イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

『ミュージックステーション』ラテ欄に思う、"ヴ"抜きの不可解

先週末の『ミュージックステーション』(テレビ朝日 通常は金曜20時)ラテ欄を見て、個人的に愕然とした次第。アヴリル・ラヴィーンじゃないんですね…。

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横幅が10文字に制限されているならば"復活アブリルラビーン"ではなく、"アヴリル・ラヴィーン"でいいと思うのです。まさか番組でも"アブリル・ラビーン"表記かと疑いましたが、さすがにそれはなく安堵。

 

この"ヴ"について、先月こんな法律が成立しました。

今月からは該当する2つの国の名から"ヴ"が消えることに。法律で決まるのですね。

この成立が『ミュージックステーション』の放送前に報じられたため番組ラテ欄が"ヴ"を用いなかった…ということはないでしょうが、偶然であれ奇妙な一致ではないかと。仮に、今の日本のカタカナ表記からすべての"ヴ"が消えたらどうしようと不安に思う自分がいます。以前書いた、彼女に関するエントリーも変えないといけませんね。

 

気になるのは、『ミュージックステーション』側がなぜ、テレビでは"ヴ"表記を用いながらもラテ欄でのみ"アブリル・ラビーン"としたのか。文字数の制約もしくは節約(アヴリル・ラヴィーンからアブリルラビーンにすれば2文字浮きます)もあるかもしれませんが、それでは彼女に失礼ではないかと思うんですよね。

サカナクションのオリジナルアルバム延期…好調なチャートアクションの「新宝島」と『魚図鑑』を聴いて待ちわびる

サカナクション、6年ぶりのオリジナルアルバム『834.194』、来月予定のリリース日を2ヶ月延期することが先週アナウンスされました。

延期することをレコード会社が許してくれたのは、サカナクションを信じるという強固な関係性ゆえかもしれません。またこの間にも、サカナクションは映画『バクマン。』のサウンドトラックである『MOTION MUSIC OF BAKUMAN。』(2015)を制作したり、カップリングとリミックスをコンパイルした『懐かしい月は新しい月 ~Coupling&Remix works~』(2015)やベストアルバム『魚図鑑』(2018)をリリースしており、オリジナルアルバム以外の作品は充実。たとえば『魚図鑑』の特典の凄さを踏まえるに、音のみならずパッケージにも妥協を許さない姿勢は、今回の延期という決断を私たちが納得するに十分ではないかと。

 

さて、この『魚図鑑』のチャートアクション、特筆すべきと言えます。

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昨年4月9日付のビルボードジャパンアルバムチャートで初登場首位を果たして以来、今週が登場52週目。最新4月1日付では86位に登場しています。4週前に一度100位圏外(300位以内)になりますが総合チャート(複合指標の合算)で100位圏外はその一度だけ。デジタルダウンロードおよびルックアップが常に100位以内をキープしているのは素晴らしいことです。

 

とりわけアルバムを牽引しているであろう曲のひとつが「新宝島」ではないでしょうか。

現時点でYouTubeでの再生回数が9100万を超えたこの曲、4月1日付ビルボードジャパンソングスチャートでは登場185週目にして動画再生指標は99位。動画登場以降、同指標が一度として300位圏外になることはありません。主にその動画再生指標が牽引しつつ、デジタルダウンロードやストリーミング、2019年度からカウントされたカラオケ指標も効果的に働き、「新宝島」は総合チャートでも、登場以降一度も300位を切ることなく、時折100位以内に顔を出しています(2週前には91位に登場)。

とはいえ一旦は収束傾向だった「新宝島」は、昨年4月9日付前後で再び大きく上昇。この要因は昨年3月28日に『魚図鑑』がリリースされたこと、そしてその前週『ミュージックステーション』(テレビ朝日 金曜20時)に出演したことが間違いなく大きいかと。

ベストアルバムおよびテレビ出演を機に、特にストリーミング指標は長期に渡り100位以内に滞在。ストリーミングが収まってきたタイミングで新たに導入されたカラオケ指標がポイントを稼ぎ、総合ソングスチャートを引っ張る力となっているのです。

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(※上は初登場から150週分、下は直近の60週分のビルボードジャパンCHART insight。黒の折れ線が総合チャートを示しています。)

さらに言えば、レゴブロックでサカナクション新宝島」のミュージックビデオを再現した(それもトラックまで作ったという)動画も、ミュージックビデオ視聴へ牽引するのに効果的な役割を果たしたと思われます。

