イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

【海外ビルボード】ジャック・ハーロウおよびテイト・マクレーが首位をキープ

現地時間の1月15日月曜が祝日のため翌16日に発表された、最新1月20日付米ビルボードソングチャート(集計期間:1月5~11日)。ジャック・ハーロウ「Lovin On Me」が2週連続、通算3週目の首位を獲得しました。

ジャック・ハーロウ「Lovin On Me」はストリーミングが前週比4%ダウンの2790万(同指標通算4週目の首位)、ダウンロードが同11%ダウンの8,000(同指標2位)、ラジオが同11%アップの5800万(同指標2位)を記録。ラジオにおいてはトップエアプレイゲイナーを獲得しています。

「Lovin On Me」は3週目の首位となり、ジャック・ハーロウのキャリアにおいて「First Class」(2022年4~5月)に並ぶ最長首位獲得曲となりました。

 

ラジオを制したのはテイラー・スウィフト「Cruel Summer」(総合2位)。同指標は前週比4%ダウンとなる6940万を記録し、キャリア最長記録となる通算12週目の首位に立っています。

 

テディ・スウィムズ「Lose Control」が12→8位となり、キャリア初となるトップ10入り。ストリーミングは前週比12%アップの1630万、ダウンロードは同7%ダウンの6,000、ラジオは同6%アップの2450万を記録しています。

ジョージア州コンヤーズ出身のテディ・スウィムズは、マイケル・ジャクソン「Rock With You」のカバーが2019年にバイラルヒットし、同年のクリスマスイブにワーナーレコードと契約を締結。その後、共同ソングライターとして参加したトーマス・レット「Angels Don't Always Have Wings」が昨年9月、カントリーエアプレイチャートを制しています(首位滞在は1週)。

テディ・スウィムズは今回、ソングライターとしても初となる総合ソングチャートトップ10入り。「Lose Control」はアモ、ジュリアン・ブネッタ、インファマスおよびミッキー・エッコとの共作であり、彼らはソングライターとして(順に)7曲目、5曲目、2曲目、2曲目のトップ10入りを果たしています。なおミッキー・エッコはソングライターおよび歌手としてリアーナ「Stay」に参加、同曲は2013年に3位を記録しています。

テディ・スウィムズ「Lose Control」、そしてシザ「Snooze」(総合6位)が共にトップ10入りしたことで、トップ10内に"Lose"および"Snooze"双方の単語がはじめて登場した週となりました。また「Lose Control」というタイトルでは以前も、ミッシー・エリオット feat. シアラ & ファットマン・スクープによる同名異曲が2005年9月に3位を記録。またエリック・カルメン「Make Me Lose Control」は1988年8月に同じく3位を記録しています。

 

最新のトップ10はこちら。

[今週 (前週) 歌手名・曲名]

1位 (1位) ジャック・ハーロウ「Lovin On Me」

2位 (2位) テイラー・スウィフト「Cruel Summer」

3位 (3位) テイト・マクレー「Greedy」

4位 (5位) ザック・ブライアン feat. ケイシー・マスグレイヴス「I Remember Everything」

5位 (4位) ドージャ・キャット「Paint The Town Red」

6位 (6位) シザ「Snooze」

7位 (7位) タイラ「Water」

8位 (12位) テディ・スウィムズ「Lose Control」

9位 (10位) ドージャ・キャット「Agora Hills」

10位 (8位) モーガン・ウォレン「Last Night」

 

 

ビルボードが一昨年新設したグローバルチャートもチェック。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。1月20日付ではGlobal 200にてジャック・ハーロウ「Lovin On Me」が2週連続で首位に、またGlobal 200から米の分を除いたGlobal Excl. U.S.ではテイト・マクレー「Greedy」が2週連続、通算3週目の首位を獲得しています。

