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【海外ビルボード】マライア・キャリー、米ソングチャート史上初となる通算100週目の首位を獲得

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現地時間の12月22日月曜に発表された、最新12月27日付米ビルボードソングチャート(集計期間：12月12～18日)。マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You (邦題：恋人たちのクリスマス)」が3週連続で首位を獲得し、史上最長となる通算首位獲得記録を21週に伸ばしています。さらに、マライアは歌手として史上初となる通算100週目の首位に至っています。

 

1994年リリースのアルバム『Merry Christmas』に収録されたマライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」は、ストリーミングの興隆に合わせ、またサブスクサービスのプレイリストにてクリスマス関連曲が大きく採り上げられていくことに伴い、2017年のクリスマスシーズンに初めてトップ10入り。翌年初のトップ5入りを果たし、そして2019年のシーズンに初めて1位を獲得しています。その2019年に3週、2020年に2週、2021年に3週、2022年に4週、2023年に2週、2024年に4週そして今シーズンは3週連続で首位に立っています。

 

マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」は当週、ストリーミングが前週比10％アップの4360万(同指標歴代最長となる25週目の首位)、ダウンロードが同1％アプの3,000(同指標5位)、ラジオが同24％アップの2800万(同指標15位)を記録しています。

 

米ビルボードソングチャートが1958年8月4日付に開始して以降、マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」は単独での歴代最長首位記録を更新したのみならず、そのキャリアにおいても史上初となる通算100週目の首位に。マライアは1990年8月4日付にて「Vision Of Love」が初めて首位に到達し、19曲の首位獲得作品にて通算100週の首位在籍記録を打ち立てています。

＜米ビルボードソングチャート マライア・キャリーによる首位獲得曲＞

・21週 「All I Want For Christmas Is You」(2019-2025)

・16週 「One Sweet Day (with ボーイズIIメン)」(1995-1996)

・14週 「We Belong Together」(2005)

・8週 「Fantasy」(1995)

・8週「Dreamlover」(1993)

・4週 「Hero」(1993-1994)

・4週 「Vision Of Love」(1990)

・3週 「Honey」(1997)

・3週 「Emotions」(1991)

・3週 「Love Takes Time」(1990)

・2週 「Touch My Body」(2008)

・2週「Don't Forget About Us」(2005-2006)

・2週 「Heartbreaker (feat. ジェイ・Z)」(1999)

・2週 「Always Be My Baby」(1996)

・2週 「I'll Be There」(1992)

・2週 「I Don't Wanna Cry」(1991)

・2週 「Someday」(1991)

・1週 「Thank God I Found You (feat. ジョー ＆ ナインティーエイト・ディグリーズ)」(2000)

・1週 「My All」(1998)

歌手としての首位獲得週数はマライア・キャリーに次いで、リアーナ(60週)が2位に。ザ・ビートルズ(59週)、ドレイク(56週)が続いています。

 

マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」は通算78週目のエントリーとなり、デュア・リパ「Levitating」を抜き女性歌手作品として単独での史上最長在籍記録を達成しています。

＜米ビルボードソングチャート 女性歌手作品における在籍週数記録＞

 

78週 マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」 (最高1位(20週) 2019-2025)

77週 デュア・リパ「Levitating」 (2位 2021)

72週 ビリー・アイリッシュ「Wildflower」 (17位 2024)

69週 ブレンダ・リー「Rockin' Around The Christmas Tree」 (1位(3週) 2023-2024)

69週 リアン・ライムス「How Do I Live」 (2位 1997)

「All I Want For Christmas Is You」の100位以内在籍週数は、男性歌手作品も含めれば歴代7位に。テディ・スウィムズ「Lose Control」の112週(今年10月まで在籍)が歴代最長記録となります。

 

マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」は、2011年に開始したクリスマス関連曲チャートであるHoliday 100でも首位に立ち、同チャート78週のうち70週において1位を獲得しています。

「All I Want For Christmas Is You」は今シーズン初めて、クリスマス関連曲によるストリーミングソングチャート、ラジオソングチャートおよびダウンロードソングチャートで同時に首位を獲得。3つの指標を同時に制したのは当週が通算28週目に。2013年12月に3つのチャートが併存するようになって以降、「All I Want For Christmas Is You」以外の楽曲が同時制覇を果たしたことはありません。