山口一郎さんも、『将来有望な変態だ』と称賛し、電話でやり取りをしているのは面白いですね。

 

サカナクション、ベストアルバム『魚図鑑』がヒットし続けており、チャートの面でみればサカナクションの不在は感じられません。あと少しで完成するオリジナルアルバムを、ベストアルバム等を聴きながら待ちたいと思います。

NHK青森放送局『あっぷるワイド』、今年度コンビへの感謝と新年度コンビへの期待と

テレビ、ラジオは春改編の時期。ラジオでは一昨日や昨日が最終回だったり、もしくは出演者入れ替わりによる最終登板が多く見られましたが、テレビでも。自分が住む青森県の平日夕方のニュース番組、『あっぷるワイド』(NHK青森放送局 月-金曜18時10分)を担当していた池間昌人アナウンサー、成田りえキャスターが昨日の放送をもって卒業しました。

この組み合わせ、わずか1年ではありましたがここ数年の『あっぷるワイド』では最高のコンビだったように思います。明るさと真摯さとの絶妙な切り替わり具合、池間アナウンサーの原稿読みの素晴らしさ、成田キャスターの愛嬌…昨夏も一度触れましたが、特に池間アナウンサーはすぐにでも全国区で活躍できると思えるくらいのレベルの高さでした。池間アナウンサーの異動先が地元沖縄とのことで、地元でますます愛されるアナウンサーになってほしいと切に願います。

成田キャスターは青森放送局を離れるとのこと。NHK自体を離れるのかは不明ですが、またメディアの場で活躍するんじゃないかと勝手ながら思っています。人柄の好さは画面を通して伝わってきましたので、メディアからオファーがありそう。とはいえ新天地がどこであれ、きっと輝くものと期待しています。

 

(池間アナウンサー、成田キャスターからの挨拶はNHK青森放送局のホームページ内、ブログに掲載されています。)

 

『あっぷるワイド』、今年度の体制が好かったからでしょうか、新年度の担当者にはプレッシャーがかかるかもしれません。が、以前青森放送局に務めていた高市佳明アナウンサーが復帰し、さらに千葉真由佳キャスターがパートナーに。千葉キャスターの安定感も含め、この人選は有りだと思っています。視聴率面では良し悪しは判りかねますが、おそらく池間昌人・成田りえ両氏が立て直したであろう『あっぷるワイド』、次年度のさらなる発展を願うばかりです。

 

追記として、高市アナウンサーがいらっしゃるならば…以前ツイートした内容を再掲。

高市佳明アナウンサーは東京勤務時にいくつかのラジオ番組を担当。

NHKアナウンサーでここまで音楽知識と愛情に長けた方は全国を見渡してもそうはいません。『あっぷるワイド』で忙しいのは承知で、しかしながら是非とも音楽番組を担当していただきたいと願うばかりです。

ビルボードジャパンソングスチャートのTwitter指標、何気ない言葉がタイトルの楽曲が好調な理由

毎週ビルボードジャパンの最新チャート(主にソングスチャート)を自分なりに分析しているのですが、先週は星野源「Pop Virus」および三浦大知「Blizzard」を取り上げ、両者におけるTwitter指標の盛り上がりと重要性を紹介しました。

これらエントリーが取り上げられ、弊ブログのアクセス数が前者は通常の8倍、後者が5倍程度に。読んでくださった方に御礼申し上げます。

実はこれらエントリー群のアップ以前から、Twitter指標に関するエントリーを、主にアイドルやK-Popの歌手のファンの方々が引用等してくださっています。それらジャンルの、最新4月1日付ソングスチャートにおける動向をみると、A.B.C-Z「Black Sugar」(Twitter指標7位 総合100位圏外)やジェジュン「君だけになる前に」(Twitter指標12位 総合100位圏外)が、CDやデジタルダウンロードでのリリース前にもかかわらずTwitter指標が全体を牽引する形となっています。弊ブログを機にビルボードジャパンソングスチャートの仕組みが少しでも多くの方に理解され、ファンがTwitter活動を行っていくならば嬉しいことだと感じています。

 

さて、「Pop Virus」「Blizzard」に関するエントリーの合間には、このような内容もアップしました。

ここではソングスチャートにおいてより高いTwitter指標を獲得する楽曲の特徴を5つ取り上げましたが、【曲名や歌手名に特徴がある】ことに追記する形で今回エントリーした次第。

