米ビルボード最新チャートからひとつかみ。
最新11月4日付のアダルトR&Bソングスチャートで25位に初登場を果たしたのがイギリスの歌手、イジー・ビズによる「Diamond」。
アルバム『A Moment Of Madness』(2016)の冒頭を飾る、しかしながらこの曲自体のリリースはその前年というわけで、実に2年を経ての米上陸という形に。米以外では、このアルバムから既に「White Tiger」がヒット済で、たとえば『J-WAVE TOKIO HOT 100』(J-WAVE 日曜13時)では昨年の年間チャートで75位にランクインしています。
イジーのプロフィールはこちらに詳しく。声がもつレトロポップな雰囲気からエイミー・ワインハウスと比較されることもあるようですが、アレンジ等を踏まえればよりポップな印象がありますね。それゆえでしょうか、今夏のコールドプレイのアメリカでのツアーに抜擢されたそうで、これが今回のチャートインの原動力となったのでしょう。コールドプレイのクリス・マーティンは「White Tiger」がお気に入り(ゆえの抜擢)とのことですが、ヴィオラ・ビーチの件といい、クリスのフックアップは各所に影響を与えているのだなあと、そのインフルエンサー度合いの高さに驚かされます。
ちなみに米R&Bニュースサイトのひとつ、ソウルトラックスでは今回の「Diamond」のチャートアクションに際し、実は昨年からヒットを予想していたと報じています。
Now the rest of the world knows what we knew a year ago: @IzzyBizu is the real deal. Listen to "Diamonds" now https://t.co/PBxSmyfCRI
— soultracks (@soultrackscom) 2017年10月23日
実際に同サイトでは昨年、アルバム紹介時に「Diamond」についても言及済。これで”ヒットを予想”というのは図々しいのではと思う部分も否めませんが、良質なソウルミュージックへの感度の鋭さを感じずにはいられません。
『A Moment Of Madness』は日本ではレンタルも解禁されていますので手に取りやすい環境です(なお下記にApple Musicのリンクを掲載します)。この作品を聴きつつ、アメリカでの今後のチャートアクションに注目しましょう。