ジャック・ハーロウ「Lovin On Me」はGlobal 200にてストリーミングが前週比1%アップの5270万、ダウンロードが同6%ダウンの10,000を記録。「Lovin On Me」はジャックにとって、ジョングクとの「3D」が昨年10月に初登場にて首位を獲得して以来キャリア2曲目となるチャート制覇作品となります。またGlobal Excl. U.S.では「Lovin On Me」が5→3位となり、同曲において最高位を更新しました。

テイト・マクレー「Greedy」はGlobal Excl. U.S.において通算3週目の首位に。ストリーミングは前週比1%アップの3910万、ダウンロードは同9%ダウンの1,000を記録。またGlobal 200では2位をキープしています。

前週Global 200でキャリア初のトップ10入りを果たしたノア・カーン「Stick Season」はこのチャートで5位に浮上。ストリーミングは前週比16%アップの3400万、ダウンロードは同11%アップの3,000を記録しています。

 

米でトップ10入りしたテディ・スウィムズ「Lose Control」はGlobal 200にて22→9位に上昇し、こちらでも初のトップ10入り。ストリーミングは前週比22%アップの2830万、ダウンロードは同23%アップの11,000を記録しました。

 

ザ・ウィークエンド、BLACKPINKのJENNIE、およびリリー=ローズ・デップによる「One Of The Girls」が双方のグローバルチャートでトップ10入り。Global 200ではストリーミングが前週比11%アップの4060万を記録し15→10位、Global Excl. U.S.ではストリーミングが同10%アップの3360万となり12→7位に上昇しています(双方のチャートにおけるダウンロード指標は記事未記載)。

「One Of The Girls」は『THE IDOL / ジ・アイドル』(HBO制作 Maxにて配信)の4話(昨年6月23日公開)にて登場した曲であり、「One Of The Girls」に参加した3名はいずれもドラマに参加。『THE IDOL / ジ・アイドル』はファーストシーズンとなる全5話が昨年6~7月に配信されましたが、8月には打ち切り(セカンドシーズンは制作しないこと)が発表されています。その中にあって、「One Of The Girls」のヒットはTikTokでのバズが要因となっています。

Global 200において、ザ・ウィークエンドは11曲目、リリー=ローズ・デップは初、そしてJENNIEは2曲目となるトップ10入りを果たしていますが、JENNIEの所属するBLACKPINKは4曲のトップ10ヒットを保有(そのうち「Pink Venom」「Shut Down」(共に2022)が首位を獲得)。またBLACKPINKのメンバー4名はすべてソロ活動においてもトップ10ヒットを輩出しており、JENNIEは昨年10月に「You & Me」が7位に、LISAは「Lalisa」(2021)が2位、「Money」(2021)が10位に、ROSÉは「On The Ground」が2021年3月に首位を獲得し、JISOOは「Flower」が昨年4月に2位を記録しています。

またGlobal Excl. U.S.においてはザ・ウィークエンドが9曲目、リリー=ローズ・デップは初、そしてJENNIEは2曲目となるトップ10入りを果たしていますが、BLACKPINKとしては4曲のトップ10ヒットを所持(そのうち「Lovesick Girls」(2020)、「Pink Venom」および「Shut Down」(共に2022)が首位を獲得)。またこのチャートにおいても、BLACKPINKのメンバー4名はすべてソロとしてトップ10ヒットを輩出しており、JENNIEは「You & Me」が昨年10月に首位を獲得、LISAは「Lalisa」が2位、「Money」が7位に、ROSÉは「On The Ground」にて首位を獲得し、JISOOは「Flower」が2位を記録しています。

 

フェイド & ATLジェイコブ「Luna」がGlobal Excl. U.S.にて23→10位に。ストリーミングは前週比20%アップとなる3000万を記録しています(ダウンロード指標は記事未記載)。コロンビア共和国出身のフェイドにとってはこのチャートで3曲目のトップ10入り、アトランタ出身のATLジェイコブは初のトップ10ヒットとなります。