イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

『KPOP! デーモン・ハンターズ』サウンドトラックおよび収録曲が日本でも存在感を高めている件

『Kpop Demon Hunters (邦題:KPOP! デーモン・ハンターズ)』サウンドトラックおよびその収録曲が世界の音楽チャートを席巻していることについては、以前からお伝えしています。

とりわけ、米ビルボードによる最新8月2日付米ソングチャートではハントリックス(イジェ、オードリー・ヌナ & レイ・アミ)「Golden」が最高位となる2位へ浮上し、同日付グローバルチャートではGlobal 200、およびGlobal 200から米の分を除くGlobal Excl. U.S.の双方で「Golden」が首位の座に返り咲いています。

 

一方の日本は遅れながらも、ヒットの兆しがみえてきています。

 

(7月30日公開分ビルボードジャパンアルバムチャートにおける、『Kpop Demon Hunters』サウンドトラックの指標構成を示したCHART insightを上記に。こちらは有料会員が確認可能なもので、20位未満の指標順位も明示されています(ビルボードジャパンでは有料会員が知り得る情報の掲載を許可しています)。なお、以下に紹介するCHART insightも同様に、有料会員が確認可能なものとなります。)

7月30日公開分のビルボードジャパンアルバムチャートでは、『Kpop Demon Hunters』サウンドトラックが総合5位に浮上。累計ポイント構成比からも解るように、獲得ポイントのほぼすべてをストリーミング(CHART insightでは青で表示)が占めています。ストリーミング7→5位、ダウンロード(紫で表示)は38→17位と共に最高位を更新し、総合チャート初のトップ5入りに貢献した形です。

 

実はアルバムチャートでは『Kpop Demon Hunters』サウンドトラックが3週目のトップ10入りを果たしており、同作品はヒットしているといえる状態でした。他方ソングチャートではその兆しが見えにくかったものの、イジェ、オードリー・ヌナおよびレイ・アミが歌唱キャストを務めるハントリックス(HUNTR/X)による「Golden」がここにきて初めて、ビルボードジャパンソングチャートで100位以内に到達しています。

サウンドトラックのアルバムチャート同様、ハントリックス「Golden」もストリーミングが牽引していますが、CHART insightにて茶色で表示されるUGCが4位に到達しています。このUGCとは公式以外のアカウントによる”歌ってみた”や”踊ってみた”等のユーザー生成コンテンツを指し、UGCの順位はTop User Generated Songsチャートのそれに準じています(なおUGCビルボードジャパンソングチャートの指標には含まれません)。

『Kpop Demon Hunters』サウンドトラック曲のUGCにおける人気は、アンドリュー・チェ、ネックウェヴ、ダニー・チャン、ケビン・ウーおよびサムイル・リーが歌唱キャストを担当するサジャ・ボーイズの「Soda Pop」も同様です。Top User Generated Songsチャートで20位に上昇する同曲は当週はじめてストリーミング指標が加点されており、今後伸びる可能性が考えられます。

 

『Kpop Demon Hunters』の世界的なヒットは、今週発表された上記内容からも明らかです。あくまで私見と前置きして記すならばこの作品の日本での評判をあまり耳にしないのですが、ともすればUGC経由で興味を持つ方が増え、日本でも口コミ的な形でヒットしていくのかもしれません。それにしても、『Kpop Demon Hunters』がなぜUGCで話題になっているのか、興味深く感じています。