イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングスチャートなどを紹介します。

【マイベスト】2023年8月の私的トップ10ソングス、選びました

2020年1月にスタートした【私的トップ10ソングス+α】企画、今回は2023年8月分です。前の月にリリースされた曲を中心に選出しています。ミュージックビデオ等動画がない曲は巻末のプレイリスト(Spotify)でチェックしてみてください。

過去の私的トップ10ソングス等についてはこちらに。Spotifyを利用し、New Music WednesdayNew Music Friday JapanNew Music FridayおよびMonday Spinといったプレイリストを毎週チェックしています。

 

なお、"私的トップ10ソングス"とあるように、月イチで紹介するこのエントリーは完全な私見に基づくベストソング選出企画となります。音楽チャート紹介時には個人的な作品への思い入れを乗せないよう心掛けています。

 

 

10位 レトロリロン「ヘッドライナー」

4人組バンドのサウンドはアコースティックサウンドをベースにしつつ、歌声も含めソウルフルな深みが宿っています。いわゆるアース・ウインド & ファイアー的風味をうっすら醸し出しており、ソウルミュージック好きにはたまりません。

 

9位 スフィアン・スティーヴンス「So You Are Tired」

静かながら徐々に熱を帯びていく作品。賛美歌にも鎮魂歌にも聴こえるようなサウンド、コーラスの存在が素敵で、とりわけ今年の暑さでやられてしまった身には深く刺さります。それにしても今月はピアノが印象的な作品を多く選んだ気がします。

 

8位 ラルフ・カステリ「Iris And I」

アラスカ出身の歌手による最新曲。その素性等はよく分からないものの、Spotifyの歌手ページにはリリカル・レモネードがクレジットされ、代表曲と思しき「Morning Sex」はSpotifyだけで1億3400万再生を突破している点を興味深く感じています。アコースティックギターのリフレインが心地よく、ともすればリリカル・レモネードを介してラッパーのトラックメイクを実施しているのかもしれません。

 

7位 エルミーン「Mama」

今年3月の私的ベストソングスにて10位に「Choose You」を選んだエルミーン。1990年代以降のオーガニックソウルを想起させ、その声はミュージック・ソウルチャイルドを彷彿とさせる部分もあるのですが、紡がれる音はR&Bにとどまらない印象です。

 

6位 .ENDRECHERI.「Super funk market」

堂本剛さんによるソロプロジェクトの新曲は出だしのファミリーマート入店音的SEから、これぞファンクバンドなイントロ、そしてエンドリケリー独特のメロディラインが炸裂する、興奮必至のナンバー。ゴスペルクワイアに在籍しライブを経験した身としてはこのようなバンドサウンドが懐かしく、そしてこのようなサウンドをJ-POPの中心で奏でる.ENDRECHERI.に凄さを感じています。

 

5位 細井徳太郎「魚 _ 魚」

摩訶不思議なサウンド、”魚”の連呼で5分近く畳み掛けてくる挑戦っぷりたるや。こういう作品もファンクミュージックの醍醐味なんだと実感します。来月リリースのファーストアルバムはこの曲とタイトルを同じくし、今の日本の音楽業界でその名を聞けば間違いないといえる名うてのミュージシャンが多数参加しています(こちらを参照)。

 

4位 ノー・ローム「Deep Diving」

リナ・サワヤマさん等が所属するレーベル、ダーティ・ヒットに所属するノー・ローム。ジャンル、国や地域、アコースティックとデジタル等における境界を颯爽と溶かしている印象です。

 

3位 藤井風「Workin' Hard」

バスケットボールのワールドカップで流れ、日本のオリンピック進出時には高視聴率を獲得したことで認知度も高いと思しき藤井風さんの新曲。Yaffleさんとの二人三脚を離れた作品では本場のヒップホップ/R&Bらしい重厚なビートを敷きつつ(不穏と紙一重と形容可能なピアノの音色には特に驚かされます)、歌詞はやはりこれまでの”藤井風節”も。聴く度に心地よさを高めていきます。

 

2位 ブラック・プーマズ「More Than A Love Song」

自身の名を冠したファーストアルバムでグラミー賞最優秀新人賞や最優秀アルバム賞にノミネートされたブラック・プーマズ。ニューアルバム『Chronicles Of A Diamond』からの先行曲はソウルミュージックをベースにゴスペルらしい重厚なコーラス等が乗り、1970年代に興隆したブラックスプロイテーション(映画ジャンル)を想起させます。

 

1位 優河「遠い朝」

昨年のドラマ『妻、小学生になる。』(TBS)で主題歌に起用された「灯火」で知られる優河(ゆうが)さんの新曲を首位に。奏でる楽器の音色がすべて美しく、特にピアノの奥行きある音がオーガニックなサウンドに様々な彩りを与えています。曲の進行がどこかしらデルフォニックス「La La (Means I Love You)」を思わせるところもまた素敵です。

 

 

以下、次点として10曲。

岡野昭仁「ハイファイ浪漫」

GRAPEVINE「Ub (You bet on it)」

・showmore「aurora」

・Nag Ar Juna「冬に来た蜘蛛」

・Half Mile Beach Club「All Sunlight Must Fade」

チャーリー・プース「Lipstick」

・シアラ & クリス・ブラウン「How We Roll」

・スレーター「Erotic Electronic」

・スーパーシャイ「Keep It Rising」

・ティム・アトラス「Sushi In Wyoming」

ポルノグラフィティ岡野昭仁さんによるソロ曲「ハイファイ浪漫」はEveさんによる提供曲で、如何にもEveさんらしい複雑な展開で構成される曲を、岡野さんが熱を持ちながらも熱くなりすぎることのないボーカルで見事に歌い、余裕すらみえているのが凄いところ。曲を自分のものにできている証拠であり、ボーカリストとしての高い実力を強く感じます。

 

 

Spotifyのプレイリストはこちらに。

今月も素晴らしい音楽に出逢えることを願っています。