明後日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日)にBLOOM VASEが出演します。
次回のMステは、3月26日(金)よる9時から🌸
— music station (@Mst_com) 2021年3月19日
あいみょん/Sexy Zone/秋山黄色/川崎鷹也/BLOOM VASE/東京スカパラダイスオーケストラfeat.川上洋平が登場💖
お楽しみに✨✨
『CDTVライブ!ライブ!』(TBS)が昨年スタートして以降、互いの番組が良きライバルとして切磋琢磨している印象があります。そのひとつがブレイク中の歌手の起用であり、今年に入ってから優里さん、川崎鷹也さん、yamaさん等が登場。また『報道ステーション』(テレビ朝日)では藤井風さんが登場したことが話題になっています。とはいえ、BLOOM VASEの出演は『これまでより一層意味が深い』とのこと。
BLOOM VASE㊗️
— Ko Matsushima / 松島 功 (@komatsushima) 2021年3月19日
TuneCoreJapanから出るMステ出演者の中でも、彼らに関してはこれまでより一層意味が深いというか。
DIYの可能性を導く存在なのでとても楽しみ!最高。 https://t.co/bZy2x95Z2E
arne代表の松島功さんが『これまでより一層意味が深い』と述べたその意味は解りかねますが、思うに彼らの出演は先述した歌手の中でも特段速いのではないでしょうか。
今回番組で披露するのは昨年TikTokで人気となりSpotifyバイラルチャートでもランクインした「CHILDAYS」ですが、ビルボードジャパンでは最新3月22日付で「Bluma to Lunch」が29位に上昇中。今回の出演を機に、近いうちに再登場し「Bluma to Lunch」を披露する可能性もありそうです。
チャート構成(CHART insight)において大きなウェイトを占めるのはサブスク再生回数を基としたストリーミング、そして動画再生指標であり、TikTok発のヒットの傾向と言えます。実際、2月22日からの1週間を集計期間とするTikTok HOT SONG Weekly Rankingでは「Bluma to Lunch」が初の首位を獲得しました。
「Bluma to Lunch」は、BLOOM VASEが2020年12月にリリースした3rd EP『BLOOM SQUAD』の収録曲。TikTokではハッシュタグ“#スプリットスクリーン”でチャレンジが展開されており、写真を使ったビフォー・アフターを投稿する遊びがミーム化している。
(上記リンク先では「Bluma to Lunch」を用いたTikTok動画も紹介されています。)
またビルボードジャパンによるHeatseekers Songsチャートでは、最新3月22日付にて「Bluma to Lunch」が初めて首位の座を射止めています。
このBLOOM VASEは、ビルボードジャパンとTikTokによる番組『NEXT FIRE』の2月マンスリーゲストとして登場しライブも披露。彼らのインタビュー記事は調べる限り、このビルボードジャパンのものしか見当たりません。
先ほど『NEXT FIRE』で放送されたBLOOM VASEインタビューをレポート!#nextfire #bloomvase https://t.co/lJcg2seyyy
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2021年2月19日
上昇し始めたタイミングでの出演、インタビュー記事がほぼない(つまりはメディア出演自体ほぼないと言える)状況での『ミュージックステーション』出演に、番組制作側に流行を先取りしようとする心意気を感じる自分がいます。そして音楽メディア側にとって、ビルボードジャパンの存在価値がさらに高まっていることを実感するのです。
松島功さんがツイートで言及したTuneCore Japanは『誰でも自分の曲を世界185カ国以上の配信ストアで配信販売できるサービス』であり、『楽曲ファイルとジャケット画像があれば、誰でも簡単に配信ができます』と謳っています(『』内は下記リンク先より)。
ここから瑛人「香水」という大ヒットが生まれていますが、昨年5月25日付ビルボードジャパンソングスチャートを制したこの曲のテレビ初歌唱は同年7月24日放送の『ミュージックステーション』まで待たなければなりませんでした。この点からも、ヒットの兆候がみえたタイミングで出演を打診する方向に音楽番組が移行していることが解ります(一方で、歌手によっては最高のタイミングを見越し、そこまで出演を控えるパターンも見受けられます)。
『ミュージックステーション』を機にBLOOM VASEにどこまで注目が集まるか、ヒットが加速するかに注目したいと思います。
最後に。個人的には、ミュージックビデオで用いられるアニメ映像の権利関係がクリアになっているのかが気になります。曲のモチーフになっているため利用したという意図は解るのですが。とはいえ、海外ではスカイラー・スペンス「Affairs」のようなミュージックビデオもあるため、これ以上の言及は控えたいと思います。自分の引っ掛かりが杞憂であるならばよいのですが。