 

最新4月1日付ビルボードジャパンソングスチャートで、Twitter指標9位にSMAP世界に一つだけの花」が登場しました。

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これは現在開催中の第91回選抜高等学校野球大会において、3月23日土曜の開会式の入場行進曲がこの曲だったため。

槇原敬之さんが書いたSMAPへの提供曲と、自身歌唱の「どんなときも。」の2曲が起用され、NHKでは生中継時に、"SMAPの「世界に一つだけの花」"と伝えたとのこと(観た複数の方がつぶやいているので間違いないでしょう)。

これが多くの方、特にSMAPファンのつぶやきに繋がったものと考えます。

ファンの力の凄さはこの件にとどまりません。1ヶ月前、3月4日付ビルボードジャパンソングスチャートではTwitter指標18位にSMAP「ありがとう」が登場しています。

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これは、集計期間中の2月19日火曜に放送された『うたコン』(NHK総合 4月から火曜19時57分)にて、先述したジェジュンさんがSMAPの「らいおんハート」をカバーしたゆえ。披露したのは「ありがとう」ではないため疑問に思われるかもしれませんが、たとえば『ジェジュンさん、SMAPの曲を歌ってくれてありがとう』とつぶやくと、ひとつのツイートの中に"SMAP"および"ありがとう"が入っているため「ありがとう」に加点されるという仕組み。つまり、感謝の意で用いた"ありがとう"という言葉が、SMAP「ありがとう」のTwitter指標上昇に一役買ったのです。

 

解散後もSMAPの楽曲はチャートでインパクトを残していますが、その中でも「世界に一つだけの花」および「ありがとう」が突出しているように思います。「世界に一つだけの花」は彼ら最大のヒット曲ゆえメディアでも事あるごとに取り上げられ、またファンがシングルCD購入を率先して購入したことでチャートを牽引した一方、「ありがとう」はシングルCDセールスが目立たない一方、Twitter指標が「世界に一つだけの花」にこそ及ばないものの近い勢いを見せているということが、2曲におけるCHART insight(特に下記における直近150週分での比較)から見えてきます。ちなみにTwitter指標は水色、シングルCDセールス指標は黄色で表示されています。

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挨拶等普段用いる何気ない言葉をタイトルに配した楽曲のTwitter指標が伸びることが、SMAP「ありがとう」で証明されたのではないでしょうか。尤もSMAPサイドも当初からTwitter指標を見越して「ありがとう」を制作したわけではありませんが(そもそも同曲はビルボードジャパンソングスチャートが公開される1年半前にリリース済)、しかし結果的にチャートに反映されているのは興味深いですね。ならば今後、たとえばTwitter指標で自身の楽曲を流行らせたいと思う方がいらっしゃったならば、そのようなタイトルの楽曲を作ってもいいかもしれません。

AKB48のチャートアクションに、今年の『NHK紅白歌合戦』出場の危うさをみる…4月1日付ビルボードジャパンソングスチャートをチェック

3月18~24日を集計期間とする、4月1日付チャートが昨日発表されたビルボードジャパン。総合ソングスチャートは祭nine.「有頂天シューター」が制しました。

ただ不安要素が。この曲の総合ポイント、構成比の9割強がシングルCDセールス指標によるものとなっています。前作「がってんShake!」(2018)は同指標加算初週に総合2位に登場するも翌週100位圏外という結果になっており、今回もその可能性が否めません。それではヒット曲と言えるでしょうか? あくまで個人的な見方ですが、"シングルCDセールス指標加算後2週分の動きでヒットを見極める"ことが、特にアイドル等同指標に強いジャンルに対しては言えると思います。

 

そのアイドルの件。前週チャートを制したAKB48「ジワるDAYS」について懸念を示したのですが、シングルCDセールス指標加算2週目となる今週は23位に急落。ポイントは前週比4.2%という成績です。

そのAKB48は今、正念場ではないかと考える自分がいます。

 

昨日(厳密には今日)、全国放送のラジオ番組『AKB48オールナイトニッポン』が終了し、その後番組に乃木坂46新内眞衣さんが就任することに(新内さんはメインパーソナリティとのこと)。

さらに、テレビの冠番組AKB48 SHOW!』(NHKBSプレミアム)も今週最終回を迎えています。

この放送前日、乃木坂46欅坂46および日向坂46の番組『坂道テレビ ~乃木と欅と日向~』が単発ながら総合テレビで放送されたこともあり、差替や刷新、勢いの差と捉える方は少なからずいらっしゃるかもしれません。

