音の”鳴り”が気になる曲がラジオから流れてきました。
(Apple Musicのリンク先を掲載したのですが、価格が表示されていますね。)
雨のパレードが3月14日にリリースするサードアルバムからの先行曲が今月配信開始されたのですが、この曲で終始貫かれているギターの音が80年代を彷彿とさせ、心揺さぶられてしまいました。
雨のパレードといえば他にも。
同じく今回のアルバムに収録される先行シングル曲。個人的に山下達郎さんの80年代の楽曲に似た音色があったなあと感じたのですが、ここで用いられミュージックビデオにも登場するRoland JUNO-106は1984年発売のアナログシンセサイザー。意図的にでしょうか、懐かしさをこみ上げさせることに成功している気がします...と書いた後で「Shoes」発売時の音楽ナタリーのインタビューを読むと、やはり意図したものだと解ります。
それにしても、ボーカルの福永さんが『俺たちが生まれる前の時代をイメージした曲』(音楽ナタリーより)と言っていたのにはショックでした...なるほど、今の若手音楽家で80年代には生まれていない、もしくは物心がついていない方が増えたんだなあと。とはいえ最新米ソングスチャートでカーディ・Bとのニュー・ジャック・スウィングな「Finesse」を3位に送り込んだブルーノ・マーズも1985年生まれであり、モチーフにしたニュー・ジャック・スウィングが流行った当時はまだ幼少期。今後はこのような、意図的にノスタルジックを漂わせる方が増えるのかもしれません(それも80年代を中心に)。そこには聴き手の耳を惹くという目的もあるでしょうが、個人的には歌手自身が80年代の良さに気付き、今の時代に愛を持って伝導する役割を果たしてくれたなら嬉しいですね。