ビルボードジャパンソングチャートのうちストリーミング指標データ提供元のひとつであるSpotifyでは、デイリーチャートにて200位までの順位および再生回数が可視化されます。最新9月30日付においては、前日に放送された『ミュージックステーション』(テレビ朝日)の影響が反映されています。
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— music station (@Mst_com) 2023年9月28日
🔥今日よる6時50分から🔥
『#ミュージックステーション』
秋の3時間SP😎😎😎🎶放送📺⚡️
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本日のタイムテーブル📑発表ですっ‼️
気になる曲やアーティストを #Mステ と一緒に投稿してね📲 pic.twitter.com/IfxqCq3fBi
日本における9月30日付Spotifyデイリーチャート、100位以内で再生回数前日比15%以上上昇曲。#Awich feat. #NENE、#LANA、#MaRI、#AI & #YURIYANRETRIEVER(#ゆりやんレトリィバァ)「Bad B*tch 美学 Remix」 再生回数前日比124.7% 115→83位
— Kei (ブログ【イマオト】/ラジオ/ポッドキャスター) (@Kei_radio) 2023年10月1日
実は放送日の段階で183→115位に大きく伸びており、2日連続での急上昇はまさしく『ミュージックステーション』効果といえます。リミックス版は7月26日付Spotifyデイリーチャートにて最高位となる58位を記録しており、今回の再浮上はテレビパフォーマンスを機により多くの方に"見つかった"とも考えられます。
【#Mステ】
— music station (@Mst_com) 2023年9月29日
このあとは #Awich, #NENE, #MaRI,#AI & #YURIYANRETRIEVER (#ゆりやんレトリィバァ)👏
MV再生1000万回突破📈✨
話題のコラボ曲
「Bad B*tch 美学 Remix」
をSP Ver.でTV初披露🎤
💬コメント
❤️… pic.twitter.com/pFjQGLEHUN
さてこのブログではBE:FIRST「Mainstream」について、ビルボードジャパンソングチャートでの動向を取り上げてきました。BE:FIRSTは特に初動(初登場週)が強く、コアファンの連帯を招く歌手側の施策の巧さやファンダムの高い熱量がJ-POP屈指であると記した一方、ライト層をどう惹きつけるかという課題についても紹介しています。
その「Mainstream」は日本のSpotifyデイリーチャートにおいて、9月29日付の再生回数前日比が90.7%(22→34位)、9月30日付では同102.3%(34→39位)という状況です。
日本のSpotifyデイリーチャートで50位までにランクインした曲において、9月29日付では「Mainstream」の前日比が最も低くなっています。これはライト層の流入以上に、コアファンの方々がSpotifyでの聴取から『ミュージックステーション』の視聴に行動を移したことが再生回数を下げた要因かもしれません。3時間という尺の長さにより移行時間が長くなったことも一因と考えられます。
また同曲の9月30日付における再生回数前日比は50位以内では5番目に低い状況であり、前週土曜の動向を想起させます。
日本における9月23日付Spotifyデイリーチャート、100位以内で再生回数が前日より減少した曲は以下の通り。#BEFIRST「#Mainstream」 再生回数前日比99.0% 12→16位
— Kei (ブログ【イマオト】/ラジオ/ポッドキャスター) (@Kei_radio) 2023年9月24日
BE:FIRST「#BoomBoomBack」 同91.9% 54→64位#ちゃんみな「#命日」 同98.0% 71→90位
日本のSpotifyでは、土曜は再生回数が比較的大きく伸び、9月23日付では50位以内の上昇幅が1割前後となっています。日本のSpotifyでは最新デイリーチャートランクイン曲によるトップ50プレイリストが大きく影響する特性がありますが、50位以内で #BEFIRST「#Mainstream」だけ下がるのが気になります。
— Kei (ブログ【イマオト】/ラジオ/ポッドキャスター) (@Kei_radio) 2023年9月24日
これはともすれば週末開催の #BMSGフェス というイベントが大きく影響しているのかもしれません(聴取行動がイベント参加に移行した可能性)。一方で、上位にランクインした曲のうち #BEFIRST の作品については、他の歌手の曲に比べてコアファンが聴く割合が高いのかもしれないとも感じています。
— Kei (ブログ【イマオト】/ラジオ/ポッドキャスター) (@Kei_radio) 2023年9月24日
この土日は大阪にてBMSG FES'23が開催されており、上記ポスト(ツイート)と似た動向を辿ったといえるかもしれません。
2023.10.01
— BMSG Official (@BMSG_official) 2023年10月1日
BMSG FES’23
東京・大阪、全4公演が終了いたしました。
ご来場いただき誠にありがとうございました!
▼BMSG FES’23 Setlist Playlisthttps://t.co/suwudX5KUA#BMSG23 pic.twitter.com/XV92HdlZ8b
一方で、日本のSpotifyデイリーチャートでは9月22日→23日に比べて9月29日→30日の再生回数前日比が全体的に低くなっています(前週は多くの曲で1割以上伸びていたものの当週は5%強の上昇にとどまっています)。その中でBE:FIRST「Mainstream」の再生回数が前日割れとならなかったのは興味深いといえます。
2023.09.29
— BE:FIRST (@BEFIRSTofficial) 2023年9月29日
テレビ朝日「ミュージックステーション3時間スペシャル」#Mステ @Mst_com #ByeGoodBye#フレンドライクミー#BF_Mainstream
BE:FIRST / Mainstream -Music Video-https://t.co/cAgkU2QVuK#BEFIRST #BESTY#Mainstream_20Mviews pic.twitter.com/9olesMvA6X
『Mainstream』はBMSG FES'23大阪公演の開催日においても前週同様に再生回数が前日を割り込んだ可能性もありましたが、BE:FIRSTコアファンの聴取行動が公演により減った一方で彼らの『ミュージックステーション』出演に伴いライト層が流入したことで、トータルでは微増に至ったと捉えることもできるかもしれません。
無論、『ミュージックステーション』効果については放送からおよそ1週間の動向を踏まえて判断する必要があります。これは他のテレビ番組についても同様であり、またテレビでの話題はストリーミング以上にダウンロード指標により大きく反映されるというのが通常です。
一方でSpotifyのデイリーチャートにおける動きからは様々なことが想起可能です。日本(のチャート)においては最も広く用いられ且つ施策が活きにくいApple Musicでヒットすることがより重要ではありますが、LINE MUSICも含めた主要サブスクサービスの動向を日々追いかけ、メディア出演効果と(コアファンも無論重要ながら)ライト層の動向を追いかけることを歌手側、そしてコアファンの方々に提案します。