先に"正念場"と記載したのは、指原卒業でAKB「紅白出場」途絶える? - 東京スポーツ(3月5日付)という記事を目にしたため。ソース自体や、記事における"関係者"という匿名性等を踏まえれば記事の信憑性には疑問ですが、主要メンバーの卒業と現在のメンバーの認知度、そして『NHK紅白歌合戦』(NHK総合ほか)では2015年以降、(最新曲に加えて、もしくは最新曲なしで)過去曲を披露してきたことを踏まえれば、ここ数年のシングル曲はキラーチューンがなく、広く世間に浸透していないのではと思うのです。

 

ということで、AKB48についての現状、今の勢いを確認したいと思います。ビルボードジャパンソングスチャートでは2017年度以降、シングルCDセールスにおいては各作品ごとに独自の係数を用い、シングルCDが突出している曲でも他指標が強くないと残りにくいというチャートポリシーの変更を行っていますのでそれを踏まえ、AKB48においては2017年度以降のシングル、そして比較として坂道グループ(乃木坂46および欅坂46)については最近のシングルの、シングルCDセールス指標加算初週および2週目の動向を掲載します。

※各指標について

 ・ポイント:総合ポイント

 ・ポイント前週比:前週および当週共に50位以内にランクインした場合のみ計算(50位未満は総合ポイントが表示されない)

 ・上記の理由により50位未満、総合ポイントで比較不能時は※で表示

 ・各指標について

  (詳細はビルボードジャパンの自問自答 | Special | Billboard JAPANをご参照ください)

   CD:シングルCDセールス

   DL:デジタルダウンロード

   ST:ストリーミング

   RA:ラジオエアプレイ

   LU:ルックアップ

   TW:Twitter

   MV:動画再生

   KA:カラオケ (2018年12月10日付より開始。2018年度以前は赤で表示)

 ・各指標毎順位における[-]はランク圏外(101~300位)、[ ](ブランク)はランクインせず。これらはCHART insight | Billboard JAPANから曲名をクリックすると確認可能です

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シングルCDの初週セールスこそAKB48が勝っていますが、坂道グループの楽曲はシングルCDセールス指標のみならず他指標もまんべんなく獲得、AKB48では100位以内はおろか300位以内にもランクインしていないこともある動画再生指標や、ストリーミングできちんと結果を残しています。他方AKB48は、上記表で掲載されたシングル曲で、たとえばApple Musicでストリーミング解禁が確認できるのは「ジワるDAYS」や「Teacher Teacher」程度。そしてその「ジワるDAYS」はストリーミング指標で300位以内にランクインしていません。ストリーミングの解禁/未解禁の不徹底によりAKB48の楽曲が聴かれにくい傾向にあったのかもしれませんが、最新曲の同指標の順位の低さは気掛かりです。

またCDをパソコンに取り込む際のインターネットデータベースへのアクセス数を示すルックアップでは、「シュートサイン」(2017)のシングルCDセールス加算初週以降、同指標でトップを獲得していません。坂道グループがレンタル解禁をアルバム同様3週間後にずらしているのに対し、AKB48は常にシングルCD発売と同日の解禁日にしているのですが、このルックアップの低さからはシングルCDのユニークユーザー数が枚数に対して大きく乖離していること、レンタル数が多くないことが見て取れます。

そして、AKB48と坂道グループとの総合ポイントの前週比。AKB48の場合、選抜総選挙投票シリアルナンバーが封入された「Teacher Teacher」が他のシングルに比べて高い一方、5%未満も散見されるのに対し、坂道グループはすべて前週比20%以上を達成しています。実は総合ポイントのみならずシングルCDセールスの2週目における前週比も同様で、坂道グループが5~9%台で推移するのに対しAKB48選抜総選挙関連曲でも5%未満という状況。その中でも目立つのは最新3曲(「センチメンタルトレイン」「NO WAY MAN」および「ジワるDAYS」)であり、シングルCDセールス2週目が前週比0.6~0.7%であるのみならず総合でも前週比5%未満を続けています。3作続けて低い水準というのは異常事態といえるかもしれません。

 

