米ビルボードのソングスチャートをチェック。現地時間の9月21日月曜に発表された9月26日付最新ソングスチャート、カーディ・B feat. メーガン・ザ・スタリオン「WAP」が通算4週目の首位を獲得。またザ・ウィークエンド「Blinding Lights」には最長記録樹立と陥落という2つの大きなトピックが生まれています。
.@iamcardib's #WAP featuring @theestallion spends a fourth week atop the Billboard #Hot100 and @theweeknd's "Blinding Lights" breaks the record for the most weeks spent in the top five. 💯https://t.co/5xBlnkBHyb
— billboard (@billboard) 2020年9月21日
「WAP」および2位をキープしたBTS「Dynamite」の各指標の動向をみると。
・カーディ・B feat. メーガン・ザ・スタリオン「WAP」
ストリーミング:4150万(前週比14%ダウン 同指標1位)
ダウンロード:12000(前週比25%ダウン 同指標3位)
ラジオエアプレイ:3260万(前週比21%アップ 同指標21位)
・BTS「Dynamite」
ストリーミング:1260万(前週比6%ダウン 同指標17位)
ダウンロード:78000(前週比43%ダウン 同指標1位)
ラジオエアプレイ:1910万(前週比6%アップ 同指標47位)
「WAP」も「Dynamite」も総合ではやや大きめに落ち込んでいると言えるかもしれません。「WAP」のデジタル2指標、BTSのダウンロードが2桁ダウンとなりながら、「WAP」はラジオエアプレイが2割以上上昇し、「Dynamite」を引き離したと言えそうです。他方「Dynamite」もラジオが伸びてはいるものの2桁成長とはいかず、またストリーミングのダウン幅は小さいものの、そもそもこの数値自体が大きくないことは今後の動向において気掛かりというのが私見です。
「WAP」の通算4週目の首位獲得により、メーガン・ザ・スタリオンについては勿論のこと、カーディ・Bにおいても主演曲で最長となる首位獲得週数を更新。なお客演を含めば、カーディ・Bの最長首位獲得曲はマルーン5との「Girls Like You」(2018 7週)となります。
ザ・ウィークエンド「Blinding Lights」が5位をキープし、トップ5以内の在籍週数が28週となりました。エド・シーラン「Shape Of You」(2017)およびザ・チェインスモーカーズ feat. ホールジー「Closer」(2016-2017)の27週を上回る、単独最長記録達成です。
.@theweeknd's "Blinding Lights" officially breaks the record for the most weeks spent in the top five on the #Hot100 chart. 💯
— billboard (@billboard) 2020年9月21日
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一方で単独首位最長記録を更新していたラジオエアプレイは遂に陥落、23週で途絶えました。前週比3%ダウンとなる7590万となった「Blinding Lights」を上回ったのはルイス・キャパルディ「Before You Go」。
総合では前週より2ランクアップの9位に入り、同曲での最高位を更新。ラジオエアプレイは前週比5%アップの7910万を獲得しています。ルイス・キャパルディがラジオを制したのは昨年11月の「Someone You Loved」以来となります。
最新のトップ10はこちら。
The #Hot100 top 10 (chart dated Sept. 26, 2020) pic.twitter.com/kiVXNiRFkE
— billboard charts (@billboardcharts) 2020年9月21日
[今週 (前週) 歌手名・曲名]
1位 (1位) カーディ・B feat. メーガン・ザ・スタリオン「WAP」
2位 (2位) BTS「Dynamite」
3位 (3位) ドレイク feat. リル・ダーク「Laugh Now Cry Later」
4位 (4位) ダベイビー feat. ロディ・リッチ「Rockstar」
5位 (5位) ザ・ウィークエンド「Blinding Lights」
6位 (6位) 24Kゴールデン feat. イアン・ディオール「Mood」
7位 (7位) ハリー・スタイルズ「Watermelon Sugar」
8位 (9位) ジョーシュ・シックスエイトファイヴ × ジェイソン・デルーロ「Savage Love (Laxed - Siren Beat)」
9位 (11位) ルイス・キャパルディ「Before You Go」
10位 (8位) ジャック・ハーロウ feat. ダベイビー、トリー・レーンズ & リル・ウェイン「Whats Poppin」
次週はジャスティン・ビーバーの新曲でチャンス・ザ・ラッパーを客演に迎えた「Holy」のトップ10入りが期待されます。またBTSは新たに複数のリミックスを投入し、今週のラジオエアプレイ指標では後半3日分が反映されていますがデジタル2指標では次週反映されることから、ダウンロード指標の上昇が見込まれます。ただしストリーミングおよびラジオエアプレイという(能動的か受動的かに関わらず)接触指標群が伸びない限りは、たとえ首位を奪還しても比較的速やかにダウンするのではと考えます。リミックス追加投入については、米ビルボードのチャートポリシー変更の可能性も含め以前記載しています。
なお前週米ビルボードが新設したグローバルソングスチャート(Global 200)では「WAP」が2週連続の首位となり、グローバルソングスチャートから米を除いたチャート(Global Excl. U.S.)ではBTS「Dynamite」が初制覇となりました。
.@iamcardib and @theestallion's #WAP tops the #BillboardGlobal200 chart for second week. 📈
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For more on this week's global charts: https://t.co/NWB57ktVXJ pic.twitter.com/hGhWtfWmBD
.@BTS_twt's #Dynamite lights it up at No. 1 on the Billboard Global Excl. U.S. chart while @iamcardib and @theestallion's #WAP tops the #BillboardGlobal200 chart. 📈https://t.co/6fKqS00NEm
— billboard (@billboard) 2020年9月21日