しました。

なお「Yet To Come (The Most Beautiful Moment)」はGlobal 200において2位に初登場し、BTSにとって9曲目のトップ10入りを果たしていますが、こちらも数値等の記載がないため米での数値(Global 200からGlobal Excl. U.S.を引くと判明)が分からない状態です。一方でBTSはアルバム『Proof』収録の「Run BTS」もGlobal Excl. U.S.で8位に初登場。ストリーミング3300万、ダウンロード19000を獲得しています。これでGlobal Excl. U.S.におけるBTSのトップ10ヒットは9曲となりました。

ジョージ「Glimpse Of Us」がGlobal 200で6位、Global Excl. U.S.で9位に初登場。Global Excl. U.S.ではストリーミングが3390万、ダウンロードが1000を記録し、グローバルチャートで初のトップ10ヒットに至っています。

Global 200ではバッド・バニー「Efecto」が3ランクアップし9位に到達。バッド・バニーにおいてGlobal 200でのトップ10ヒットは12曲目となり、アルバム『Un Verano Sin Ti』からは7曲目のトップ10入りを果たしています。

 

 

なお、米ビルボードおよびグローバルチャートの全容は日本時間の本日18時以降に公開される予定です。