これらから、AKB48は坂道グループに対してのみならず、過去の自身にも負けているという状況が確認出来ました。『NHK紅白歌合戦』ではビルボードジャパンソングスチャートを出演者選定の参考にしているものと捉えていますが、近年の楽曲の強くなさ、『NHK紅白歌合戦』での相次ぐ過去曲の披露という状況を踏まえれば、先の記事は実は当たっている可能性が高いのではないかというのが私見です。

AKB48がこの状況を脱するためには、楽曲のクオリティをより高くすることも大切ながら、ストリーミングの解禁、メンバーの認知度向上等も必要になるでしょう。そして、関連グループの社会問題を真に解決しようとする運営側の気概も、グループ全体のイメージ回復のために重要だと考えます。コアなファンを主体としたシングルCDセールス主体の販売から切り替えていくことが出来るかが問われる…というのが自分の見方です。

青森県のラジオ局はいつまで同じミスや不親切な対応を繰り返す? 改善方法を提示し局の意識改革を願う

このブログでは、地元ラジオ局の動向について時に称賛もしつつ、他方では厳しい指摘も行っています。ラジオが好きだからこそ、信頼失墜を招くようなことはしてほしくないというのがその動機。

しかし、エフエム青森においては、前回の指摘から1ヶ月ちょっとの間にまたも同種の問題を起こしています。それも複数回…これには驚きました。

 

エフエム青森のホームページ、特別番組枠では先月、Eveさんによる『出張ぼっちラジオ』が未記載だったという問題がありました。特別番組にも失礼ですが、日曜19時台のレギュラー番組である『Joint&Jam ~global dance traxx~』に対して、実に無礼な対応です。さらに誤植についても…これらは既に2月18日付のエントリーで指摘しています。

3月24日放送の特別番組においては直前の掲載、そして日曜ではなく土曜という誤植。そして来月放送の特別番組においても。

今朝の段階でエフエム青森のホームページをみると、『村上RADIO』のバナーがありましたが2月放送分のものであり、古いまま変わっていません。下記のキャプチャは今朝の段階のものです。

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ラジオへの愛があるのか?とツイートにて疑問を呈しましたが、いや仮になかったとしても、事務的にはきちんとしてほしいと強く思います。局の業務担当者が自身のホームページを客観視した際に、その不手際や不親切さを痛感出来ないのはあり得ないよなあと考えざるを得ません。また、『村上RADIO』はTOKYO FM聴取率調査週間恒例の特番となっており、エフエム青森でもこれまで日曜19時台に放送されていたわけです。それを今回も踏襲するのが自然のこととエフエム青森側が考えていたならば、日曜→土曜という誤植はあり得ないと思うのです。

 

 

ちなみにこの時期はラジオ局の春改編がどうなるか、ラジオファンにとってはやきもきするのですが、しかしながら今朝の段階で、エフエム青森はおろかRABラジオも、ホームページ上に春改編情報は未掲載のままなのです。いつも発表がギリギリになりがちな(しかしながらそのスケジュールは徹底している)J-WAVEは改編1週間前の一昨日、PR TIMESにて公開しています。

発表が遅れたとしてもまだ、このような改編をしますもしくはしませんとアナウンスしてくださるならばまだ親切だと思うのは自分だけでしょうか。尤も番組内で告知していたところもありますが、たとえば今週月曜放送の『GO!GO!らじ丸』(RABラジオ 月-金曜11時55分)で、パーソナリティの夏目浩光さんがフライング発表していたことを踏まえるに、局内での解禁アナウンスが徹底されていないことを感じ、不安に思う自分がいます。

 

今回の県域放送局の問題の解決策は実は簡単なこと。【特別番組を速やかに掲載する】【古い情報を速やかに撤去する】【二重チェック体制にして誤植の防止に努める】【改編情報ページを設ける】【改編情報等解禁アナウンスを局内で徹底する】…ホームページの仕組みを変えるもしくは枠を変更する等大きなことではないため、出来ないことではないはずです。しかし何度も指摘しながら行っていない状況を勘案するに。

ここまで来るともはや改善する気力がないのでは、と思ってしまいます。自分が感じる悪い意味でのヤバさが最悪の事態に結実してしまう前に、改善を強く求めます。

1ヶ月前のブログエントリーの最後の一文を再度記載します(ヤバさという表現はエントリーの表題より引用)。ラジオ局内の方々が自身の不親切さ等を客観視出来ないならば、既存リスナーやそれ以上にリスナーになる可能性のある方がラジオに触れる前に愕然とさせてしまう行動を続けるならば、最早終わりだと思うのです。これは全国あらゆる放送局に言えることですが、青森県においては特に当てはまる気がしてなりません。

