美しいカバー。
コモン+ロバート・グラスパー+カリーム・リギンスの新ユニット=オーガスト・グリーン...ブランディを招いた先行発表曲がサウンズ・オブ・ブラックネス“Optimistic”のカヴァーというのが最高ですね。嫌いな人はたぶんいないジャム&ルイス製の名曲(91年)。https://t.co/X5YrETaDQ4
— RIN-GO (@hystys) 2018年1月19日
このカバーに興奮した自分のレスポンスに、丁寧にお答えくださった林剛さんに感謝します。
#OptimisticChallenge https://t.co/xeTN5RSQCk https://t.co/Z3dRL2C61f
— RIN-GO (@hystys) 2018年1月19日
そういえば自分も、「Optimistic」についてブログで取り上げていました。
さて、オーガスト・グリーンについては1月21日にbmrが記事にしています。
ロバート・グラスパーの新ユニットといえばこちらかと思っていたのですが。
逆に言えばロバートはいくつユニットを用意するのだろう...そう考えるとワクワクしますね。
前置きが長くなりましたが、今回取り上げるのはオーガスト・グリーンにフィーチャーされた側であるブランディ。実は彼女、客演が決して多いとは言えないと思うのですが、しかし参加作品はいずれも素晴らしいものばかりですのでそれらをご紹介。まずはロバート・グラスパーとの共演曲。
おそらくはここ繋がりで今回のカバーでの再共演になったものと考えます。
他にも、ベテランとの共演といえばクインシー・ジョーンズのリーダー作にヘヴィ・Dと共に参加しマイケル・ジャクソンの名曲に挑んだ「Rock With You」。
(これが彼女のデビュー翌年の作品...その早熟っぷりに驚かされます。)
またギターレジェンドのナイル・ロジャースと共に、新鋭ミステリー・スカルズによるディスコティークを盛り上げたり。
そのミステリー・スカルズ等、新人のフックアップにも勤しむ…というか、新人から共演を望む声が多いのかもしれません。例えばゴスペルラッパー、サー・ザ・バプティストによる「Deliver Me」には頭から終わりまでその歌声を響かせ。
先述した林氏も絶賛する、同じくゴスペル界の兄弟姉妹ボーカルグループ、ザ・ウォールズ・グループに客演参加した際は、終盤のみの登場ながらその存在感は相当なもの。
またイギリスでヒットした、デスティニーズ・チャイルド「Girl」とブランディ&モニカ「The Boy Is Mine」のマッシュアップ曲では彼女のみ新録で参加。デスチャもモニカももしかしたら快く思わなかったかもしれないマッシュアップに嬉々として参加する、懐の広さもみせています。
中堅との共演で、R&Bをより高みへと押し上げる仕事っぷりも実に見事。
ジョン・レジェンドも中堅というよりベテランですが、ブランディは1994年CDデビューであり間もなく四半世紀…主演曲ではクリス・ブラウンやカニエ・ウエスト等とも組んでおり、若手のみならず中堅からもリスペクトの対象となっているのかもしれません。
あくまで個人的ながら、ビルボードソングスチャートで特大ヒットを記録した「The Boy Is Mine」を聴いて、歌唱の"深み"の点から当時、ブランディよりモニカを肩入れしていた自分がいました。その頃のモニカはサザンソウルの名曲「Misty Blue」をまだ十代の若さながら堂々と歌ったこともあり、他方ブランディの声には細さがあったのは否めず…ですが年齢を重ね、様々な経験を積み、家族でのゴスペル作をリリースする等様々な音楽に果敢に挑んだ(いや、ゴスペルに挑むのは自然な流れだったかもしれませんが、その)結果、彼女の声に深みや説得力、芯の強さがより強く宿るようになったことは間違いないのではないかと考えています。今後も彼女は引く手あまた、多くの方に影響を与えていくことでしょう。これからが実に楽しみです。
最後に。来月久々のオリジナルアルバム『私このままでいいのかな』をリリースするBoAさんが2011年に発表したシングル「Milestone」が、ブランディの名曲「Long Distance」の影響を受けているような気がする…と以前書いたことがあります。そのエントリーにはブランディの主演作における近年のお勧め楽曲群を掲載しているので、今回の客演作同様チェックしていただきたいと思います。