 

 

そのクリスマス関連曲では、ボビー・ヘルムズ「Jingle Bell Rock」が4→2位となり、これまでの最高位(3位)を上回っています。

1997年に亡くなったボビー・ヘルムズにとっても、今回キャリア最高位を更新した形です。またクリスマス関連曲ではワム！「Last Christmas」(2週前に同曲最高の2位を記録)と並んでいます。なお、マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」のほか、デヴィッド・セヴィル ＆ ザ・チップマンクス「The Chipmunk Song」(1958年12月以降4週首位)、ブレンダ・リー「Rockin' Around The Christmas Tree」(2023年12月以降 3週首位)がクリスマス関連曲でこれまで首位を獲得しています(「Rockin' Around The Christmas Tree」も1958年リリース作品となります)。

 

さらにはナット・キング・コール「The Christmas Song (Merry Christmas To You)」が8→6位となり同曲最高位を更新。同曲は1946年に初めてレコーディングされた作品であり、「Those Lazy-Hazy-Crazy Days Of Summer」(1969年6月29日付 6位)以来の上位進出となります。

またケリー・クラークソン「Underneath The Tree」が9→7位となり、こちらも同曲最高位を更新。2013年リリース曲による上位進出はケリーにとって、「Stronger (What Doesn't Kill You)」が2012年冬に通算3週首位を記録して以来となります。

 

最新のトップ10はこちら。

 

1位 (前週1位) マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」

2位 (4位) ボビー・ヘルムズ「Jingle Bell Rock」 

3位 (2位) ブレンダ・リー「Rockin' Around The Christmas Tree」

4位 (3位) ワム！「Last Christmas」

5位 (5位) アリアナ・グランデ「Santa Tell Me」

6位 (8位) ナット・キング・コール「The Christmas Song (Marry Christmas To You)」

7位 (9位) ケリー・クラークソン「Underneath The Tree」

8位 (11位) ディーン・マーティン「Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!」

9位 (10位) アンディ・ウィリアムス「It's The Most Wonderful Time Of The Year」

10位 (7位) テイラー・スウィフト「The Fate Of Ophelia」

 

 

続いてグローバルチャートを紹介。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。12月27日付ではGlobal 200においてマライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You (邦題：恋人たちのクリスマス)」が今シーズン初の首位を獲得。またGlobal 200から米の分を除くGlobal Excl. U.S.では、ワム！「Last Christmas」が同チャート初の首位に至っています。

マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」はGlobal 200にて、ストリーミングが前週比8％アップの1億160万、ダウンロードが同2％アップの7,000を記録。これにより同曲の通算首位獲得は20週となり、歴代最長記録を更新しています。HUNTR/X(イジェ、オードリー・ヌナ ＆ レイ・アミ)「Golden」、およびレディー・ガガ ＆ ブルーノ・マーズ「Die With A Smile」が通算18週で続いています。

Global 200ではディーン・マーティン「Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!」が11→9位となり、トップ10返り咲き。1959年リリースの同曲は、Global 200において2023年のシーズンに最高位となる6位を記録しています。

 

Global Excl. U.S.ではワム！「Last Christmas」がキャリア初制覇。なお同曲は前週Global 200で首位を記録しています(当週は2位に後退)。Global Excl. U.S.ではストリーミングが前週比5％アップの6470万、ダウンロードが同22％アップの3,000を、それぞれ記録しています。

エル・ボゲート ＆ ヤング・ビーフ「Cuando No Era Cantante」が23→5位に上昇。ストリーミングは前週比77％アップの4770万を記録しており、メキシコ出身のエル、スペイン出身のヤング双方にとってこのチャート初のトップ10入りを達成。米ビルボードによる"Hits Of The World"チャートでは、この曲がメキシコソングチャートで8週目の首位を獲得しています。

 

またGlobal Excl. U.S.では、シーア「Snowman」が11→9位に上昇しトップ10内に返り咲き。同曲は2023年に最高位となる4位を記録しています。