アリアナ・グランデ「7 Rings」が7週目の首位、ラジオエアプレイ指標に大きな陰り?…3月30日付米ソングスチャートをチェック

ビルボードソングスチャート速報。

現地時間の3月25日月曜に発表された、3月30日付最新ソングスチャート。アリアナ・グランデ「7 Rings」が2週連続、通算7週目の首位を獲得しました。

「7 Rings」はストリーミングが前週比1%ダウンの3660万(同指標首位)、デジタルダウンロードは同12%ダウンの18000(同指標6位)。デジタル2指標が降下する一方、ラジオエアプレイは前週比3%アップの9150万を獲得しており(同指標2位)、曲がまだ伸びる可能性が示されています。ちなみにアリアナ・グランデにとって、ラジオエアプレイ指標2位はイギー・アゼリアをフィーチャーした「Problem」(2014)に並ぶ自己最高タイ。実は同指標で未だトップを獲得したことがありません。

今回の総合チャートでの首位獲得により、アリアナ・グランデは「Thank U, Next」および「7 Rings」が共に7週首位を獲得。7週以上首位を獲得した曲(客演含む)を2曲以上保有しているのは彼女がちょうど20組目となるのです。詳細は上記リンク先に記載されていますが、彼女は歴代7位タイ。3曲保有ビヨンセボーイズIIメンおよびエミネム、4曲がマライア・キャリーおよびリアーナ。そして最多5曲がドレイク。ドレイクはリアーナに客演した「Work」(2016 9週)、自身主演でウィズキッド、カイラを迎えた「One Dance」(2016 10週)、そして昨年のアルバム『Scorpion』に収録された「God's Plan」(2018 11週)、「Nice For What」(2018 8週)および「In My Feelings」(2018 10週)。実は昨年のチャート席巻以前、既に2曲保有していたわけで、ドレイクの凄さが解ります。

 

トップ10内の新顔は見られない一方、ミーク・ミル feat. ドレイク「Going Bad」が4ランクアップで10位に登場し、昨年12月15日付で6位に初登場を果たして以来のトップ10返り咲きとなりました。ストリーミングで10位に入り、ラジオエアプレイも伸びて同指標20位以内に入ったことが要因。ラジオエアプレイの上昇は地道ながらロングヒットに至ることが解ります。

 

が、一方でラジオエアプレイには特筆すべき出来事が。今週同指標を制したホールジー「Without Me」(総合2位)の、その数字は前週比5%ダウンの9620万。自分が米ビルボードソングスチャート速報を書きはじめて数年となりますが、ラジオエアプレイが1億を切ったのは記憶にありません。米ビルボードソングスチャートにおいてラジオエアプレイ指標の影響力が落ちているのでは…と痛感した次第です。

 

最新のトップ10はこちら。

[今週 (前週) 歌手名・曲名]

1位 (1位) アリアナ・グランデ「7 Rings」

2位 (3位) ホールジー「Without Me」

3位 (2位) ポスト・マローン & スウェイ・リー「Sunflower (Spider-Man: Into the Spider-Verse)」

4位 (5位) ポスト・マローン「Wow.」

5位 (4位) カーディ・B & ブルーノ・マーズ「Please Me」

6位 (7位) マシュメロ & バスティル「Happier」

7位 (9位) レディー・ガガブラッドリー・クーパー「Shallow」

8位 (6位) ジョナス・ブラザーズ「Sucker」

9位 (8位) J・コール「Middle Child」

10位 (14位) ミーク・ミル feat. ドレイク「Going Bad」

アリアナ・グランデ、喜んでます。

ラジオエアプレイがダウンしたホールジー「Without Me」が、総合では2位に上昇しており、首位のアリアナ・グランデ「7 Rings」との差が広がっているように思われます。

次週注目は今週4位のポスト・マローン「Wow.」でしょうか。

同曲では過去最高の4位に上昇したこの曲は、ストリーミングが前週比18%上昇し3080万を獲得、同指標10→4位と大きく上昇。これは今月15日にロディ・リッチおよびタイガを招いたリミックスを発表したことに因るもの。

そして、今月19日に上記ミュージックビデオを公開しました。公開は火曜ゆえ、今回のチャートでは公開後3日分のみの再生回数が反映されましたが、次週は1週間フルで再生回数がカウント対象となり、総合でのトップ3入りが予想されます。